ハマブン句会 投句箱

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05月08日(水) 16時21分41秒    箱男    4月入選句コメント3

秀逸 
《潮騒やかつを添へたる喜寿の膳》
作者は場所を特定していませんが、ホテルではなく浦の苫屋と受け取りました。新鮮な鰹は作者にとってご馳走なのです。家族に喜寿を祝ってもらいました。上五を「や」で切って下五を名詞で止め、感情表現を避けて情景描写だけで心情を伝えています。
《ふらここや会社帰りに蹴る夜空》
大人がぶらんこを漕いでいる。この句も上五で切って下五を名詞で止めています。「蹴る」がいいですね、効いています。何か会社で嫌なことがあったか、それとも逆に嬉しいことがあったか、どちらにも取れそうです。ともかく「夜空を蹴る」描写で作者の心情が窺われます。私は嫌なことがあったと受け取りました。ぶらんこで吹っ切れた。上手いです。
《ふらここの錆びたる鎖夕明り》
抒情詩ですね。「錆びたる」が長年多くの人が漕いできたぶらんこを表しています。そこに夕暮れの淡い光がさしている。それだけの表現ですが、そこに心情が滲み出てくる。その心情は読む者によって違うでしょう。作者は読者にそれを任せています。奥行きを感じました。
《ふらここや仲間はづれの帰り道》
この句も上五で切って下五の名詞止め、しかも動詞がない。もちろん俳句には様々な作り方があり、その優劣などはありません。この形はまとまった形の一つです。ぶらんこを漕いでいる表現はありませんが、漕いでいる姿が見えます。そしてその心情も窺えます。

05月08日(水) 16時19分01秒    箱男    4月入選句コメント2

ハマブン句会 4月度 句会もろもろ
1.一句の中に重なる表現を避けよう。
  極端な例では「馬から落ちて落馬して」などであるが、投稿句ではさすがにそこまでは無い。しかしたった17音しかないのだから、「この二つの言葉はどちらか要らない」と感じることがあります。今回もいくつか「重なる」あるいは「近すぎる」と感じられる句がありました。なるべくそれは避けましょう。例を挙げますと、
  万歩計数がかさむや春の道
「万歩計」と「道」が付き過ぎています。某氏が案を出しました「万歩計のかずをふやさう春の雲」。道から雲に変わることによって、ぐっと視界が広がり、万歩計も存在感を増しました。なお且つ作者の意欲が示されました。
  三越につづく街路樹花水木
  街路樹は続いているものです。また街路樹と花水木が樹木としてやや重なります。例えば「三越へつづく淑女と花水木」如何でしょうか。
2.今月の季題「ふらここ」は4音なので、「ふらここや」と上五を置く句が多かったです。そして続く中七下五に個性ある発想が生れました。季語からどんな発想が生まれるか、その新鮮さを競うのも句会の楽しさではないでしょうか。

05月08日(水) 16時16分15秒    箱男    4月入選句コメント1

星伸予選
特選
《ふらここや会社帰りに蹴る夜空》
「蹴る」には単にふらここを漕ぐ動作ばかりではなく、作者が受けたであろう理不尽な不満を表している。ふらここが幼子だけの物ではなく大人もふらここに乗りたくなる気持ちが表現されている。

秀逸
《万葉の神の御坂や春の雲》
神がおられるという険しい坂。人を拒んでいるような険しい坂の下から作者は見ているのか。見上げる先には春の雲が薄くかかっている。句の形もいい。
《清拭や子に告げらるる初ざくら》
清拭を受けながら桜の開花を聞く。その桜は窓から見えない位置なのか。思い出の場所だったのか。横になって見える外の風景と身体を起こした時と見えてくる風景は違ってくる。季節を感じる余裕のなかった日常に桜の開花が色を添える。初さくらという春の季語が回復の兆しのようである。
《拳万の友は遠くへ春の虹》
兼題の「万」の使いかたがいい。「春の虹」は夏の虹より淡くすぐ消えるそうだ。それは幼くして逝った友を表しているのか。友と作者の幼いころの記憶がわずかだったことを表しているのだろうか。
《ドーナツの穴に宙あるこどもの日》
子どもの好きなドーナツ。手にすると、必ずといっていいほど子どもはこの動作をしてしまう。ドーナツの小さな穴と宙という字を使い空よりも大きい何かを表現したかったのかもしれない。それは未来か可能性か。子どもの日」の季語と合っている。


