投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
03月09日(土) 08時19分40秒 箱男 2月入選句コメント1[前のページ] [次のページ]
句会での評のいろいろ
《春驟雨石の古墳の下に逃げ》
句会参加者二人から選が入りました。「下に逃げ」が分かりにくいという意見がありました。「春驟雨石の古墳に雨宿り」の改作案が提案されました。また「石の古墳」が石舞台古墳であればそのまま名前を出したほうがいいということで「石舞台古墳の下の春驟雨」の改作案がありました。
《黒髪の母の匂ひや花の雨》
句会参加者二人から選が入りました。懐かしい情感があるということでした。
《摘み草に蟻を見つけし啓蟄日》
この句は季重なりが三つもあるという指摘がありました。兼題の啓蟄の他に「摘草」は春の、「蟻」は夏の季語です。また「啓蟄」という季語に「日」を結合した効果についても疑問が出されていました。
《啓蟄の蟻相伴の笛稽古》
この句も前句と同様の季重なりですが、春の季語に「蟻穴を出づ」があるくらいなので「啓蟄」と合わせることは大きな重なりにはならないだろうという意見がありました。
【選者兼題句】
折山正武
啓蟄や尻ポケットの着信音
夕映の伊予の島々彼岸潮
星伸予
啓蟄や予約の取れぬ小料理屋
訳ありと言へど伊予柑香立つ
03月01日(金) 14時51分30秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、3月6日(水)20:00~22:00 リモート形式です。
選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、
下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。
3737.hoshi@gmail.com
03月01日(金) 13時56分07秒 箱の住人 投句がない方
投句一覧に投句された句がない方はお手数ですが
下記のアドレス(箱の住人)までメールをお願いします。
http://kukaibako2023@gmail.com
03月01日(金) 13時51分31秒 箱の住人 2月一覧表
お待たせしました。2月は47句の投句をいただきました。ありがとうございました。
2024年2月兼題「啓蟄」「予」 一覧表 その1
1.啓蟄のアリ地獄まだ留守らしい
2.啓蟄や風の匂ひの慕はしき
3.春疾風予約制の美術館
4.老い心ときめく開花予想の日
5.草餅や今日も悪くはない予感
6.春の夢あたり色づく予兆かな
7.啓蟄や食べ物加え蟻通る
8.春驟雨石の古墳の下に逃げ
9.五分五分の返信待つや雪の果て
10.黄沙舞ひシルクロードの旅終る
11.黒髪の母の匂ひや花の雨
12.啓蟄の里にかそけき笛太鼓
13.啓蟄や朝っぱらから鳥も来る
14.啓蟄のやる気みなぎる季節かな
15.旅ならば寒波の訪れ醍醐味に
16.啓蟄や歯が抜けたよと三年生
17.五つの児鶯餅を三つ拿る
18.啓蟄の食前食後の処方薬
19.雛ひとつ光芒をゆくうしろ影
20.摘み草に蟻を見つけし啓蟄日
21.春風や歩けば佳句を得る予感
22.予想屋に賭くる馬券の余寒かな
23.つぼみより予想を睨みし華宴
03月01日(金) 13時49分58秒 箱の住人 2月一覧表
2024年2月兼題「啓蟄」「予」 一覧表 その2
24.啓蟄や独り身通す甥二人
25.啓蟄や晩生みかんに種のあり
26.土の春五穀豊穣予想する
27.春疾風予期せぬ塵に踊らされ
28.電話のコール音蛇穴を出づ
29.着物着て新宿歩く春分や
30.強がりと泣き虫同居チューリップ
31.蓋あけるいなや浅蜊の一文字
32.春一番花粉症には辛き朝
33.啓蟄やもつと外へとスクワット
34.春昼の予期せぬ声の主は誰
35.予想では大雨のはず銀世界
36.天気予報一喜一憂春の山
37.体育館予行の外のなごり雪
38.海に張る寒冷前線春一番
39.啓蟄や貯めたポイントどっと吐く
40.予言して子供の頃の思い出や
41.啓蟄を知らぬ子らの靴の跡
42.啓蟄や普通列車で旅に出る
43.受験生バスの行先尋ねられ
44.予告なき囀り聞きし春の朝
