ハマブン句会 投句箱

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09月09日(月) 13時05分49秒    箱男    8月入選句コメント7

【お知らせ】
今回から入選句の選句方法が変わりました。これまでは当番選者が入選句を決めていましたが、今回から句会参加者全員の選句結果を平等に反映させる方式に変更いたしました。これはハマブン句会参加者の俳句レベルがアップし鑑賞眼も確かなものとなり、特に選者を置く必要性がなくなったためであります。
運営の方法は次のとおりです。
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は二点、入選は一点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。
今後ますます活発で楽しい句会になると思いますので、積極的なご参加を期待しております。

【今月の入選句】
以下のとおりとなりましたので報告申し上げます。

特選
¬《実家跡売り看板にきりぎりす》
切ない情景を「きりぎりす」の季語に託して詠まれた句で、六点の最高得点となりました。作者の近辺で高齢化少子化のために更地になったり売地になったりする土地をよく見かけるので、我がこととして「実家」の言葉を選んだということです。助詞「に」がやや説明的だと感じた参加者もいましたが、作者もこの点は迷った末に決断したという説明がありました。
《転院の知らせは三行ちちろ鳴く》
この三行の知らせは良い知らせなのか、それともあまりいい知らせではないのか。読者はちちろ(蟋蟀)の鳴き声を配した作者の気持ちを推しはかるしかないことになります。「ちちろ鳴く」でもよいが「ちちろ虫」で止める手もあるのではないかという意見もありました。

09月09日(月) 13時02分30秒    箱男    8月入選句コメント6

秀逸
《秋の空飛行機雲の一本線》
「一本線」は「一直線」にしたほうが良いと意見。また「一本の飛行機雲や秋の空」と最後に季語を持っていく語順にすることも可能という意見がありました。
《こんにゃくの隠し包丁秋日和》
句材の面白さ、構成のうまさが指摘されました。「秋日和」の季語の選択については「涼新た」で包丁の鋭さを思わせてはどうかとの提案もありました。
《鎌倉の海に映ろふ後の月》
夏の海が終わり人影の絶えた海に月だけが昇っている。そんな情景が見えるという評がありました。

09月09日(月) 13時00分17秒    箱男    8月入選句コメント5

《新涼やロバの親子の耳立てり》
颯爽としたロバの親子の様子と季語の取り合わせがいいという意見がありました。作者によれば、モデルは友人がペットで飼っているロバとのこと。立秋になって生気を取り戻したようです。
《白芙蓉弊衣破帽の絶えにけり》
白芙蓉と弊衣破帽という全く縁のなさそうな取り合わせなのに何故か合っている感じがするという評がありました。作者から「白芙蓉」は旧制一高の寮歌の「芙蓉の雪の」から取ったとの解説がありました。
《手花火の玉落とすまじ兄妹》
情景が目に浮かぶ。また情感が胸に迫るという評がありました。
《イワシ雲思い巡らす明日のこと》
鰯雲は空の高層にできる雲であり、一段高いところを見ているところに未来を感じさせるという評がありました。「イワシ」のカタカナ表記は季語としては通常使用しないという指摘がありました。「鰯雲」「いわし雲」が一般的です。
《ほんのりと浮かぶはな緒や迎へ盆》
作者は小さかったころ提灯に火をつけずに墓に行き、あたりが暗くなるころ、提灯に火を入れて家に戻ってきた思い出があるそうです。火を消すと縁起が悪いと言われ用心しながら足元を照らしていたそうです。