【選者兼題句】
折山正武
ひとりでにふらここ揺るる夜更けかな
春の夢万巻の書に囲まるる

星伸予
八百万の神の車座夕桜
ふらここや噓と真を裏返す

05月01日(水) 13時26分23秒    箱の住人    選句の会

「選句の会」は、5月6日(月)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。

参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。

3737.hoshi@gmail.com


05月01日(水) 13時16分12秒    箱の住人    投票箱設置のお知らせ

投句箱が締まって、投票箱が設置されました。
今回4月度の兼題は「ふらここ」「万」です。
計46句が投句されました。先ずは、下段の投句一覧をご覧くださいませ。
お気に入りの句、シンパシーを感じるような句がありましたら、是非、投票をお願い致します。
このすぐ下のURLをクリックしますと、ハマブン句会投票箱の画面になります。
画面の投票箱投句一覧のマス→□ にチェックを入れてください。そして、一番下にあります【投票送信する】をクリックすることで投票完了です。
選句はおひとり3句までです。
尚、投票期間は5月1日(水)~6日(月)までです。
http://hamabun.x0.com/kukai-senku/

05月01日(水) 12時07分52秒    箱の住人    無題

投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。

http://kukaibako2023@gmail.com


05月01日(水) 12時04分37秒    箱の住人    一覧表

お待たせしました。4月は46句の投句をいただきました。ありがとうございました。

2024年4月兼題「ふらここ」「万」 一覧表 その1

①ふらここや幼き頃の思ひ出や 
②万博へ石を訪ねて春の旅
③偽りと言へずに過ぐる万愚節
④宮島やツイスト踊る浅蜊とり
⑤ふらここや背なを押す手のありしころ
⑥万歩計数がかさむや春の道
⑦潮騒やかつを添へたる喜寿の膳
⑧ペリカンの万年筆やベアの春
⑨春キャベツ折り紙の手のおてつだい
⑩ふらここや会社帰りに蹴る夜空
⑪風薫るパスモにチャージ一万円
⑫万葉の神の御坂や春の雲
⑬ふらここや孫の背押すもあといくつ
⑭くやしさよふらこここぐぞ風に散れ
⑮三越につづく街路樹花水木
⑯春過ぎて忙しさや楽になり
⑰万感の願いを込めて虹拝む
⑱清拭や子に告げらるる初ざくら
⑲ふらここや仲間はづれの帰り道
⑳春の雨万の涙を落としけり
㉑ふらここの足が頭上の今はどこ
㉒拳万の友は遠くへ春の虹
㉓ふらここよ回転せんと力こめ


05月01日(水) 12時02分57秒    箱の住人    一覧表

2024年4月兼題「ふらここ」「万」 一覧表 その2

㉔空と海の青さ綯交ぜ半仙戯
㉕物別れフラココ漕ひて熱醒まし
㉖手水鉢浮くはキクモモ万華鏡
㉗ふらここの掌を離すまいめしひの子
㉘父の手がふらここ揺らす風強し
㉙黙つててあゝしやぼん玉壊れさう
㉚童には万華鏡が似あひけり
㉛春嵐千切れるほどに万国旗
㉜ふらここの一時の揺れ風そよぐ
㉝春泥やリヤカーを押すよろづ売
㉞ふらここの吾子の時間は前進す
㉟万人にいいことはなし菜種梅雨
㊱葉柄の硬き銀杏の若葉かな
㊲ふらここや空に描くは祖母の笑み
㊳ドーナツの穴に宙あるこどもの日
㊴万緑や樹上生活はるかなり
㊵お転婆の姉のふらここ悲鳴あげ
㊶厚皮に来し方封じ夏蜜柑
㊷ふらここはゆれてゆられて宙を舞う
㊸ふらここや父の頭上の目に留まり
㊹多賀神社八重の桜の万華鏡
㊺コンビニのそばのふらここ昼はシャケ
㊻ふらここの錆びたる鎖夕明り