45.薄曇河津桜が街を染め
46.啓蟄の蟻相伴の笛稽古
47.緊張の予備校教師大試験
03月01日(金) 00時35分44秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
2月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
02月10日(土) 20時12分40秒 箱の娘 2月の兼題
投句箱の蓋が開きました
締切は2月29日です
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています
02月09日(金) 22時07分42秒 箱の住人 投票結果
12.1月【投票箱】投票結果 その1
おめでとうございます。
投句76句の中から選ばれました投票結果です。今回は、2月1日(木)~6日(火)「選句の会」までが投票期間でした(計票)35句
1位3票 寒空や叱られつ子の一文字 桃一
針の目に糸口震ふ寒四郎 浜防風
冬扇そこは上座と叱られて 浜防風
2位2票 雪女みくじの凶を三度ひく 稲田覚
初夢に笑うてゐるか犬の眉 稲田覚
四日かな箸も二膳にもどりけり 桃一
02月09日(金) 22時06分45秒 箱の住人 投票結果
12.1月【投票箱】結果発表 その2
3位1票 偃月橋水滔々と冬の虹 睡蓮
寒鴉銀座の路地の行きどまり 市之瀬すみか
時惜しみ句座に遊ぶや老の春 雨月
寒椿ハタチの君の髪飾り 節分草
村歌舞伎稽古熱入る春隣 桃一
座布団の無念無想の日向ぼこ 雨月
人体の血管のごとき冬木立 静御飯
寒夕焼け秩父山地火を放つ 静御飯
能登真冬水電気風呂トイレなく 雨月
節分や犬の名前を福と為す 浜防風
志ん生の座布団厚し年忘 稲田覚
鰰の飯ずし重なる美濃の皿 稲田覚
今朝もまた外はかしまし寒雀 市之瀬すみか
こんこんと一晩分の深雪かな 浜防風
寒稽古挑みし声の澄み渡る 昼行灯
どの顔もまんまる満座初笑ひ 雨月
プラの日に手持無沙汰な寒鴉 すみか
けふのみの一日歩きて春隣 稲田覚
霜柱こどもに還って音を追う 節分草
雲なき夜見上げればそこにオリオン座 静御飯
02月09日(金) 08時22分58秒 箱男 12月・1月の入選句
おめでとうございます。
02月09日(金) 08時21分00秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメント7
荒井理沙選
特選
¬《座布団の無念夢想の日向ぼこ》
この座布団はふっくらとしているのではと読み取れます。ひとは気分が良かったり物思いに耽ったりしている内に無心になります。臨場感を与えてくれる温かく気持ちの良い句です。(座布団は季語ではないと思います。例え季語としてもゆるせるかと)
秀逸
《雪女みくじの凶を三度ひく》
雪女の為せる技なのか、それとも雪しまく中で三度も凶を引いてしまい雪女の存在を感じたのか。こうなったら、吉が出るまで引こうではないか……。
《寒紅を贈るひとなく日の暮るる》
贈るひともなく日暮れの寂しさと、寒紅の持つ美しく艶やかしさとの取り合わせが上手いと思います。
《冬扇そこは上座と叱られて》
この場合、理不尽に叱られたのではないと思います。なぜなら「冬扇」が物を言っています。恐らく師から承ったお叱りなのかと。「冬扇」は恐らく「夏炉冬扇」のことと思います。しかし敢えて季語「冬の扇」としていただきました。その位優れた句と言えましょう。
《寒鴉銀座の路地の行きどまり》
華やかな銀座と路地裏の嫌われものの鴉との取り合わせが見事です。兼題の「座」が取って付けたようでなく、すんなり収まってます。
02月09日(金) 08時18分15秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメント6
以下は、一句の中に切字が二つあって残念に思った句です。
《四日かな箸も二膳にもどりけり》
「かな」「けり」の切字が使われています。二膳に戻ったと、せっかく面白い所を突いているのに勿体ないと思います。参考までに《四日はや箸も二膳に戻りけり》としたら秀句にしたいところです。
《寒月やふる里銀座照しけり》
「や」「けり」の切字が使われています。
