投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
04月08日(月) 19時57分40秒 箱の娘 4月の兼題写真[前のページ] [次のページ]
投句箱の蓋が開きました
締切は4月30日です
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています
04月08日(月) 11時56分25秒 箱の住人 投票結果発表
3月【投票箱】投票結果 その1
おめでとうございます。
投句48句の中から選ばれました投票結果です。今回は、4月1日(月)~4日(木)「選句の会」までが投票期間でした(計票)30句
1位3票 あは雪や湧水甘き奈良井宿 川上えりさ
丸窓に朝日差し込む巣箱かな 桃 一
2位2票 東北や供花流るる春のうみ 稲田覚
山独活や笹が葉さやぐ獣道 稲田覚
岩こぼす波の白泡春日かな すみか
春の土起こして宇宙創成期 桃 一
廃屋の巣箱の卵鼓動あり 浜防風
かたぐるま小童の掛く巣箱かな 浜防風
カフェラテの泡に春光籠りたり 雨 月
04月08日(月) 11時54分56秒 箱の住人 投票結果発表
3月【投票箱】結果発表 その2
3位1票 ビール泡白髭なりと花見かな 静御飯
二度三度株価の泡や春の闇 浜防風
涅槃雪かぶのすんきの酸いもよし 川上えりさ
頑張れは教師の口ぐせ燕の巣 すみか
啓蟄や木の間にのぞく昼の月 稲田覚
親離れ静寂みつる空巣箱 静御飯
鳥の絵の巣箱に入る巣鳥かな 川上えりさ
古写真巣箱覗きし幼き日 睡 蓮
陽炎や母に教わる泡糖焼 川上えりさ
紫木蓮散れば別れの季節来る 睡 蓮
04月07日(日) 21時25分34秒 箱男 3月入選句
おめでとうございます。
04月07日(日) 21時24分14秒 箱男 3月入選句コメント3
荒井理沙選
特選
《泡泡の泡の泡泡蝌蚪群れる》
リフレインがくどい様に思ったが、そんな事はどうでも良い。とにかく心にズンと応え、この句の虜になってしまった。泡の文字が五つも重なっているが泡は泡、儚い物であるだけに下五の季語は確りと存在感がある。
秀逸
《春の土起こして宇宙創成期》
かなりオーバーな表現ではあるが魅力的な一句である。土を起こしている自分の存在を大宇宙の片隅で創成をしている、その存在感を新たにしたのかも。
《丸窓に朝日差し込む巣箱かな》
巣箱の丸窓に朝日が当たっている。窓からどの位日が差し込んでいるのだろうか。卵や雛を暖めて欲しい。作者の優しさが伺い知れる。
《山独活や笹が葉さやぐ獣道》
中七のさの字の三文字の響きが心地良い。それに対しての獣道はどんな動物が往き来しているのかとワクワク。そこには山独活が取り放題。心が弾んでくる。
《あは雪や湧水甘き奈良井宿》
固有名詞を使うことはなかなか難しい。しかしこれはスッキリと上手く納まっている。奈良井宿と思っただけでもこんこんと涌き出る水音が甦って来る。季語によってより深い味わいが増している。
04月07日(日) 21時21分08秒 箱男 3月入選句コメント2
芦野信司選
特選
《発泡の入浴剤や春の雹》
意外な取り合わせなのにリアリティを感じました。そう言えば、先月雹がちょっと降りました。冷えたので風呂に入浴剤を入れて体を温めました。筆者も同じ経験をしていましたが気付きませんでした。
秀逸
《泡沫に終わる信頼ロスの春》
時事俳句は普段は選に取れないのですが、この句には大谷選手の通訳が起こした横領事件を超えた情感があるように思えました。ただ「信頼」の言葉がやや硬過ぎますので「友情」とされてはいかがでしょうか。
《春の海泡のやうなるたらい船》
たらい舟が海のなみ漂うさまが活写されていると思います。春の海の季節感が横溢していますね。
《陽炎や母に教わる泡糖焼》
