投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
08月09日(金) 05時48分34秒 箱男 6・7月入選句コメント3[前のページ] [次のページ]
星伸予選
特選
《梔子や因州和紙の薄灯り》
梔子と因州和紙の取り合わせが素晴らしいです。梔子だけだと実のことになります。梔子の実が提灯などの灯りの形を表しているのでしょうか。花の白だとしたら、優しい和紙を連想します。「薄灯り」が和紙の温かみを表していますね。型も綺麗。
秀逸
《雷や今宵阿形の吠えるごと》
作者が雷に驚いて叫んだのか、雷の音が何か不吉な始まりの合図だと感じたのでしょうか。雷の凄まじさと恐怖が「吠えるごと」からわかります。阿形という言葉を選んだことで深みが増したと思いました。
《高く飛べ都会暮らしの夏つばめ》
日本の燕は巣が作れる建物と寝る場所のヨシ原の両方が必要だそうです。「高く飛べ」に子燕に餌を与えるため、都会のビルの合い間を翔け抜ける親燕。それを見守る作者の優しい気持ちが感じられました。
《いがぐりの頭押し合ふ窓の虹》
虹は変化が早く、消えてしまいます。やんちゃな男の子数人が、我さきに窓から虹を見ようとしています。押し合ふで窓の大きさが想像できました。夏休みらしいほほえましい句ですね。
《師に渡す七月会費新紙幣》
今年の七月ならではの句で選びました。先生に渡す紙幣は新札が好ましいと思い出しました。新紙幣発行月なので作者はそこにこだわったのかもしれません。新紙幣と師に対してかしこまる気持ちと合っています。作者の細やかな気遣いが伝わってきました。
08月08日(木) 03時11分36秒 箱男 6・7月入選句コメント2
句会での評のいろいろ
《会えばまた元の木阿弥髪洗ふ》
参加者四名の選が入りました。いろいろな読みができるが、普通に読めば髪を洗って男性に会いに行く女性像が浮かんでくる。「髪洗ふ」の季語の効果が大きい。
《けふの海身はまだゆれし蚊帳の底》
参加者二名の選が入りました。句会に参加されていた作者から背景を伺いましたところ、海で泳いだ後に眠った少年の頃の思い出を詠んだ句だそうです。助動詞「し」が過去を意味するので気になるという意見もありました。
《縫ふやうな植田一枚出来にけり》
参加者二名の選が入りました。作者から背景を伺いました。植田を見ると裁縫の授業でやらされた運針を思い出し詠んだ句だそうです。
《初鰹つまらぬ意地を張り通す》
参加者二名の選が入りました。作者の初鰹へのこだわりが感じられ、句を成立させているという評がありました。
参加者の選に入った句・句会で話題にされた句は次のとおりです。
《雷鳴を追ひかけコラボ子の太鼓》
《犬をらぬ犬小屋に雷とどろけり》
《夏の月幣舞橋へ会ひにゆく》
《雷続くいよいよ地球最後かと》
《苗場山雷清水喉潤》
《待ち人来ずひとりランチの日雷》
《雷光や夫の背中の疲労感》
《雷の海に落ちたる余韻かな》
《ハンカチの柄で再会瑞泉寺》
《すやすやとくびれくびれの天瓜粉》
《大鳥居くぐりて遊ぶ小蟹かな》
《へそ出しの女性や雷の兆す街》
《会いたしや適わぬ夏こそ恋しけれ》
08月08日(木) 03時08分42秒 箱男 6・7月入選句コメント1
【選者兼題句】
折山正武
螢火の点る消ゆるも一会かな
茅屋をゆすぶる雷や酒五勺
星伸予
遠雷やカムイの杜に翔る鳥
再会は昔のあだ名夏の宵
08月02日(金) 21時06分55秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、8月5日(月)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。
3737.hoshi@gmail.com
08月02日(金) 20時57分09秒 箱の住人 掲示板投票箱設置のお知らせ
投句箱が締まって、投票箱が設置されました。
