投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
06月09日(日) 19時59分04秒 箱男 5月入選句コメント3[前のページ] [次のページ]
句会での評のいろいろ
《飛魚や波平らかな対馬灘》
句会参加者四名の選が入りました。動と静の対比が見事という高い評価でした。
《遷宮の素木包むや木下闇》
作者から伊勢神宮を表現したとの説明がありました。「包む」とありますので木下闇が相当巨大なものになります。季語のイメージからすると、遷宮の準備のために素木が木下闇に置かれているという捉え方をされる可能性があるという指摘がありました。
《木下闇日向でできぬ話らし》
句会参加者二名の選が入りました。木下闇の中で何の話をしているのだろうという鑑賞と、木下闇に向かって日向では言えないことを話しているのではないかという鑑賞もありました。
《木下闇違ふ世界に行けそうな》
句会参加者二名の選が入りました。木下闇が異界とつながっているような感じがするという鑑賞がありました。なお、「そうな」の歴史的仮名遣いは「さうな」でしたと作者自身が訂正されています。
《木下闇地下に広がる秘密基地》
句会参加者二名の選が入りました。秘密基地がアリの巣なのか、いやいや異星人の基地なのではないかと盛り上がりました。前句と同様に木下闇は子供心を刺激する季語でもあるようです。
06月09日(日) 19時57分34秒 箱男 5月入選句コメント2
《人間の脚の細さや木下闇》
句会参加者二名の選が入りました。この句の不気味感、心細さ感も子供心と通じているのでしょうか。人気がありました。
《木下闇サバイバルレースの舞台かな》
作者からこれは枝々が生き残りをかけて競い合っている情景を表そうとしたという説明がありました。サバイバルレースが比喩だったようです。説明されなければわからない複雑な内容だったようです。このままだと、木下闇の続く道でレースをしているように受け取られます。
《平泳ぎ二の腕眩しゴールすぐ》
三段切れっぽくなっているのと「二の腕眩し」を活かすのは平泳ぎではないのではないかという意見があり、訂正案がありました。「背泳ぎの二の腕眩しゴールイン」。兼題の「平」が削れてしまいますが。
《夏浅し毛抜のかかる團菊祭》
「毛抜」は歌舞伎の演目ということです。このような場合はカッコ書きにするという指摘がありました。このような例は数多くあるので注意したいところです。
《臆病の恋の一歩やレモン水》
すべてが名詞で構成され、「や」で切って季語を配置するという型に則った一句。爽やかな内容が爽やかに詠まれているという評でした。
06月09日(日) 19時55分47秒 箱男 5月入選句コメント1
【選者兼題句】
荒井理沙
神泉の音八方に木下闇
河鹿笛平家部落のどんづまり
芦野信司
毒放つ白き蕾や木下闇
若楓捲るは平家物語
06月01日(土) 17時01分13秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、6月6日(木)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。
3737.hoshi@gmail.com
06月01日(土) 16時53分48秒 箱の住人 掲示板投票箱設置のお知らせ
投句箱が締まって、投票箱が設置されました。
今回5月度の兼題は「木下闇」「平」です。
計47句が投句されました。先ずは、下段の投句一覧をご覧くださいませ。
お気に入りの句、シンパシーを感じるような句がありましたら、是非、投票をお願い致します。
このすぐ下のURLをクリックしますと、ハマブン句会投票箱の画面になります。
画面の投票箱投句一覧のマス→□ にチェックを入れてください。そして、一番下にあります【投票送信する】をクリックすることで投票完了です。
選句はおひとり3句までです。
尚、投票期間は6月1日(土)~6日(木)までです。
http://hamabun.x0.com/kukai-senku/
06月01日(土) 14時41分52秒 箱の住人 無題
投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。
kukaibako2023@gmail.com
06月01日(土) 14時35分32秒 箱の住人 投句一覧表
お待たせしました。5月は47句の投句をいただきました。
ありがとうございました。
2024年5月兼題「木下闇」「平」 一覧表 その1
①時雨には壊れた傘や新調す
②遷宮の素木包むや木下闇
③方丈に余る借景山躑躅
④木下闇日向でできぬ話らし
⑤百万遍夏鶯のお題目
⑥入植の十勝平野や麦の秋
⑦休業と温泉旅館木下闇
⑧短夜のエンゼルケアの静寂かな
⑨身代りの地蔵犇く木下闇