この陽炎には心理的な要素が多分に含まれていて、その分実景としての季節感が薄いように感じますが「泡糖(カルメ)焼」との取り合わせが面白いと思いました。お母さまとの何気ない一瞬が大切な思い出になる。その情感が伝わってきます。
《高さ向きみなと話して巣箱掛け》
近頃巣箱をあまり見かけなくなったように思われます。それが筆者の近辺だけのことであればいいのですが。この句は子供たちが授業の一環として巣箱をかけている様子を描写されたのでしょう。鳥の気持ちになってあれこれ議論しているようで、素晴らしい学びの機会になっていると思います。
04月07日(日) 21時19分39秒 箱男 3月入選句コメント1
句会での評のいろいろ
《泡泡の泡の泡泡蝌蚪群れる》
荒井選者の特選句です。句会に参加されていた作者に句の背景をお伺いしたところ、モリアオガエルの泡からおたまじゃくしが生まれる混沌とした情景を詠まれたそうです。
《高さ向きみなと話して巣箱掛け》
芦野選者の秀逸句ですが、句会では状況は理解できるものの散文的との指摘がありました。「話して」を「相談」に変える提案がありました。
《紫木蓮散れば別れの季節来る》
「散れば」の理屈っぽさを弱めるため「来る」を「かな」に変えて言い切るという方法が提案されました。
《かたぐるま小童の掛く巣箱かな》
「掛く」の使い方に問題があるとの指摘がありました。口語であれば「掛ける」であり文語であれば「掛くる」になります。増えた一音は「小童の」の「の」を削るという提案がありました。
《あは雪や湧水甘き奈良井宿》
荒井選者の秀逸句です。句会参加者四人の選に入りました。
《カフェラテの泡に春光籠りたり》
句会参加者三人の選に入りました。
【選者兼題句】
荒井理沙
風光る乾き切つたる泡銭
やどり木の一つは鳥の巣でありし
芦野信司
親鳥の静かに飛び来巣箱かな
目薬の泡に差す日や鳥曇
04月01日(月) 14時51分31秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、4月4日(木)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出しします。
3737.hoshi@gmail.com
04月01日(月) 13時37分41秒 箱の住人 無題
投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。
http://kukaibako2023@gmail.com
04月01日(月) 13時32分58秒 箱の住人 3月投句一覧
お待たせしました。3月は48句の投句をいただきました。ありがとうございました。
2024年3月兼題「巣箱」「泡」 一覧表 その1
1.巣箱へは囀りの主近寄らず
2.啓蟄や木の間にのぞく昼の月
3.三角の屋根の巣箱やあるじなし
4.春の土起こして宇宙創成期
5.古写真巣箱覗きし幼き日
6.発泡の入浴剤や春の雹
7.帰宅して泡にまみれてすぐ眠る
8.親離れ静寂みつる空巣箱
9.用水の澱みにつもる泡すくふ
10.岩こぼす波の白泡春日かな
11.鳥の絵の巣箱に入る巣鳥かな
12.卒業のタイムカプセルラムネ瓶
13.丸窓に朝日差し込む巣箱かな
14.巣箱にはあたためている卵あり
15.ぽつぽつと雨降る朝の巣箱かな
16.泡沫に終わる信頼ロスの春
17.春霞工場の煙とたなびく
18.ビール泡白髭なりと花見かな
19.泡泡の泡の泡泡蝌蚪群れる
20.春の日のふんわり泡のカプチーノ
21.雨垂の残る巣箱や響く声
22.東北や供花流るる春のうみ
23.一隅に白樺の花樹木葬
04月01日(月) 13時31分53秒 箱の住人 3月投句一覧
2024年3月兼題「巣箱」「泡」 一覧表 その2
24.春の海泡のやうなるたらい船
25.二度三度株価の泡や春の闇
26.泡沫の夢は彼方の春霞
27.山独活や笹が葉さやぐ獣道
28.陽炎や母に教わる泡糖焼
29.紫木蓮散れば別れの季節来る
30.ここぞこそ3LDK巣箱なり