今回6月7月度の兼題は「雷」「会」です。
計74句が投句されました。先ずは、下段の投句一覧をご覧くださいませ。
お気に入りの句、シンパシーを感じるような句がありましたら、是非、投票をお願い致します。
このすぐ下のURLをクリックしますと、ハマブン句会投票箱の画面になります。
画面の投票箱投句一覧のマス→□ にチェックを入れてください。そして、一番下にあります【投票送信する】をクリックすることで投票完了です。
選句はおひとり3句までです。
尚、投票期間は8月2日(金)~5日(月)までです。
http://hamabun.x0.com/kukai-senku/
08月02日(金) 06時30分04秒 箱の住人 無題
投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。
kukaibako2023@gmail.com
08月02日(金) 06時26分15秒 箱の住人 無題
お待たせしました。6月7月は74句の投句をいただきました。ありがとうございました。
2024年6月7月兼題「雷」「会」 一覧表 その1
①けふの海身はまだゆれし蚊帳の底
②一本の水平線や南風
③雷鳴を追ひかけコラボ子の太鼓
④燕の子見知った顔に遠会釈
⑤夜店の灯幼なじみの遠会釈
⑥ときめきを会釈で伝える夏の駅
⑦犬をらぬ犬小屋に雷とどろけり
⑧鉄線も凶器とならむサスペンス
⑨縫ふやうな植田一枚出来にけり
⑩会へばまた話題は病暑気払
⑪夏の月幣舞橋へ会ひにゆく
⑫雷続くいよいよ地球最後かと
⑬苗場山雷清水喉潤し
⑭縁台も狭しと父の三尺寝
⑮待ち人来ずひとりランチの日雷
⑯初鰹つまらぬ意地を張り通す
⑰会釈して稽古場通う夏の朝
⑱雷や今宵阿形の吠えるごと
⑲高く飛べ都会暮らしの夏つばめ
⑳えも言はぬ甘き微風や雷後の夜
㉑数かぞへつぎの雷鳴待つ家族
㉒百日紅もう一頑張りしてみるか
㉓はたた神ひとの怨念吸うごとく
08月02日(金) 06時25分01秒 箱の住人 無題
2024年6月7月兼題「雷」「会」 一覧表 その2
㉔カード手に飛び出す子らの夏休み
㉕雷光や夫の背中の疲労感
㉖人気なき駅の西口紅芙蓉
㉗夏の雨五輪の闘志冷しけり
㉘夜の雷二軒となりはゴミ屋敷
㉙歌姫の生誕百年巴里祭
㉚いがぐりの頭押し合ふ窓の虹
㉛夏来る未明に響く笛太鼓
㉜雷の海に落ちたる余韻かな
㉝蚊を叩く音のあちこち法華の会
㉞夏の暮海に浮きたる能舞台
㉟雷雨あと吾子の自転車回収す
㊱暑き日や若い気分のハンディファン
㊲不平不満云はぬ卯の花腐しかな
㊳雷鳴に傘捨て走る通学路
㊴ハンカチの柄で再会瑞泉寺
㊵すやすやとくびれくびれの天瓜粉
㊶雷のねたを仕込んだ小学生
㊷夏の涼千畳閣の静謐よ
㊸遠雷や父母待つ夜のことなきを
㊹回覧板文字も踊るや盆踊り
㊺会うときや考えてから行動や
㊻山プラン決行まぢか梅雨の雷
㊼大鳥居くぐりて遊ぶ小蟹かな
㊽雷の黒雲もくもく空を埋む
08月02日(金) 06時21分12秒 箱の住人 無題
2024年兼題「雷」「会」 一覧表 その3
㊾雷が次々待機すタンホイザー
㊿雷来る天の破るる三十分
51.へそ出しの女性や雷の兆す街
52.夏の夜の会心の作人はいさ
53.ゴスペルの流る教会月曜日
54.暑い夜一期一会の旅の風
55.会いたしや適わぬ夏こそ恋しけれ
56.遠雷やどうしているか里の親
57.ずつしりと人の生首夜の雷
58.山裾の家をのみ込む夏の霧
59.アイス溶け子の手まるごとあんぐりと
60.大皿の茹蟹二杯無言かな
61.雷鳴に肝を冷やした山頂で
62.師に渡す七月会費新紙幣
63.雷(いかずち)や妻の怒りを静めさせ
64.会えばまた元の木阿弥髪洗ふ
65.会食のどんと大皿夏の海
66.風神と雷神の宴たけなわに
67.夏旺ん一期一会の旅の空
68.雷光や闇を切り裂き地に落ちる
69.向日葵の種を触る童かな
70.梔子や因州和紙の薄灯り
71.観光地スマホ片手に日雷