09月09日(月) 12時56分15秒    箱男    8月入選句コメント4

二得点句の評のいろいろ
《夕映への鱗雲突く孤高かな》
「孤高」の捉え方に意見が出されました。高層にできる鰯雲を突くほどの孤峰は日本にはないので、「孤高」が山であるとするとどこの山なのかが分からないという意見がありました。また、孤峰と同時に自分の内面の「孤高」を表現したのではないかという意見もありました。作者は槍ヶ岳の情景を詠んだとのことでした。
《西日去る雲の巨人の太き肩》
景色はわかるが、「西日」が夏の季語であり秋の句ではないという指摘がありました。
《新涼やアキレス腱を撫でる風》
アキレス腱は疲れを感じやすい部位であり、季語に合っているという評がありました。
《島の秋西に浄土の茜雲》
「島」で海が想像され景色が浮かんでくる。構成が良いとの評がありました。
《新涼や鏡に映る理容室》
鏡に映る自分の後ろの理容室の様子や理容室の窓から見える風景などへ想像が広がるという評がありました。
《新涼や幼なじみの薄化粧》
幼なじみが妙齢の女性となり、薄化粧をしているのを間近に見た時の驚きを「新涼」に託しているという評がありました。
《秋日傘閉ぢて不機嫌たたみをり》
単なる描写ではなく詠嘆の意を込めるため「をり」を「けり」にする提案がありました。
《新涼の広場やケーナ鷲の歌》
三段切れになってしまっている。「広場」は再考しても良いのではないかという指摘がありました。
《菩提寺へつづく坂道曼珠沙華》
遠い記憶を呼び覚ますとの評がありました。

09月09日(月) 12時54分30秒    箱男    8月入選句コメント3

一得点句の紹介
《ひとの名の思い出でざる残暑かな》
《晩夏光ヌードモデルのひねり腰》
《新涼や参れば墓に白き花》
《新盆の長兄の所作頼もしき》
《飼い主の笑顔ゆれてる猫じゃらし》
《秋の日やアランドロンが昇りゆく》
《子の靴の泥の乾きや涼新た》
《永遠を信じてみたし秋の虹》
《秋の雲単身赴任も早二年》
《向日葵や黄のパステルの減り具合》
《新涼や破堤を超ゆる波の音》
《北口の槍を吸い込む秋の空》
《霧深し奥の院から鐘の声》
《語りつぐ戦争をよむ終戦日》
《新涼やほっと一息空見上げ》

09月09日(月) 12時53分05秒    箱男    8月入選句コメント2

【当番司会者からの一言】
 俳句の姿~切れの問題
                           折山正武
俳句の姿について最近は考えています。俳句が連歌の発句から始まったということは俳句に親しむ人はたいてい知っているでしょう。連歌の中で発句に必要とされているのが「切れ」と「季語」です。その発句が芭蕉によって俳句として確立されました。それゆえ俳句には「何らかの形で切れがあり」、「季語が入っている」ことが求められるとされています。
「そんなの古い話でしょ」というご意見もあるかもしれません。世の中は常に滞っていません。俳句も変わってしかるべきかもしれません。だが、俳句に取り組むには、まずは基本をマスターしてから次の展開にいきたいものだと思います。
今回の投句に対し、この発句に求められた「切れ」と「季語」が一句の中にあるかと言う視点で見てみました。私自身それに逸脱することがあるのを自覚しながら、心構えを申し上げれば、「これはどうかな」と思うもものが散見されました。例を挙げると、
  (A)鎌倉の海に映ろふ後の月
  (B)新涼の蜻蛉玉には小宇宙
この二つには「切れ」がありません。もちろん五七五としてきっちりできています。だが意地悪く言うと、五七五のあと何か続くのではないかと思わせます、或いは期待させます。連歌の付け句、いわゆる短歌の上の句ではないかと思わせます。発句の原点に還れば、

