投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
11月10日(金) 12時34分22秒 箱の居候 【投票箱】投票結果その1[前のページ] [次のページ]
㊗おめでとうございます。
投句53句の中から選ばれました投票結果です。今回は、11月1日(水)に投句一覧が発表されてから7日(火)「選句の会」までが投票期間でした(計34票)
1位3票 香けぶる菊一輪の志し 朴念仁
通夜帰りビニール傘に時雨音 浜防風
2位2票 かくれんぼ隠れし垣の鬼やんま 稲田覚
秋麗牛が膝折る裾野かな 稲田覚
リーダーに大志はありや山眠る 雨月
運動会出だし躓き駈け急ぐ 昼行灯
稲実り老父一人の凱旋門 桃一
青蜜柑子育て談義母娘 桃一
11月10日(金) 12時10分50秒 箱の居候 【投票箱】投票結果その2
3位1票 木の葉髪ここやかしこへ置き去りに 朴念仁
宿木や道の落ち葉の潔さ 浜防風
たしかなる自由意志あり酔芙蓉 川上えりさ
意を決し明日は胃カメラ小夜時雨 睡蓮
秋燕大志などなく家を出づ 稲田覚
充電のわずかなスマホ夕時雨 川上えりさ
言訳はしどろもどろに穴惑 朴念仁
あまりある昔や院の墓所時雨る 雨月
志望校決まらぬままに冬に入る 似子似子
熊あはれ山に餌なし里に人 雨月
チョコばなな落として踏んでべったら市 川上えりさ
指先で賜ひし点字秋の暮 朴念仁
紅白の熨斗のありの実有志より 昼行灯
缶蹴りの缶追うてゆく秋の暮 稲田覚
こぼれ日の苔むす檜皮初時雨 桃一
霜月や寺に振込む志納金 似子似子
11月10日(金) 09時57分48秒 箱男 10月入選句
おめでとうございます。
11月10日(金) 09時56分18秒 箱男 10月コメント5
荒井理沙選
特選
¬《秋麗牛が膝折る裾野かな》
裾野からして山々に囲まれた広大な牧場が想像される。中七で牛の居住まいの表現に揚句に暫し虜になってしまった。詠嘆の意である「かな」からして上五は「秋麗の」と繋げてもと思ったが、いやいやこの場合は「あきうらら」の語感が相応しいと断言したい。
秀逸
《香けぶる菊一輪の志》
「菊一輪」と記して「包んだお香典は、菊が一輪しか買えません。ですから返礼はいりません」と言う意であると聞く。「志」からして、それが伝わって来る。
《番犬の大き身震ひ時雨来る》
大型犬であろうか、ダイナミックな身震いに水滴が降り掛かって来る思いがする。惜しいかな、季語を「初時雨」にすると格調高い句になると思うのだが……。
《霜月や寺に振り込む志納金》
志納金が季語を際立てている。浅ましい読み人は、やれやれと年金生活に又もやため息をつく。いやいや、作者は清らかな心根で詠まれたのだと思うのだが。
《言い訳はしどろもどろに穴惑》
言い訳をしているのは、作者か相手方なのか、読んでいて歯痒さを覚える。そこへ来て行き着く所、とんだ薮蛇ならぬ穴惑いと来た。見事な落ちに降参。
11月10日(金) 09時53分44秒 箱男 10月コメント4
芦野信司選
特選
《かくれんぼ隠れし垣の鬼やんま》
隠れを二回使った効果が面白い。鬼やんまのクローズアップ効果がある。句会では、参加者の一人からも選が入っていた。ただし、「隠れし」の「し」は一考の必要があり、歴史的仮名遣いでは下二段活用になるので「隠るる」が正解。このため、「隠れた」と現代仮名遣いにしてはどうかという指摘がありました。参考にしてください。
秀逸
《初時雨滴の落つる蔓の先》
蔓の先に焦点を当てて締まった句になっていると思いました。初時雨が柔らかい背景となっている綺麗な映像が目に浮かびます。
《香けぶる菊一輪の志し》
志という抽象的な兼題は難しかったと思いますが、香という嗅覚と菊一輪という視覚で実体化したところが見事ですね。最後は「志」だけで良いです。
《番犬の大き身振ひ時雨来る》
下五の「時雨来る」がやや説明的に響きますので、名詞止めの方が良いと思います。句会では選者の荒井さんが「初時雨」という素敵な提案をしていました。
《缶蹴りの缶追うてゆく秋の暮》
「缶蹴り」に秋の空っぽ感を、「缶」をリフレインさせて追う姿に秋の押し詰まった感じを上手く表現していますね。
11月10日(金) 09時52分16秒 箱男 10月コメント3
選者の会での評のいろいろ
《二又の大根のごと志》