⑩ランナーの気力支える木下闇
⑪木下闇まだら模様の光落つ
⑫地平線未だ鉤見せぬ蠍かな
⑬平日の一人の朝のアイスティー
⑭翔平の日やロスからの風薫る
⑮躓いて根っ子に気付き木下闇
⑯燕の子今年は無事に飛び立てり
⑰木下闇違ふ世界に行けそうな
⑱時鳥鳴くや子規球場は沸き立てり
⑲将門の首塚ぽつり木下闇
⑳巣を守る網でうたた寝親燕
㉑平積の本の減り方気にしけり
㉒木下闇蛇の棲みたる無縁墓地
㉓千鳥ヶ淵平和を祈る夏の空
06月01日(土) 14時33分38秒 箱の住人 投句一覧表
2024年5月兼題「木下闇」「平」 一覧表 その2
㉔母の日の母の写真はお下げ髪
㉕木下闇の平城山越さむ恋の姫
㉖平安の御簾のうちそと額の花
㉗木下闇日のある方へ向かいけり
㉘平泳ぎ二の腕眩しゴールすぐ
㉙悲しみを面に出さず木下闇
㉚平行線入道雲の湧き上がり
㉛木下闇磐座一つ二つ三つ
㉜晴天や鈴の音くぐる木下闇
㉝夏浅し毛抜のかかる團菊祭
㉞木下闇サバイバルレースの舞台かな
㉟オフィスの平成生まれ吾の上司
㊱木下闇変体仮名の手紙かな
㊲青空と大地の狭間木下闇
㊳薔薇の園平らかならずあまりの香
㊴飛魚や波平らかな対馬灘
㊵もこもこと関東平野に夏の峰
㊶平行棒ヨロヨロ歩き汗滲む
㊷木下闇地下に広がる秘密基地
㊸臆病の恋の一歩やレモン水
㊹五線譜のドレミの歌や若つばめ
㊺紫雲丸事故で習ふや平泳ぎ
㊻人間の脚の細さや木下闇
㊼緑さす平家の眠る赤間宮
06月01日(土) 00時21分20秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
5月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
05月08日(水) 18時54分56秒 箱の娘 5月の兼題写真
投句箱の蓋が開きました
締切は5月31日です
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています
05月08日(水) 18時02分24秒 箱の住人 投票結果
4月【投票箱】投票結果 その1
おめでとうございます。
投句46句の中から選ばれました投票結果です。今回は、5月1日(水)~6日(月)
「選句の会」までが投票期間でした(計票)26票
1位4票 拳万の友は遠くへ春の虹 浜防風
2位3票 ふらここや会社帰りに蹴る夜空 浜防風
黙つててあゝしやぼん玉壊れさう すみか
3位2票 春嵐千切れるほどに万国旗 浜防風
ふらここや仲間はづれの帰り道 すみか
くやしさよふらこここぐぞ風に散れ 静御飯
偽りと言へずに過ぐる万愚節 ヒロシ
05月08日(水) 17時59分59秒 箱の住人 投票結果
4月【投票箱】投票結果 その2
4位1票 風薫るパスモにチャージ一万円 すみか
ふらここや背なを押す手のありしころ 川上えりさ
春の雨万の涙を落としけり 雨 月
ふらここの錆びたる鎖夕明り 川上えりさ
コンビニのそばのふらここ昼はシャケ 雨 月
ふらここの吾子の時間は前進す 浜防風
清拭や子に告げらるる初ざくら ヒロシ
春泥やリヤカーを押すよろづ売 桃 一
05月08日(水) 16時24分33秒 箱男 4月入選句
おめでとうございます。
05月08日(水) 16時22分58秒 箱男 4月入選句コメント4
折山正武選
特選
《万葉の神の御坂や春の雲》
動詞を使わず名詞を助詞で繋ぎ、中七と下五の間を「や」で切って心地よいリズムを作り出しています。句材は万葉集にある田辺福麻呂の「家を出るとき妻が織ってくれた質素な着物を、過酷な任務で痩せてしまった今は、帯を一重ではなく三重に巻いて家郷へ戻る途中、足柄の坂を過ぎたところで力尽き、父母妻に再会出来ぬまま亡くなった」という防人の哀れを詠んだ長歌です。悲しい話を「春の雲」で救ってくれました。作者は足柄のどこかでこの句を詠んだのでしょう。
05月08日(水) 16時21分41秒 箱男 4月入選句コメント3
秀逸
《潮騒やかつを添へたる喜寿の膳》
作者は場所を特定していませんが、ホテルではなく浦の苫屋と受け取りました。新鮮な鰹は作者にとってご馳走なのです。家族に喜寿を祝ってもらいました。上五を「や」で切って下五を名詞で止め、感情表現を避けて情景描写だけで心情を伝えています。
《ふらここや会社帰りに蹴る夜空》
大人がぶらんこを漕いでいる。この句も上五で切って下五を名詞で止めています。「蹴る」がいいですね、効いています。何か会社で嫌なことがあったか、それとも逆に嬉しいことがあったか、どちらにも取れそうです。ともかく「夜空を蹴る」描写で作者の心情が窺われます。私は嫌なことがあったと受け取りました。ぶらんこで吹っ切れた。上手いです。
《ふらここの錆びたる鎖夕明り》