09月09日(月) 12時50分41秒    箱男    8月入選句コメント1

 (A”)鎌倉や海に映ろふ後の月
 (B”)新涼や蜻蛉玉には小宇宙
切れを入れ一拍置くことに因って何が変わるか。私には景が広がるのと、「それで何を言うのかな」という期待感が一瞬よぎります。これが発句なのだと思います。
一方、一句に切れを入れると作者が表現しようとしている景に連続性が一瞬断たれ、緊張感がなくなってしまうのではないか、という意見もあるかと思います。それも問題ですね。その場合には、下五でしっかり留める。すなわちそこで五七五という詩は完結するという迫力が欲しいと思います。一つの例を見てみましょう。
   (C-1)朝顔に釣瓶とられてもらひ水
   (C-2)朝顔や釣瓶とられてもらひ水
誰もが知る加賀千代女の有名な句です。一般にはC-1で知られていますが、実は彼女の句集にはC-1があり、彼女の遺した短冊にはC-2があるのです。どちらも千代女の作品と認識されています。C-1は「もらひ水(をしました)」と句はそこで留まっているので、発句として成り立っていると解釈されます。皆さんはどちらが良いと思われますか。人それぞれでしょうか。

09月01日(日) 16時04分00秒    箱の住人    掲示板投票箱設置のお知らせ

投句箱が締まって、投票箱が設置されました。
今回8月度の兼題は「新涼」「雲」です。
計68句が投句されました。先ずは、下段の投句一覧をご覧くださいませ。
お気に入りの句、シンパシーを感じるような句がありましたら、是非、投票をお願い致します。
このすぐ下のURLをクリックしますと、ハマブン句会投票箱の画面になります。
画面の投票箱投句一覧のマス→□ にチェックを入れてください。そして、一番下にあります【投票送信する】をクリックすることで投票完了です。
選句はおひとり3句までです。
尚、投票期間は9月1日(日)~6日(金)までです。

http://hamabun.x0.com/kukai-senku

09月01日(日) 13時33分23秒    箱の住人    掲示板に投句がない方

投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。

kukaibako2023@gmail.com



09月01日(日) 13時29分50秒    箱の住人    投句一覧表

お待たせしました。8月は68句の投句をいただきました。ありがとうございました。

2024年8月兼題「新涼」 一文字「雲」 一覧表 その1

1.新涼やカーテン揺るる朝のうち
2.秋の空飛行機雲の一本線
3.こんにゃくの隠し包丁秋日和
4.ひとの名の思い出でざる残暑かな
5.金の輪のピアスが闊歩涼新た
6.気ままなる風に遊ぶや秋の蝶
7.草雲雀天ぷら店の駐車場
8.野の花やゆらゆらゆれる散歩道
9.秋はじめ雲の流れは何処へと
10.夕映への鱗雲突く孤高かな
11.蜻蛉玉内に広がる夏の星
12.西日去る雲の巨人の太き肩
13.晩夏光ヌードモデルのひねり腰
14.新涼や参れば墓に白き花
15.書に倦んで窓を開くれば秋の雲
16.縄文杉枝に梢に涼新た
17.鎌倉の海に映ろふ後の月
18.勝ち馬の睫毛涼しく瞬けり
19.新盆の長兄の所作頼もしき
20.イワシ雲思い巡らす明日のこと
21.新涼やアキレス腱を撫でる風
22.栗ご飯久しく見ない晩秋や
23.飼い主の笑顔ゆれてる猫じゃらし


09月01日(日) 13時22分12秒    箱の住人    投句一覧表

2024年8月兼題「新涼」 一文字「雲」 一覧表 その2

24.島の秋西に浄土の茜雲
25.甲子園終戦の日の白き雲
26.教室の窓に見えたるいわし雲
27.ナナハンの急坂越えつ鰯雲
28.城跡の新涼の宴月巡る
29.住宅地迷いカモメや紅芙蓉
30.秋の日やアランドロンが昇りゆく
31.新涼や鏡に映る理容室
32.子の靴の泥の乾きや涼新た
33.永遠を信じてみたし秋の虹
34.新涼の蜻蛉玉には小宇宙
35.秋の雲単身赴任も早二年
36.向日葵や黄のパステルの減り具合
37.ほんのりと浮かぶはな緒や迎へ盆
38.鰯雲今度は僕が運転手
39.新涼や二階の窓の薄汚れ
40.爽やかな季語をまといし愛娘
41.新涼やロバの親子の耳立てり
42.海沿いの電車短し鰯雲
43.盆の月もう亡き人の歌声よ
44.転院の知らせは三行ちちろ鳴く
45.新涼や破堤を超ゆる波の音
46.大花野雲音無しに渦巻けり
47.水代り出さるる西瓜おしぼりと
48.新涼や幼なじみの薄化粧