31.蜆汁ふうふうといひはあといふ
32.春雷や遠くの音が聞こえけり
33.廃屋の巣箱の卵鼓動あり
34.あは雪や湧水甘き奈良井宿
35.古写真背の高さに巣箱あり
36.鳥の声桜花見上げて青い空
37.カフェラテの泡に春光籠りたり
38.頑張れは教師の口ぐせ燕の巣
39.二十歳の日初めて泡の苦さに酔い
40.うららかや砥石の上にリズムとり
41.待春や声がヒントの同期会
42.日本では認知度低きミモザの日
43.森らしさ醸す点景古巣箱
44.小学生手作り巣箱ここかしこ
45.かたぐるま小童の掛く巣箱かな
46.鳥たちの巣箱選ばぬ家事情
47.涅槃雪かぶのすんきの酸いもよし
48.高さ向きみなと話して巣箱掛け
04月01日(月) 00時21分06秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
3月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
03月10日(日) 10時49分27秒 箱の娘 3月の兼題
投句箱の蓋が開きました
締切は3月31日です
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています
03月09日(土) 15時01分11秒 箱の住人 投票結果
おめでとうございます。2月投句47句の中から選ばれました投票結果です。
今回は、3月1日(金)~6日(水)「選句の会」までが投票期間でした(計票)30句
1位3票 春風や歩けば佳句を得る予感
啓蟄や独り身通す甥二人
強がりと泣き虫同居チューリップ
2位2票 春昼の予期せぬ声の主は誰
予想屋に賭くる馬券の余寒かな
啓蟄の蟻相伴の笛稽古
03月09日(土) 14時52分16秒 箱の住人 投票結果
024年2月【投票箱】結果発表 その2
3位1票 摘み草に蟻を見つけし啓蟄日
つぼみより予想を睨みし華宴
春驟雨石の古墳の下に逃げ
草餅や今日も悪くはない予感
受験生バスの行先尋ねられ
予告なき囀り聞きし春の朝
電話のコール音蛇穴を出づ
黄沙舞ひシルクロードの旅終る
体育館予行の外のなごり雪
五分五分の返信待つや雪の果て
啓蟄や晩生みかんに種のあり
啓蟄や普通列車で旅に出る
啓蟄や歯が抜けたよと三年生
蓋あけるいなや浅蜊の一文字
黒髪の母の匂ひや花の雨
03月09日(土) 08時46分05秒 箱男 2月入選句
おめでとうございます。
03月09日(土) 08時30分49秒 箱男 2月入選句コメント5
折山正武選
特選
¬《啓蟄や普通列車で旅に出る》
陽気が良くなって旅に出るという雰囲気がよく出ている。普通列車にその気持ちが滲む。言葉の流れがなめらかでそれものんびりした春の旅を思わせる。切れ字「や」がこの場合軽く切れているように感じられる。
秀逸
《薄曇河津桜が街を染め》
最近河津桜がメディアに良く取り上げられ広く知られるようになった。上五で切って中七下五で主題の景を述べる。「河津桜が」と俳句ではあまり見られない助詞「が」を遣っている。河津桜を作者は強調したかったのだろう。伊豆の河津川の両岸を埋め尽くす河津桜の景が浮かぶ。
《啓蟄や独り身通す甥二人》
啓蟄から独身生活が作者の意識のなかで繋がった。なるほど。面白い捉え方。我が息子ではなく甥だから、独身であることに気をもむことも薄いかもしれない。客観的な作者の視線が見える。
《啓蟄やもつと外へとスクワット》
家に閉じこもりがちな作者なのだろうか。もっと外へ出なければと思う気持ちがあるのは、まだ老け込んでいない証拠。外へ出てください。明るい気持ちが伝わってくる。語句の構成にも新鮮味がある。その気持ちに一票。
《啓蟄や貯めたポイントどっと吐く》
スクワットの句もそうだが、切れ字「や」を遣っているが口語句と見た。季語とポイントを吐くことがうまくつながっているように思う。「ポイントをどつと吐く」に、実際の年齢は分りませんが若さを感じる。