72.初恋の話に弾むソーダ水
73.花柄は海の記憶ぞ会うた人
74.怠惰なる暮らし一喝雷激し
08月01日(木) 00時05分29秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
今回も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
06月10日(月) 19時48分25秒 箱の娘 6.7月の兼題写真
投句箱の蓋が開きました。
締切は7月31日(水)です。(ご注意ください)
2か月分なのでお一人10句まで。
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
06月10日(月) 07時12分41秒 箱の住人 投票結果
5月【投票箱】投票結果 その1
おめでとうございます。
投句47句の中から選ばれました投票結果です。今回は、6月1日(土)~
6日(木)「選句の会」までが投票期間でした(計票)32票
1位5票 入植の十勝平野や麦の秋 浜防風
2位3票 方丈に余る借景山躑躅 稲田覚
木下闇まだら模様の光落つ 浜防風
飛魚や波平らかな対馬灘 稲田覚
3位2票 百万遍夏鶯のお題目 漣
木下闇違ふ世界に行けそうな 浜防風
木下闇地下に広がる秘密基地 睡 蓮
短夜のエンゼルケアの静寂かな 稲田覚
06月10日(月) 07時09分14秒 箱の住人 投票結果
5月【投票箱】投票結果 その2
4位1票 青空と大地の狭間木下闇 静御飯
木下闇蛇の棲みたる無縁墓地 川上えりさ
人間の脚の細さや木下闇 川上えりさ
平日の一人の朝のアイスティー すみか
遷宮の素木包むや木下闇 桃 一
時雨には壊れた傘や新調す 紅 葉
木下闇日向でできぬ話らし すみか
身代りの地蔵犇く木下闇 雨 月
五線譜のドレミの歌や若つばめ 桃 一
緑さす平家の眠る赤間宮 睡 蓮
06月09日(日) 20時03分46秒 箱男 5月入選句
おめでとうございます。
06月09日(日) 20時02分01秒 箱男 5月入選句コメント5
荒井理沙選
特選
¬《平安の御簾のうちそと額の花》。
平安時代の御簾と言えば、正に結界と言っても過言ではない。御簾の内と外では、居住まいも何もかも全く違った雰囲気を成す。そこへ額の花と言う季語を思った時、余りにもそぐわないのでは?と思ったが、紫陽花は色の変げを起こすとの意で、微妙な繋がりがあるのだ。感服の至りである。
秀逸
《方丈に余る借景山躑躅》
四畳半の掃き出し窓からの借景の山躑躅は、今は盛りと咲き誇っている。読む人は、大きな景を思う。経読みを終えた僧が、座を構えて居るのではと連想もする。
《短夜のエンゼルケアの静寂かな》
ふと我に返った時、現に夜明けを意識する。故人に施すエンゼルケアは、遺された者の心のケアにも大切な役割を果たしているのだ‥‥。
《木下闇まだら模様の光落つ》
樹木の種類や、枝葉の繁茂している度合いにより、日の矢は変化する。それを、まだら模様としたのであろう。光を落としたとの表現は見事だと思う。
《青空と大地の狭間木下闇》
読んで、この青空は真っ青だと思えて来る。そして大地との狭間に木下闇がある。当たり前の光景ではあるが、なぜか魅力を感ずる。低空のドローンからの光景の様で、木下闇に、生命の息吹を思う
06月09日(日) 20時00分11秒 箱男 5月入選句コメント4
芦野信司選
特選
《方丈に余る借景山躑躅》
僧侶の小さな住まいの周りが山躑躅で覆われている情景が思い浮かびます。「余る」や「借景」は僧の清貧な生活を思わせます。山躑躅が清貧と対比的に置かれることで、山躑躅の華やかさがましているのだと思われます。「ホウジョウ」の緩やかな始まりと「シャッケイ」の鋭い切れの対比が鮮やかですね。
秀逸
《入植の十勝平野や麦の秋》
「入植」が先人の苦労を想像させ、「麦の秋」が今の豊作を想像させます。その間の歴史を表現しているのが「十勝平野」なのだろうと思います。