抒情詩ですね。「錆びたる」が長年多くの人が漕いできたぶらんこを表しています。そこに夕暮れの淡い光がさしている。それだけの表現ですが、そこに心情が滲み出てくる。その心情は読む者によって違うでしょう。作者は読者にそれを任せています。奥行きを感じました。
《ふらここや仲間はづれの帰り道》
この句も上五で切って下五の名詞止め、しかも動詞がない。もちろん俳句には様々な作り方があり、その優劣などはありません。この形はまとまった形の一つです。ぶらんこを漕いでいる表現はありませんが、漕いでいる姿が見えます。そしてその心情も窺えます。
05月08日(水) 16時19分01秒 箱男 4月入選句コメント2
ハマブン句会 4月度 句会もろもろ
1.一句の中に重なる表現を避けよう。
極端な例では「馬から落ちて落馬して」などであるが、投稿句ではさすがにそこまでは無い。しかしたった17音しかないのだから、「この二つの言葉はどちらか要らない」と感じることがあります。今回もいくつか「重なる」あるいは「近すぎる」と感じられる句がありました。なるべくそれは避けましょう。例を挙げますと、
万歩計数がかさむや春の道
「万歩計」と「道」が付き過ぎています。某氏が案を出しました「万歩計のかずをふやさう春の雲」。道から雲に変わることによって、ぐっと視界が広がり、万歩計も存在感を増しました。なお且つ作者の意欲が示されました。
三越につづく街路樹花水木
街路樹は続いているものです。また街路樹と花水木が樹木としてやや重なります。例えば「三越へつづく淑女と花水木」如何でしょうか。
2.今月の季題「ふらここ」は4音なので、「ふらここや」と上五を置く句が多かったです。そして続く中七下五に個性ある発想が生れました。季語からどんな発想が生まれるか、その新鮮さを競うのも句会の楽しさではないでしょうか。
05月08日(水) 16時16分15秒 箱男 4月入選句コメント1
星伸予選
特選
《ふらここや会社帰りに蹴る夜空》
「蹴る」には単にふらここを漕ぐ動作ばかりではなく、作者が受けたであろう理不尽な不満を表している。ふらここが幼子だけの物ではなく大人もふらここに乗りたくなる気持ちが表現されている。
秀逸
《万葉の神の御坂や春の雲》
神がおられるという険しい坂。人を拒んでいるような険しい坂の下から作者は見ているのか。見上げる先には春の雲が薄くかかっている。句の形もいい。
《清拭や子に告げらるる初ざくら》
清拭を受けながら桜の開花を聞く。その桜は窓から見えない位置なのか。思い出の場所だったのか。横になって見える外の風景と身体を起こした時と見えてくる風景は違ってくる。季節を感じる余裕のなかった日常に桜の開花が色を添える。初さくらという春の季語が回復の兆しのようである。
《拳万の友は遠くへ春の虹》
兼題の「万」の使いかたがいい。「春の虹」は夏の虹より淡くすぐ消えるそうだ。それは幼くして逝った友を表しているのか。友と作者の幼いころの記憶がわずかだったことを表しているのだろうか。
《ドーナツの穴に宙あるこどもの日》
子どもの好きなドーナツ。手にすると、必ずといっていいほど子どもはこの動作をしてしまう。ドーナツの小さな穴と宙という字を使い空よりも大きい何かを表現したかったのかもしれない。それは未来か可能性か。子どもの日」の季語と合っている。
【選者兼題句】
折山正武
ひとりでにふらここ揺るる夜更けかな
春の夢万巻の書に囲まるる
星伸予
八百万の神の車座夕桜
ふらここや噓と真を裏返す
05月01日(水) 13時26分23秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、5月6日(月)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。
3737.hoshi@gmail.com
05月01日(水) 13時16分12秒 箱の住人 投票箱設置のお知らせ
投句箱が締まって、投票箱が設置されました。
今回4月度の兼題は「ふらここ」「万」です。
計46句が投句されました。先ずは、下段の投句一覧をご覧くださいませ。
お気に入りの句、シンパシーを感じるような句がありましたら、是非、投票をお願い致します。
このすぐ下のURLをクリックしますと、ハマブン句会投票箱の画面になります。
画面の投票箱投句一覧のマス→□ にチェックを入れてください。そして、一番下にあります【投票送信する】をクリックすることで投票完了です。
選句はおひとり3句までです。
尚、投票期間は5月1日(水)~6日(月)までです。
http://hamabun.x0.com/kukai-senku/
05月01日(水) 12時07分52秒 箱の住人 無題
投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。
http://kukaibako2023@gmail.com