05月01日(水) 00時20分05秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
4月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。


04月09日(火) 10時10分04秒    箱男    お詫びと訂正のお願い

3月入選句の発表において、芦野選者の特選句に一部誤りがありました。お詫び申し上げます。次のとおり訂正させていただきます。
  (正) 発泡の入浴剤や春の雹
  (誤) 発砲の入浴剤や春の雹

04月08日(月) 19時57分40秒    箱の娘    4月の兼題写真

投句箱の蓋が開きました
締切は4月30日です
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています

04月08日(月) 11時56分25秒    箱の住人    投票結果発表

3月【投票箱】投票結果 その1

おめでとうございます。
投句48句の中から選ばれました投票結果です。今回は、4月1日(月)~4日(木)「選句の会」までが投票期間でした(計票)30句


1位3票 あは雪や湧水甘き奈良井宿  川上えりさ
     丸窓に朝日差し込む巣箱かな  桃 一
2位2票 東北や供花流るる春のうみ  稲田覚
     山独活や笹が葉さやぐ獣道  稲田覚
     岩こぼす波の白泡春日かな  すみか
     春の土起こして宇宙創成期  桃 一
     廃屋の巣箱の卵鼓動あり  浜防風
     かたぐるま小童の掛く巣箱かな  浜防風
     カフェラテの泡に春光籠りたり  雨 月


04月08日(月) 11時54分56秒    箱の住人    投票結果発表

3月【投票箱】結果発表 その2

3位1票  ビール泡白髭なりと花見かな  静御飯
     二度三度株価の泡や春の闇  浜防風
     涅槃雪かぶのすんきの酸いもよし  川上えりさ
     頑張れは教師の口ぐせ燕の巣  すみか
     啓蟄や木の間にのぞく昼の月  稲田覚
     親離れ静寂みつる空巣箱  静御飯
     鳥の絵の巣箱に入る巣鳥かな  川上えりさ
     古写真巣箱覗きし幼き日  睡 蓮
     陽炎や母に教わる泡糖焼  川上えりさ
     紫木蓮散れば別れの季節来る  睡 蓮

04月07日(日) 21時25分34秒    箱男    3月入選句

おめでとうございます。

04月07日(日) 21時24分14秒    箱男    3月入選句コメント3

荒井理沙選
特選
《泡泡の泡の泡泡蝌蚪群れる》
リフレインがくどい様に思ったが、そんな事はどうでも良い。とにかく心にズンと応え、この句の虜になってしまった。泡の文字が五つも重なっているが泡は泡、儚い物であるだけに下五の季語は確りと存在感がある。

秀逸 
《春の土起こして宇宙創成期》
かなりオーバーな表現ではあるが魅力的な一句である。土を起こしている自分の存在を大宇宙の片隅で創成をしている、その存在感を新たにしたのかも。
《丸窓に朝日差し込む巣箱かな》
巣箱の丸窓に朝日が当たっている。窓からどの位日が差し込んでいるのだろうか。卵や雛を暖めて欲しい。作者の優しさが伺い知れる。
《山独活や笹が葉さやぐ獣道》
中七のさの字の三文字の響きが心地良い。それに対しての獣道はどんな動物が往き来しているのかとワクワク。そこには山独活が取り放題。心が弾んでくる。
《あは雪や湧水甘き奈良井宿》
固有名詞を使うことはなかなか難しい。しかしこれはスッキリと上手く納まっている。奈良井宿と思っただけでもこんこんと涌き出る水音が甦って来る。季語によってより深い味わいが増している。

04月07日(日) 21時21分08秒    箱男    3月入選句コメント2

芦野信司選
特選
《発泡の入浴剤や春の雹》
意外な取り合わせなのにリアリティを感じました。そう言えば、先月雹がちょっと降りました。冷えたので風呂に入浴剤を入れて体を温めました。筆者も同じ経験をしていましたが気付きませんでした。