09月01日(日) 13時20分33秒    箱の住人    投句一覧表

2024年8月兼題「新涼」 一文字「雲」 一覧表 その3

49.北口の槍を吸い込む秋の空
50.秋雨や日本列島雲の渦
51.夏霧に夕陽は見えず出雲崎
52.新涼や海岸沿いの白き屋根
53.霧深し奥の院から鐘の声
54.語りつぐ戦争をよむ終戦日
55.新涼やほっと一息空見上げ
56.橋から橋檸檬島から蜜柑島
57.雲の峰芭蕉も詣でし御社
58.宙を舞ふ魚の目には天の川
59.コオロギや雲ゆく夜にかまびすし
60.新涼や庭の小畑夢植える
61.実家跡売り看板にきりぎりす
62.秋日傘閉ぢて不機嫌たたみをり
63.孤児の家の晩鐘一打小鳥来る
64.新涼の広場やケーナ鷲の歌
65.白芙蓉弊衣破帽の絶えにけり
66.白い雲黄金色に変わりゆく
67.手花火の玉落とすまじ兄妹
68.菩提寺へつづく坂道曼珠沙華


09月01日(日) 00時18分49秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
8月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。


08月10日(土) 14時43分41秒    箱の娘    8月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題       「新涼」
詠みこみ漢字一字 「雲」これ自体は季語ではありません。季語を入れてください
お一人五句
締切は8月31日(土)です。
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。


08月10日(土) 12時32分53秒    箱の住人    投票結果

6月7月【投票箱】投票結果 その1

おめでとうございます。
投句74句の中から選ばれました投票結果です。今回は、8月1日(木)~5日(月)
「選句の会」までが投票期間でした(計票)28票

1位5票 会えばまた元の木阿弥髪洗ふ  すみか      
     
2位3票 梔子や因州和紙の薄灯り  川上えりさ

3位2票 夜店の灯幼なじみの遠会釈  すみか
     けふの海身はまだゆれし蚊帳の底  桃一
     初鰹つまらぬ意地を張り通す  ヒロシ


08月10日(土) 12時18分27秒    箱の住人    投票結果

4位1票 向日葵の種を触る童かな  紅葉
     師に渡す七月会費新紙幣  雨月
     雷の黒雲もくもく空を埋む  静御飯
     暑き日や若い気分のハンディファン  雨月
     雷の海に落ちたる余韻かな  ヒロシ
     えも言はぬ甘き微風や雷後の夜  雨月
     雷鳴を追ひかけコラボ子の太鼓  雨月
     へそ出しの女性や雷の兆す街  雨月
     回覧板文字も踊るや盆踊り  浜防風
     待ち人来ずひとりランチの日雷  浜防風
     雷光や夫の背中の疲労感  浜防風
     すやすやとくびれくびれの天瓜粉  桃一
     雷続くいよいよ地球最後かと  雨月
     会いたしや適わぬ夏こそ恋しけれ  静御飯


08月09日(金) 07時36分45秒    箱男    6・7月入選句

おめでとうございます。

08月09日(金) 06時07分22秒    箱男    6・7月入選句コメント6

折山正武選
特選
¬《夜店の灯幼なじみの遠会釈》
一読「上手い」。四つの体言を二つの助詞で繋いだだけで感情表現、説明表現はない。それでいて抒情・情感を感じさせる。遠会釈がなんとも言えず効いている。このような情景は情緒あり過ぎになりがちだが、形容詞・動詞がないので救われている。