《静かさや寒さの先の星座かな》
「や」「かな」の切字が使われています。
02月09日(金) 08時16分47秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメント5
芦野信司選
特選
《寒空や叱られつ子の一文字》
叱られていじけた子供が寒空の下、地面に棒切れで一の字を書いているのだろう。「一文字」には、一字の意のほかにただひたすらやるという意味もあるので、何度も同じところに一の字を書いている映像が浮かんでくる。
秀逸
《時惜しみ句座に遊ぶや老の春》
「惜春」の言葉があるように「時惜しみ」が「春」の説明になっているという欠点もあるが、老いて懸命に遊ぶ姿に共感を覚えないわけにはいかない。
《寒鴉銀座の路地の行きどまり》
筆者はこの「銀座」を日本国中にあるレトロな銀座と受け取った。高齢化と過疎により「行きどまり」感の強い風景の中、寒鴉は強くしぶとく生きている。
《座布団の無念無想の日向ぼこ》
無念無想なのが座布団であるという飄逸の味わい。
《さあみんな野球しようぜ春隣》
「春隣」が取って付けた感じであるのは残念だが、野球のできる春を待ちわびる少年の心が蘇ってきて楽しい。
02月09日(金) 08時15分34秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメント4
句会での評のいろいろ
《寒空や叱られつ子の一文字》
芦野選者が特選に選んだ句であり、句会でも三人の参加者の選に入っていました。ところが、芦野選者と三人の参加者の鑑賞が全く違っていました。三人は「一文字」が口を真一文字にして歯を食いしばっているところと鑑賞していました。作者が句会に参加していたので、句の背景をお伺いしたところ、正解は口の真一文字でした。芦野選者曰く「誤解も鑑賞の内ではないでしょうか」。
《寒鴉銀座の路地の行きどまり》
今月の月番選者二人が秀逸に選んでいますが、「銀座」の解釈が全く違っていました。作者が句会に参加していなかったので正解はわかリませんでしたが、幼少期から東京の銀座を知っている参加者から、表通りではない銀座の路地裏の情景が「行き止まり」で言い止められているという鑑賞がありました。
《寒紅を贈るひとなく日の暮るる》
荒井選者が秀逸に選んだ句です。作者に句の背景をお伺いしたところ、中七の「ひと」は亡き母であるということでした。それであれば「ひと」を「母」に変えると句意が明確になるという指摘がありました。
02月09日(金) 08時13分46秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメン3
《冬扇そこは上座と叱られて》
荒井選者が秀逸に選んだ句です。参加者から「冬扇」と言えば「夏炉冬扇」で、役に立たないものをさすように思われるがどういう意味で使ったのだろうという疑問が出されました。作者の意図も同様で、商売をやっている親戚から「そこは上座よ」と叱責され、いざというとき役に立たないなあと自嘲した経験があるとのこと。しかし、その叱責を今は感謝しているそうです。
《さあみんな野球しようぜ春隣》
芦野選者が秀逸に選んだ句でしたが、参加者から大谷翔平選手の言葉のパクリだという指摘がありました。作者に確認しましたらパクリではあるようでしたが、大谷選手の言葉に詩を感じたということでした。
《初夢に笑うてゐるか犬の眉》
参加者二人の選が入った句ですが、作者自身から「難がある句」と表明がありました。それは「初夢」という季語を人間以外に使っているために季語ではないと指摘されないとも限らないということでした。初夢という概念は人間しか持つことができないからというのが指摘の根拠になるでしょうが、この句の場合はどうだろうということで句会の中で検討されました。結果は、まあいいんじゃないのということになりました。
02月09日(金) 08時08分18秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメン22
《三寒四温余生の夢を語りけり》
参加者一名の選が入りました。平凡だけど、平凡ゆえに季語が効いている。これに対しては、いいけれど、何か具体物が欲しいという意見もありました。
