ハマブン句会 投句箱

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10月08日(火) 05時54分11秒    箱男    9月入選句コメント3

《手が痛む妻に一口梨をむく  静御飯》
3点句でした。優しい夫の仕草がコンパクトに表現されているという評でした。
《泣き虫はこれでお終ひ小鳥来る  真以耶》
3点句でした。句会参加者の読み方が二つに別れました。子供と小鳥の情景を母の視点から詠んだという読みと「泣き虫はこれでお終ひ」と自分に言い聞かせているという自分視点の読みの二様です。作者の意図は前者でした。公園をそろって散歩していた保育園児たちに小鳥が寄っていく情景を詠んだということです。
《僕たちはまだ点と点星月夜  市之瀬すみか》
3点句でした。若い男女がこれから線で結ばれ星座と成るのか、はたまた流れ星となるのか。「まだ」がいろいろな物語を想像させるという評でした。
《秋暑し点呼取りつつ緑寿旅  睡蓮》
2点句でしたが、当番司会者判断で秀逸になりました。緑寿は数え年六十六歳の祝いです。作者は仲間と旅に行かれたそうです。少人数とはいえ逸れないよう点呼を取りながらの旅。「秋暑し」の季語が効いているという評でした。


10月08日(火) 05時50分52秒    箱男    9月入選句コメント2

その他2得点句の評のいろいろ
《初鴨来鴨屋の屋号残る村  ケーナ》
鴨屋という屋号へ着眼した点が面白い。
《秋の雲わが人生の句読点  王茶堂》
雄大な自然と自分の人生を組み合わせた点に感動します。
《信号の点滅急ぐ夜学校  浜防風》
人生が見えてきます。「急ぐ」を「忙し」にする提案があリました。
《点滅の明き踏切夕化粧  ケーナ》
「点滅」に散らばっている白粉花を感じます。
《主なき家の庭にも柿実る  静御飯》
田舎の実家を思い出します。「家の」「も」がいらないのではないかという意見がありました。
《一碗の白湯に休まる夜長かな  王茶堂》
生活感があります。「休まる」を「休らふ」とする提案がありました。
《暗がりを跳ねる気配や竈馬  浜防風》
竈馬の気配を的確に捉えています。
《夫婦して黙の夕食敬老日  並木》
覚めた高齢夫婦の夕食風景を感じます。
《越え来れば案山子待ちをる峡の村  王茶堂》
過疎地の山村風景を感じます。


10月08日(火) 05時47分58秒    箱男    9月入選句コメント1

一得点句の紹介
《瘦せ鮭や月下の川を遡る  ヒロシ》
《点睛を欠きて駄句なり秋の虹  並木》
《川沿いに初鴨来たり散歩道  紅葉》
《君と歩の山霧視界五メートル  モンチッチ》
《奧山の幕営の夜長点滅す  静御飯》
《超え来る奥穂高(ジャンダルム)はや霧深む  モンチッチ》
《庭紅葉野点を縁で遊びけり  市之瀬すみか》
《一点の曇りのない日秋遍路  漣》
《白露の日ケーキピックは九と一  睡蓮》
《初鴨や友のメールの五年振り  ヒロシ》
《貸し借りの帳尻合わせ鰯雲  浜防風》
《初鴨や川の流れに魚飛ぶ  漣》


10月03日(木) 23時04分12秒    箱の住人    無題

句会新方式に伴ない、9月より投票箱を閉鎖いたします。
長い間ありがとうございました。

10月01日(火) 21時59分40秒    箱の住人    掲示板に投句がない方

投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。

kukaibako2023@gmail.com


10月01日(火) 21時50分31秒    箱の住人    投句一覧表

お待たせしました。9月は65句の投句をいただきました。ありがとうございました。

2024年9月兼題「初鴨」 一文字「点」 投句一覧表 その1

1. 瘦せ鮭や月下の川を遡る
2.月見なり団子も用意まん丸や
3.初鴨や木道に落つ二つ影
4.白驟雨軒の雫の点々と
5.初鴨来鴨屋の屋号残る村
6.どんぐりや今日もオーバーツーリズム
7.秋の雲わが人生の句読点
8.月煌々犬の引き綱張り詰めリ
9.信号の点滅急ぐ夜学校
10.へこきむし点取り虫と相なりぬ
11.点睛を欠きて駄句なり秋の虹
12.初鴨や団地が囲む午後の池
13.秋募る瞼に映る点描かな
14.川沿いに初鴨来たり散歩道
15.秋暑し点呼取りつつ緑寿旅
16.初鴨のやにはに鯉の餌むさぼりぬ
17.寂しくて笑うてみたり草の花
18.狗尾草空き家が点々この辺り
19.蜩の声を相手に酒五勺
20.カーブきる帰る燕の鋭さよ
21.初鴨のS字カーブの泳跡波かな
22.君と歩の山霧視界五メートル
23.点滅の明き踏切夕化粧