秀逸 
《梔子や因州和紙の薄灯り》
これも上手い句だ。雪洞か提灯か。白い梔子の花が効いている。和紙の醸し出す柔らかさが薄灯りを情緒的にしている。この句も用言を使わず体言と助詞だけで情感を表現して秀逸である。
《夏の暮海に浮きたる能舞台》
夕暮れの海に能舞台が浮いている。景色が良いですね。語句もよどみない。簡潔に情景を描写し、表現に無駄がない。宮島の厳島神社を想像しました。
《一本の水平線や南風》
すっきりと出来上がっています。そして切れ字「や」が一拍置かせて単調になるのを防いでいます。気持ちの良い景色と感覚です。このような海辺に立ってみたいものだ。
《はたた神ひとの怨念吸うごとく》
「ごとく」が一寸気になりますが、おそらく作者は、言い切るよりも、事実はそうではないけれどそう感じるという自分の気持を表面に出したかったのだろう。なにか怨念を抱えつつそれを払いたいと思っていたのかもしれない。


08月09日(金) 06時06分18秒    箱男    6・7月入選句コメント5

【今回の感想など】
1.固有名詞の使いかたについて句会参加者から質問があった。その趣旨は「固有名詞を知るか知らぬかで句の印象は変わる。ではどこまで固有名詞を使ったらいいのか」であった。
 固有名詞は便利なものです。その言葉一つで何らかの印象が生れます。しかし安易に使うとひとりよがりになります。自分だけわかっているでは句になりません。たとえ鑑賞する側にとって行ったことがない場所、読んだことのない本であっても、名前は知っておりイメージが湧くものであれば有効です。そもそも俳句は座の文芸です。そこに集まる連衆が共有できる固有名詞であれば良いと思います。連衆とはいえハマブン句会の参加者は職業、出身地、文芸の経歴など様々な個性がありますから、常識的な共通認識が得られるものなら問題ないということでしょう。今回の投句でも幣舞橋、苗場山、千畳閣などがありました。これらは俳句をする人には概ね知られているでしょう。一方苗場山の句で雷清水がでてきて、初めは雷と清水は別々と読んだのですが、あまりに句がブツブツと切れるのでおかしいと思い調べたら、苗場山に「雷清水」という名の泉があることを知りました。山好きの人でないと雷清水は解らないのではないでしょうか。この場合はしかし雷清水を固有名詞とすると季語が無くなります。横道へそれました。ともあれ固有名詞は便利ですが、使う時はその座に於いて普遍性があるかどうかを意識したいものだと思います。


08月09日(金) 06時02分21秒    箱男    6・7月入選句コメント4

2.文法には注意しましょう。
 文法で間違えやすいものはいくつかありますが、一つに動詞の活用があります。しかも同じ言葉でも口語と文語で違うということがあります。今回「ゴスペルの流る教会月曜日」と言う句がありました。問題は「流る」です。この表記は文語です。口語だと「流れる」です。この活用は
       未然 連用 終止 連体 已然 / 仮定 
[文語]流る   れ  れ  る るる るれ     
[口語]流れる  れ  れ  れる  れる    れれ 
ゴスペルの句は「流る」とあるので文語で作られていると解釈します。そうすると原句では「流る」(終止形)で切れてしまいます。そしてまた「教会」で切れますので所謂三段切れとなり、俳句では嫌われます。作者は「流る」は「教会」にかかっているように使ったのだと思います。そして「流るる(文語)」あるいは「流れる(口語)」を使うと中七が中八になってしまうので、「流る」にしてしまったのかもしれません。それであれば教会を別な言葉で言い換えたらいいと思います。例えば現代的に口語句にして「ゴスペルの流れるチャペル月曜日」。文語句「流るるチャペル」でもいいですね。


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