「ごと」を使った俳句は敬遠されがちです。発想し易いことや季語が比喩化するため弱められることに原因がありそうですが、この句の場合は「二股の大根」が強いイメージを与えるため「ごと」を使っても弱くはなっていないという評がありました。人生をいびつな大根にたとえた川柳のような味わいのある俳句と好評でした。
《宿木や道の落ち葉の潔さ》
参加者から宿木と落ち葉の対比を評価するということで選が入りました。しかし、詠嘆の対象が二つに別れてしまっているという意見もありました。
11月10日(金) 09時49分36秒 箱男 10月コメント2
《夢描く佐渡金山の夕時雨》
作者が会の参加者でしたので背景を伺いましたところ、佐渡ではユネスコの世界遺産登録への期待で盛り上がっているそうです。それを「夢描く」で表現したかったそうです。説明されなければ分からない内容でした。
《意を決し明日は胃カメラ小夜時雨》
「意を決し」まで言うことはなく、「胃カメラの検査はあした小夜時雨」でも通じそうです。
《秋の原クレヨンは箱鬼ごっこ》
典型的な三段切れで、五・七・五が名詞で止められています。中七の意味が分かリにくく、作者が会の参加者でしたので確認しました。クレヨンで写生するつもりだったのに箱に入れたまま鬼ごっこをしたという意味だそうです。題材が多いので二句にすることも可能ではないかという意見がありました。
《寒昴ひとそれぞれの志》
人生を感じさせる句として選が入りました。
《充電のわずかなスマホ夕時雨》
句会参加者の選が入りました。日中にスマホを多用し夕方には充電残量が減っていたという内容です。「充電のわずかなスマホ」がやや窮屈な表現ですので、いっそ上五を字余りにし「充電中のスマホのランプ夕時雨」とする案などはいかがでしょう。ご参考まで。
《指先で賜ひし点字秋の暮》
「賜ひし」が分かりにくいということで、次の添削提案がありました。「指先の点字頼もし秋の暮」。参考にして下さい。
11月10日(金) 09時46分44秒 箱男 10月コメント1
《あまりある昔や院の墓所時雨る》
「あまりある昔」が分かりにくかったのですが、句会の参加者に作者がおられましたので背景を伺いました。承久の乱で佐渡に流された順徳院の「百敷や古き軒端のしのぶにもなほあまりある昔なりけり」(百人一首)を踏まえたものという説明でした。
《志望校決まらぬままに冬に入る》
このままだと平叙文なので、「志望校決まらぬままや冬に入る」と切れを入れる添削案がありました。
《通夜帰りビニール傘に時雨音》
最後の「音」に付け足し感があります。作者も「おん」と読ませるか「おと」と読ませるかを迷っておられました。音と表現しなくとも音は感じることができるのではないかと言うことで次の添削案がありました。「通夜帰りビニール傘の時雨かな」
【選者兼題句】
荒井理沙
あれよあれ北山時雨に追い付かれ
母の遺志つぎし志学や冬銀河
芦野信司
岬端の小暗き影に時雨けり
ささやかな志立て秋灯
11月01日(水) 21時41分15秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、11月7日(火)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は 3737.hoshi@gmail.com 星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、お知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
また、何か意見、感想がありましたら、掲示板にご投稿ください。
11月01日(水) 14時18分01秒 箱の住人 ご連絡ください
投句一覧に投句された句がない方は、お手数ですが箱の住人までメールをお願いします。
kukaibako2023@gmail.com
11月01日(水) 14時12分40秒 箱の住人 10月投句一覧
お待たせいたしました。10月の投句一覧です。
10月は53の投句をいただきました。ありがとうございました。
2023年10月兼題「時雨」「志」 一覧表 その1
①初時雨滴の落つる蔓の先
②パソコンや文を書きたる柿の種
③二又の大根のごと志
④宿木や道の落ち葉の潔さ