秀逸
《泡沫に終わる信頼ロスの春》
時事俳句は普段は選に取れないのですが、この句には大谷選手の通訳が起こした横領事件を超えた情感があるように思えました。ただ「信頼」の言葉がやや硬過ぎますので「友情」とされてはいかがでしょうか。
《春の海泡のやうなるたらい船》
たらい舟が海のなみ漂うさまが活写されていると思います。春の海の季節感が横溢していますね。
《陽炎や母に教わる泡糖焼》
この陽炎には心理的な要素が多分に含まれていて、その分実景としての季節感が薄いように感じますが「泡糖(カルメ)焼」との取り合わせが面白いと思いました。お母さまとの何気ない一瞬が大切な思い出になる。その情感が伝わってきます。
《高さ向きみなと話して巣箱掛け》
近頃巣箱をあまり見かけなくなったように思われます。それが筆者の近辺だけのことであればいいのですが。この句は子供たちが授業の一環として巣箱をかけている様子を描写されたのでしょう。鳥の気持ちになってあれこれ議論しているようで、素晴らしい学びの機会になっていると思います。

04月07日(日) 21時19分39秒    箱男    3月入選句コメント1

句会での評のいろいろ

《泡泡の泡の泡泡蝌蚪群れる》
荒井選者の特選句です。句会に参加されていた作者に句の背景をお伺いしたところ、モリアオガエルの泡からおたまじゃくしが生まれる混沌とした情景を詠まれたそうです。
《高さ向きみなと話して巣箱掛け》
芦野選者の秀逸句ですが、句会では状況は理解できるものの散文的との指摘がありました。「話して」を「相談」に変える提案がありました。
《紫木蓮散れば別れの季節来る》
「散れば」の理屈っぽさを弱めるため「来る」を「かな」に変えて言い切るという方法が提案されました。
《かたぐるま小童の掛く巣箱かな》
「掛く」の使い方に問題があるとの指摘がありました。口語であれば「掛ける」であり文語であれば「掛くる」になります。増えた一音は「小童の」の「の」を削るという提案がありました。
《あは雪や湧水甘き奈良井宿》
荒井選者の秀逸句です。句会参加者四人の選に入りました。
《カフェラテの泡に春光籠りたり》
句会参加者三人の選に入りました。


【選者兼題句】
荒井理沙
風光る乾き切つたる泡銭
やどり木の一つは鳥の巣でありし

芦野信司
親鳥の静かに飛び来巣箱かな
目薬の泡に差す日や鳥曇


04月01日(月) 14時51分31秒    箱の住人    選句の会

「選句の会」は、4月4日(木)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。

参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出しします。

3737.hoshi@gmail.com


04月01日(月) 13時37分41秒    箱の住人    無題

投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。

http://kukaibako2023@gmail.com


04月01日(月) 13時32分58秒    箱の住人    3月投句一覧

お待たせしました。3月は48句の投句をいただきました。ありがとうございました。

2024年3月兼題「巣箱」「泡」 一覧表 その1

1.巣箱へは囀りの主近寄らず
2.啓蟄や木の間にのぞく昼の月
3.三角の屋根の巣箱やあるじなし
4.春の土起こして宇宙創成期
5.古写真巣箱覗きし幼き日
6.発泡の入浴剤や春の雹
7.帰宅して泡にまみれてすぐ眠る
8.親離れ静寂みつる空巣箱
9.用水の澱みにつもる泡すくふ
10.岩こぼす波の白泡春日かな
11.鳥の絵の巣箱に入る巣鳥かな
12.卒業のタイムカプセルラムネ瓶
13.丸窓に朝日差し込む巣箱かな
14.巣箱にはあたためている卵あり
15.ぽつぽつと雨降る朝の巣箱かな
16.泡沫に終わる信頼ロスの春
17.春霞工場の煙とたなびく
18.ビール泡白髭なりと花見かな
19.泡泡の泡の泡泡蝌蚪群れる
20.春の日のふんわり泡のカプチーノ
21.雨垂の残る巣箱や響く声
22.東北や供花流るる春のうみ
23.一隅に白樺の花樹木葬


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