10月01日(火) 21時48分13秒    箱の住人    投句一覧表

2024年9月兼題「初鴨」 一文字「点」 投句一覧表 その2

24.初鴨のほしいままなり街の池
25.いまどこぞ初鴨待つや湖畔にて
26.秋の山点描映ゆる頃となり
27.箱開けるすだちの香り深呼吸
28.秋近し点々を踏む帰り道
29.奧山の幕営の夜長点滅す
30.奄美からマングース消ゆ蛇穴へ
31.点検の打検響くや豊の秋
32.超え来る奥穂高(ジャンダルム)はや霧深む
33.初鴨や古池の陰憩いけり
34.主なき家の庭にも柿実る
35.庭紅葉野点を縁で遊びけり
36.秋雨や望みの通りの高得点
37.初鴨や湖の上なる雲一朶
38.無宿人も遺産や金の山粧ふ
39.一点の曇りのない日秋遍路
40.初鴨の行進ぺたしぺたしかな
41.中州には順に初鴨ドレミファソ
42.白露の日ケーキピックは九と一
43.終点の冷たきベンチ秋北斗
44.一碗の白湯に休まる夜長かな
45.初鴨や友のメールの五年振り
46.行く秋や流浪の民の点描画
47.固定するオートフォーカス秋の月
48.初鴨や峡に二頭の犬の声


10月01日(火) 21時45分33秒    箱の住人    投句一覧表

2024年9月兼題「初鴨」 一文字「点」 一覧表 その3


49. 秋梅雨スクランブルの交差点
50.来し方の汚点を繋げば線となる
51.出征を見送る祖母や曼殊沙華
52.暗がりを跳ねる気配や竈馬
53.秋苑に紅一点の一位の実
54.運動会日頃の生活直すべき
55.手が痛む妻に一口梨をむく
56.夫婦して黙の夕食敬老日
57.初鴨や行李の向かふ顔あらむ
58.泣き虫はこれでお終ひ小鳥来る
59.貸し借りの帳尻合わせ鰯雲
60.蝉の穴結んでみれば五角形
61.点眼やなべて明るき秋の草
62.越え来れば案山子待ちをる峡の村
63.僕たちはまだ点と点星月夜
64.初鴨や川の流れに魚飛ぶ
65.心電図下に波立ち初嵐


10月01日(火) 00時07分26秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
9月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。

09月09日(月) 21時05分03秒    箱の娘    9月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題     「初鴨」
詠みこみ漢字 「点」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人五句
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。

09月09日(月) 20時22分08秒    箱の住人    投票箱の結果

8月【投票箱】投票結果 

おめでとうございます。
投句68句の中から選ばれました投票結果です。今回は、9月1日(日)~6日(金)
「選句の会」までが投票期間でした(計票)18票

1位2票 秋の空飛行機雲の一本線  漣      
  2票 実家跡売り看板にきりぎりす  浜防風      
  2票 転院の知らせは三行ちちろ鳴く  真以耶

2位1票 子の靴の泥の乾きや涼新た すみか
     勝ち馬の睫毛涼しく瞬けり  白 馬
     鰯雲今度は僕が運転手 すみか
     新涼や幼なじみの薄化粧  王茶堂
     新涼の広場やケーナ鷲の歌  ケーナ
     秋の日やアランドロンが昇りゆく  並 木
     霧深し奥の院から鐘の声  王茶堂
     菩提寺へつづく坂道曼珠沙華  ヒロシ
     新涼や庭の小畑夢植える  静御飯
     新涼や海岸沿いの白き屋根  川上えりさ
     草雲雀天ぷら店の駐車場  浜防風
     海沿いの電車短し鰯雲  真以耶


09月09日(月) 14時21分17秒    箱男    8月入選句

おめでとうございます。

09月09日(月) 13時05分49秒    箱男    8月入選句コメント7

【お知らせ】
今回から入選句の選句方法が変わりました。これまでは当番選者が入選句を決めていましたが、今回から句会参加者全員の選句結果を平等に反映させる方式に変更いたしました。これはハマブン句会参加者の俳句レベルがアップし鑑賞眼も確かなものとなり、特に選者を置く必要性がなくなったためであります。
運営の方法は次のとおりです。
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は二点、入選は一点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。
今後ますます活発で楽しい句会になると思いますので、積極的なご参加を期待しております。