《休業と温泉旅館木下闇》
コロナ禍の影響が続いているのか後継者問題を抱えているのか分かりませんが休業中の温泉宿があるのでしょう。手入れのされない樹木はより深い木下闇となるということだと解されます。木下闇が単に暗いというのではなく、闇の変化を捉えたところが素晴らしいと思いました。
《母の日の母の写真はお下げ髪》
母がお下げ髪で写っているのですから読者の誰もが可愛いと思える句です。母の日に子供から冷やかされる母の幸福。平凡はかけがえのない時間ですね。
《平行線入道雲の湧き上がり》
何の平行線なのでしょうね。電線なのか、飛行機雲なのか、水平線のようなものか。いろいろ想像できます。その幾何学的な線と入道雲のモクモクした形の対比。ただそれだけなのですが視覚的な面白さを感じました。
06月09日(日) 19時59分04秒 箱男 5月入選句コメント3
句会での評のいろいろ
《飛魚や波平らかな対馬灘》
句会参加者四名の選が入りました。動と静の対比が見事という高い評価でした。
《遷宮の素木包むや木下闇》
作者から伊勢神宮を表現したとの説明がありました。「包む」とありますので木下闇が相当巨大なものになります。季語のイメージからすると、遷宮の準備のために素木が木下闇に置かれているという捉え方をされる可能性があるという指摘がありました。
《木下闇日向でできぬ話らし》
句会参加者二名の選が入りました。木下闇の中で何の話をしているのだろうという鑑賞と、木下闇に向かって日向では言えないことを話しているのではないかという鑑賞もありました。
《木下闇違ふ世界に行けそうな》
句会参加者二名の選が入りました。木下闇が異界とつながっているような感じがするという鑑賞がありました。なお、「そうな」の歴史的仮名遣いは「さうな」でしたと作者自身が訂正されています。
《木下闇地下に広がる秘密基地》
句会参加者二名の選が入りました。秘密基地がアリの巣なのか、いやいや異星人の基地なのではないかと盛り上がりました。前句と同様に木下闇は子供心を刺激する季語でもあるようです。
06月09日(日) 19時57分34秒 箱男 5月入選句コメント2
《人間の脚の細さや木下闇》
句会参加者二名の選が入りました。この句の不気味感、心細さ感も子供心と通じているのでしょうか。人気がありました。
《木下闇サバイバルレースの舞台かな》
作者からこれは枝々が生き残りをかけて競い合っている情景を表そうとしたという説明がありました。サバイバルレースが比喩だったようです。説明されなければわからない複雑な内容だったようです。このままだと、木下闇の続く道でレースをしているように受け取られます。
《平泳ぎ二の腕眩しゴールすぐ》
三段切れっぽくなっているのと「二の腕眩し」を活かすのは平泳ぎではないのではないかという意見があり、訂正案がありました。「背泳ぎの二の腕眩しゴールイン」。兼題の「平」が削れてしまいますが。
《夏浅し毛抜のかかる團菊祭》
「毛抜」は歌舞伎の演目ということです。このような場合はカッコ書きにするという指摘がありました。このような例は数多くあるので注意したいところです。
《臆病の恋の一歩やレモン水》
すべてが名詞で構成され、「や」で切って季語を配置するという型に則った一句。爽やかな内容が爽やかに詠まれているという評でした。
06月09日(日) 19時55分47秒 箱男 5月入選句コメント1
【選者兼題句】
荒井理沙
神泉の音八方に木下闇
河鹿笛平家部落のどんづまり
芦野信司
毒放つ白き蕾や木下闇
若楓捲るは平家物語
06月01日(土) 17時01分13秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、6月6日(木)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。
3737.hoshi@gmail.com