⑤夢描く佐渡金山の夕時雨
⑥たしかなる自由意志あり酔芙蓉
⑦夕時雨父と出くはす改札口
⑧香けぶる菊一輪の志し
⑨意を決し明日は胃カメラ小夜時雨
⑩行き止まり時雨の中を道戻る
⑪傘の波色彩みつる時雨かな
⑫村時雨傘なき我に容赦なし
⑬秋燕大志などなく家を出づ
⑭秋の原クレヨンは箱鬼ごっこ
⑮寒昴ひとそれぞれの志
⑯結果まで二週間の時雨人
⑰チョコばなな落として踏んでべったら市
⑱時雨る夜の寂しがり屋となりにけり
⑲かくれんぼ隠れし垣の鬼やんま
⑳落ち葉踏む意志を表す必要が
㉑番犬の大き身振ひ時雨来る
㉒青蜜柑子育て談義母娘
㉓時雨なり石碑の言葉何を問う
11月01日(水) 14時10分05秒 箱の住人 10月投句一覧
2023年10月兼題「時雨」「志」 一覧表 その2
㉔充電のわずかなスマホ夕時雨
㉕秋日和初志貫徹は夢の中
㉖立志伝家を捨つ人今はなし
㉗缶蹴りの缶追うてゆく秋の暮
㉘指先で賜ひし点字秋の暮
㉙霜月や寺に振込む志納金
㉚初時雨青空覗き道光る
㉛こぼれ日の苔むす檜皮初時雨
㉜あまりある昔や院の墓所時雨る
㉝台所の熟柿日に日に透けにけり
㉞志かなわず箱根駅伝パリを手に
㉟紅白の熨斗のありの実有志より
㊱秋麗牛が膝折る裾野かな
㊲志望校決まらぬままに冬に入る
㊳時雨雲日本海へと旅立てる
㊴駅前を行き交う人に時雨かな
㊵天高し薄志は未だ膝の上
㊶時雨なりどんどん遊ぶ仕事かな
㊷リーダーに大志はありや山眠る
㊸稲実り老父一人の凱旋門
㊹木の葉髪ここやかしこへ置き去りに
㊺木犀や闇夜にわかる風の中
㊻熊あはれ山に餌なし里に人
㊼運動会出だし躓き駈け急ぐ
㊽異国の地聞きし「昴」や蘭の花
11月01日(水) 14時08分49秒 箱の住人 10月投句一覧
2023年10月兼題「時雨」「志」 一覧表 その3
㊾鯛焼焼くリズムはロック手練れかな
㊿小春日や手つなぎ園児笑顔咲く
51通夜帰りビニール傘に時雨音
52ぬいぐるみの仮装行列ハロウィーン
53言訳はしどろもどろに穴惑
11月01日(水) 00時05分02秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
10月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
10月09日(月) 12時46分45秒 箱の娘 10月の兼題
投句箱の蓋が開きました。
締切は10月31日です。
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
10月09日(月) 11時55分07秒 箱の居候 【投票箱】投票結果その1
㊗おめでとうございます。
投句48句の中から選ばれました投票結果です。今回は、10月1日(日)に投句一覧が発表されてから5日(木)「選句の会」までが投票期間でした(計37票)
1位4票 新蕎麦や昨日のことにけりをつけ すみか(俳号)
2位3票 真空管ほのかな灯り秋惜しむ 桃一
大鍋にごろり馬鈴薯カレーの日 すみか
右左見えを切りつつ鬼やんま 朴念仁
3位2票 忘れ物手元戻りし夜半の月 昼行灯
忘るるを忘れし時ぞ彼岸花 静御飯
新蕎麦や土砂降りのなか列に入る 桃一
羊雲言付け忘れし通り雨 昼行灯
10月09日(月) 11時42分47秒 箱の居候 【投票箱】投票結果その2
4位1票 新蕎麦や一音高し啜る音 浜防風
新蕎麦や暖簾揺れたる深大寺 川上えりさ
忘れまじ進駐軍に逢うた秋 静御飯
秋の風子規の小さき眼鏡かな 川上えりさ
昼酒の五勺の酔ひや走り蕎麦 すみか
椿の実花の深紅を忘れけり 川上えりさ
秋声や指先で読む備忘録食 朴念仁
食べログに誘はれ鄙の走り蕎麦 すみか
私有地に枯れても潜む鳥兜 浜防風
峰下り地酒新そば露天風呂 静御飯
爽爽と揺れたり絨毯蕎麦の花 昼行灯
コスモスの折るることなき強さかな 川上えりさ
新蕎麦の水車場訪ねて小町塚 昼行灯
朝寒や秒針の音頑なに 朴年仁
夢二作忘れうちわの紅い帯 睡蓮
長針に短針追われ秋に入る 朴念仁
10月09日(月) 05時07分17秒 箱男 9月入選句発表
おめでとうございます。
10月09日(月) 05時06分15秒 箱男 9月入選句発表その1
その1
10月09日(月) 05時05分06秒 箱男 9月入選句発表その2
その2