03月09日(土) 08時28分21秒 箱男 2月入選句コメント4
【助詞止めについて~今回の句会で感じたこと】
今回の投句の中で、下五の最後が助詞となっている句が幾つかありました。OKのものもあり、疑問に思うものもありました。俳句を作るに際し、注意したいことは、文末に来るべきではない助詞を下五の最後につけたとき、その句が完結しているかどうか気を付けたいと言うことです。文末に来て問題の無い助詞は、分類上「終助詞」と言われるものです。この代表的なものが詠嘆を表す「かな」です。俳句には多く出てきます。その他たまに、強調や疑問などを示す「ぞ(係助詞)」や「か(係助詞)」があります。しかし、下五を助詞止めにするのは、上記「かな」を除き、余程練達の句でなければ避けるべきでしょう。今回のハマブン句会では6か所の助詞止めがありました。それぞれ○か?を挙げてみます。そして?とした句には、僭越ながら、ではどう作ったらいいかを考えてみました。
03月09日(土) 08時24分09秒 箱男 2月入選句コメント3
○春の夢あたり色づく予兆かな (「かな」は終助詞でこの場合詠嘆を表す)
○啓蟄のやる気みなぎる季節かな (同上)
?旅ならば寒波の訪れ醍醐味に (「に」は格助詞でその後続く動詞を省略
「旅なれば寒波は嬉し峡の宿」
文語では「ならば」は未然(まだ存在しない)、「なれば」已然(既に存在している)
○予想屋に賭くる馬券の余寒かな (「かな」は終助詞でこの場合詠嘆を表す)
?着物着て新宿歩く春分や (「や」は間投助詞で俳句の切れ字)
「着物着て新宿歩くお中日」 「お中日」は春分の傍題
?予言して子供の頃の思い出や (同上)
「今あるは子供の頃の春の夢」
句の意味が捉えにくく作者の意図通りになっていないかもしれませんが。そして無季だったので春にしてみました。
助詞止めの狙いは「柔らかく」ということか、それとも「余韻を持たせる」ということか、そんな効果を狙っているのでしょう。その効果がしっかり出て、尚且つ句がそこで完結する感じがあればいいですが、どこか宙ぶらりんになるのは避けたいと思います。何をうるさいことをとご不満があるかもしれませんが、俳句は「短歌の上の句」ではありません。俳句は一個の詩です。下五で完結してほしいと思います。
もし違うご意見があれば是非お寄せください。
03月09日(土) 08時21分30秒 箱男 2月入選句コメント2
星伸予選
特選
《草餅や今日も悪くはない予感》
「草餅」と言う気取らない和菓子が中七の「今日も悪くはない」にあっている。桜餅ではこの微妙な心情は表せない。草餅が美味しいのだから、そこそこいい日になるという作者の願いが伝わる。「も」の使い方はこれがいいと思う。昨日もそうだった。だから今日も……。きっと何を召し上がってもいろいろな出来事も「悪くはない予感」と受け止める前向きな方なのだろう。
秀逸
《啓蟄や風の匂ひの慕はしき》
地中の虫が這い出してくるころ、風は土ぼこりや太陽の匂いも連れてくるのだろう。
その匂いに惹かれて後を追ってしまうのは、虫だけではなく私もそうなのだ。
《啓蟄の里にかそけき笛太鼓》
そろそろと虫が出てくる様子と里に微かに聞こえてくる笛太鼓。かそけき笛太鼓は過去の思い出か、それとも春の喜びまたは期待がこれから大きくなっていくのか。
《予想屋に賭くる馬券の余寒かな》
季語の「余寒」が効いている。歳時記によれば、余寒は心に向けた視点が働いているようにも感じられるとある。負けたとは一言も書いていない。余寒から「ああ、賭けて負けたのだ。後悔しているのだ」と想像できる。
《強がりと泣き虫同居チューリップ》
強がりはすっくと伸びている姿。揺れているのは泣き虫かもしれない。チューリップは園児を想像させる。一人の園児の変わりやすい気持ちを詠んだのかもしれない。チューリップ=揺れると書かななったところがいい。