《けふのみの一日歩きて春隣》
参加者一名の選が入りました。上五の意味がはっきりしない。背景の事情によって変わってしまうという指摘がありました。作者は、「今日という一日」を意図したということでした。
《人体の血管のごとき冬木立》
参加者二名の選が入りました。中七が八音になっているので「血管のごと」で良いのではないでしょうかという指摘がありました。
《霜柱こどもに還って音を追う》
参加者一名の選が入りました。「音を追う」の音が自分の前を行く誰かが踏む音のように捉えられるという指摘がありました。「霜柱踏んで子供に帰りけり」が改作案として提案されました。
《お迎えのバス待つ母や春近し》
参加者一名の選が入りました。「お迎え」に関していろいろな解釈が出ました。園児のような子供の迎えなのか、老人のデイサービスのお迎えなのか、そもそも別のお迎えなのか。作者は子供の迎えを想定したということですが、「お迎え」に関しては自身も気になっていたということでした。
《針の目に糸口震ふ寒四郎》
参加者一名の選が入りました。「震ふ」に文法上の誤りがあり、口語であれば「ふるえる」であり、文語であれば「ふる」の二音でしかないので切字「や」を加えるような対処が必要との指摘がありました。
02月09日(金) 08時05分13秒 箱男 12月・1月の入選句 選者のコメント1
《どの顔もまんまる満座初笑ひ》
参加者二名の選が入りました。作者から横浜のにぎわい座の正月の光景を読んだと説明がありました。落語家の笑わせてやろうという気迫と観客の大いに笑ってやろうという意気がぶつかっているということでした。
《四日かな箸も二膳にもどりけり》
参加者一名の選が入りました。荒井選者の指摘と同じく、切字二つの欠点が指摘されました。
《雲なき夜見上げればそこにオリオン座》
参加者一名の選が入りました。オリオン座とあるので「夜」は余計であること、中七の「見上げればそこに」が八音であり散文的な冗漫さがあるとの指摘がありました。
その他以下は参加者一名の選が入った句です。
《そそくさとごみ出す朝の寒さかな》
《節分や犬の名前を福と為す》
《寒稽古挑みし声の澄み渡る》
《鰰の飯ずし重なる美濃の皿》
【選者兼題句】
荒井理沙
いろり火やをさなの座る爺胡座(あぐら)
祖父許(がり)の峨々よ寒九の水谺
芦野信司
蒸しタオルラジオは寒の雨を告ぐ
岬端に遺る砲座や冬の空
02月02日(金) 00時03分17秒 箱の住人 選句の会
「選句の会」は、2月6日(火)20:00~22:00 リモート形式です。選句は、選者が行います。
参加ご希望の方は星まで「参加希望」とメールアドレスを明記の上、下記の星宛のアドレスにお知らせください。
投句された方、されなかった方、どちらも歓迎します。
尚、投句くださった方には招待状をお出し致します。
3737.hoshi@gmail.com
02月01日(木) 22時54分14秒 箱の住人 無題
投句一覧に投句された句がない方は、お手数ですが箱の住人までメールをお願いします。
kukaibako2023@gmail.com
02月01日(木) 22時52分11秒 箱の住人 無題
お待たせしました。12.1月は76句の投句をいただきました。ありがとうございました。
2023年12月・2024年1月兼題「春隣」「寒のつく季語一切」「座」 一覧表 その1
1.朝もまた外はかしまし寒雀
2.初夢に笑うてゐるか犬の眉
3.寒せりの鍋を囲んで酒うまし
4.時惜しみ句座に遊ぶや老の春
5.寒空に星屑一つ見上げてる
6.車椅子一時外出寒詣
7.寒空や叱られつ子の一文字
8.寒桜春待つ願い取り消させ
9.座に配る蜜柑の大小笑ひもて
10.雪女みくじの凶を三度ひく
11.正月の円座静むる能登の景
12.冬深し禅師の座せる永平寺
13.冬晴れやぴょんぴょん跳ねる子犬かな
14.珍客や珈琲の香の冬座敷
15.三寒四温余生の夢を語りけり
16.明け染めぬ餅搗く響き数へつつ
17.足袋ほしいはく息白し寒稽古
18.寒鰤を被災地支援籠に入れ
19.けふのみの一日歩きて春隣
20.初孫のゐる新生児室春隣
21.綿入や残るしつけに袖通す
22.人体の血管のごとき冬木立
23.正座せず着物の足やオブザーバー