【今月の入選句】
以下のとおりとなりましたので報告申し上げます。

特選
¬《実家跡売り看板にきりぎりす》
切ない情景を「きりぎりす」の季語に託して詠まれた句で、六点の最高得点となりました。作者の近辺で高齢化少子化のために更地になったり売地になったりする土地をよく見かけるので、我がこととして「実家」の言葉を選んだということです。助詞「に」がやや説明的だと感じた参加者もいましたが、作者もこの点は迷った末に決断したという説明がありました。
《転院の知らせは三行ちちろ鳴く》
この三行の知らせは良い知らせなのか、それともあまりいい知らせではないのか。読者はちちろ(蟋蟀)の鳴き声を配した作者の気持ちを推しはかるしかないことになります。「ちちろ鳴く」でもよいが「ちちろ虫」で止める手もあるのではないかという意見もありました。

09月09日(月) 13時02分30秒    箱男    8月入選句コメント6

秀逸
《秋の空飛行機雲の一本線》
「一本線」は「一直線」にしたほうが良いと意見。また「一本の飛行機雲や秋の空」と最後に季語を持っていく語順にすることも可能という意見がありました。
《こんにゃくの隠し包丁秋日和》
句材の面白さ、構成のうまさが指摘されました。「秋日和」の季語の選択については「涼新た」で包丁の鋭さを思わせてはどうかとの提案もありました。
《鎌倉の海に映ろふ後の月》
夏の海が終わり人影の絶えた海に月だけが昇っている。そんな情景が見えるという評がありました。

09月09日(月) 13時00分17秒    箱男    8月入選句コメント5

《新涼やロバの親子の耳立てり》
颯爽としたロバの親子の様子と季語の取り合わせがいいという意見がありました。作者によれば、モデルは友人がペットで飼っているロバとのこと。立秋になって生気を取り戻したようです。
《白芙蓉弊衣破帽の絶えにけり》
白芙蓉と弊衣破帽という全く縁のなさそうな取り合わせなのに何故か合っている感じがするという評がありました。作者から「白芙蓉」は旧制一高の寮歌の「芙蓉の雪の」から取ったとの解説がありました。
《手花火の玉落とすまじ兄妹》
情景が目に浮かぶ。また情感が胸に迫るという評がありました。
《イワシ雲思い巡らす明日のこと》
鰯雲は空の高層にできる雲であり、一段高いところを見ているところに未来を感じさせるという評がありました。「イワシ」のカタカナ表記は季語としては通常使用しないという指摘がありました。「鰯雲」「いわし雲」が一般的です。
《ほんのりと浮かぶはな緒や迎へ盆》
作者は小さかったころ提灯に火をつけずに墓に行き、あたりが暗くなるころ、提灯に火を入れて家に戻ってきた思い出があるそうです。火を消すと縁起が悪いと言われ用心しながら足元を照らしていたそうです。

09月09日(月) 12時56分15秒    箱男    8月入選句コメント4

二得点句の評のいろいろ
《夕映への鱗雲突く孤高かな》
「孤高」の捉え方に意見が出されました。高層にできる鰯雲を突くほどの孤峰は日本にはないので、「孤高」が山であるとするとどこの山なのかが分からないという意見がありました。また、孤峰と同時に自分の内面の「孤高」を表現したのではないかという意見もありました。作者は槍ヶ岳の情景を詠んだとのことでした。
《西日去る雲の巨人の太き肩》
景色はわかるが、「西日」が夏の季語であり秋の句ではないという指摘がありました。
《新涼やアキレス腱を撫でる風》
アキレス腱は疲れを感じやすい部位であり、季語に合っているという評がありました。
《島の秋西に浄土の茜雲》
「島」で海が想像され景色が浮かんでくる。構成が良いとの評がありました。
《新涼や鏡に映る理容室》
鏡に映る自分の後ろの理容室の様子や理容室の窓から見える風景などへ想像が広がるという評がありました。
《新涼や幼なじみの薄化粧》
幼なじみが妙齢の女性となり、薄化粧をしているのを間近に見た時の驚きを「新涼」に託しているという評がありました。
《秋日傘閉ぢて不機嫌たたみをり》
単なる描写ではなく詠嘆の意を込めるため「をり」を「けり」にする提案がありました。
《新涼の広場やケーナ鷲の歌》
三段切れになってしまっている。「広場」は再考しても良いのではないかという指摘がありました。
《菩提寺へつづく坂道曼珠沙華》
遠い記憶を呼び覚ますとの評がありました。

09月09日(月) 12時54分30秒    箱男    8月入選句コメント3

一得点句の紹介
《ひとの名の思い出でざる残暑かな》
《晩夏光ヌードモデルのひねり腰》
《新涼や参れば墓に白き花》
《新盆の長兄の所作頼もしき》
《飼い主の笑顔ゆれてる猫じゃらし》
《秋の日やアランドロンが昇りゆく》
《子の靴の泥の乾きや涼新た》
《永遠を信じてみたし秋の虹》
《秋の雲単身赴任も早二年》
《向日葵や黄のパステルの減り具合》
《新涼や破堤を超ゆる波の音》
《北口の槍を吸い込む秋の空》
《霧深し奥の院から鐘の声》
《語りつぐ戦争をよむ終戦日》
《新涼やほっと一息空見上げ》

09月09日(月) 12時53分05秒    箱男    8月入選句コメント2

【当番司会者からの一言】
 俳句の姿~切れの問題
                           折山正武
俳句の姿について最近は考えています。俳句が連歌の発句から始まったということは俳句に親しむ人はたいてい知っているでしょう。連歌の中で発句に必要とされているのが「切れ」と「季語」です。その発句が芭蕉によって俳句として確立されました。それゆえ俳句には「何らかの形で切れがあり」、「季語が入っている」ことが求められるとされています。
「そんなの古い話でしょ」というご意見もあるかもしれません。世の中は常に滞っていません。俳句も変わってしかるべきかもしれません。だが、俳句に取り組むには、まずは基本をマスターしてから次の展開にいきたいものだと思います。
今回の投句に対し、この発句に求められた「切れ」と「季語」が一句の中にあるかと言う視点で見てみました。私自身それに逸脱することがあるのを自覚しながら、心構えを申し上げれば、「これはどうかな」と思うもものが散見されました。例を挙げると、
  (A)鎌倉の海に映ろふ後の月
  (B)新涼の蜻蛉玉には小宇宙
この二つには「切れ」がありません。もちろん五七五としてきっちりできています。だが意地悪く言うと、五七五のあと何か続くのではないかと思わせます、或いは期待させます。連歌の付け句、いわゆる短歌の上の句ではないかと思わせます。発句の原点に還れば、

09月09日(月) 12時50分41秒    箱男    8月入選句コメント1

 (A”)鎌倉や海に映ろふ後の月
 (B”)新涼や蜻蛉玉には小宇宙
切れを入れ一拍置くことに因って何が変わるか。私には景が広がるのと、「それで何を言うのかな」という期待感が一瞬よぎります。これが発句なのだと思います。
一方、一句に切れを入れると作者が表現しようとしている景に連続性が一瞬断たれ、緊張感がなくなってしまうのではないか、という意見もあるかと思います。それも問題ですね。その場合には、下五でしっかり留める。すなわちそこで五七五という詩は完結するという迫力が欲しいと思います。一つの例を見てみましょう。
   (C-1)朝顔に釣瓶とられてもらひ水
   (C-2)朝顔や釣瓶とられてもらひ水
誰もが知る加賀千代女の有名な句です。一般にはC-1で知られていますが、実は彼女の句集にはC-1があり、彼女の遺した短冊にはC-2があるのです。どちらも千代女の作品と認識されています。C-1は「もらひ水(をしました)」と句はそこで留まっているので、発句として成り立っていると解釈されます。皆さんはどちらが良いと思われますか。人それぞれでしょうか。

09月01日(日) 16時04分00秒    箱の住人    掲示板投票箱設置のお知らせ

投句箱が締まって、投票箱が設置されました。
今回8月度の兼題は「新涼」「雲」です。
計68句が投句されました。先ずは、下段の投句一覧をご覧くださいませ。
お気に入りの句、シンパシーを感じるような句がありましたら、是非、投票をお願い致します。
このすぐ下のURLをクリックしますと、ハマブン句会投票箱の画面になります。
画面の投票箱投句一覧のマス→□ にチェックを入れてください。そして、一番下にあります【投票送信する】をクリックすることで投票完了です。
選句はおひとり3句までです。
尚、投票期間は9月1日(日)~6日(金)までです。

http://hamabun.x0.com/kukai-senku

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