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10月09日(金) 09時43分40秒 箱男 9月入選句[前のページ] [次のページ]
おめでとうございます。
10月09日(金) 09時04分12秒 箱男 9月入選句コメント7
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
《斑鳩の塔の水煙秋高し 王茶堂》
8点句でした。斑鳩の固有名詞と水煙の取り合わせの良さ、目線が「塔」「水煙」と上がっていき季語「秋高し」に結び付けた構成の良さが評価されました。
《山門に講の貼り紙こぼれ萩 俳徊人》
8点句でした。山門の貼り紙からこぼれ萩に連なるイメージの連関の美しさが評価されました。作者は「山門に」か「山門の」の選択を迷われたようです。
10月09日(金) 09時02分23秒 箱男 9月入選句コメント6
秀逸
《秋暁や蛇口の水の硬きこと 浜防風》
6点句でした。季節ごとに変化する水の感触。秋の水を「硬き」で表現した点が評価されました。季節の変わり目を感じさせるという鑑賞がありました。
《海空の青を深めて鷹柱 ジャンダルム》
4点句でした。「海」「空」「鷹柱」という要素がすべてダイナミックに感じられると評価されました。作者は「空海(そらうみ)」の順で表現したかったが(くうかい)と読まれてしまうことを懸念して順を変えたそうです。
《秋嶽の不意の落石水谺 ジャンダルム》
4点句でした。雄大な情景が漢語のリズムに合っていると評価されました。黒部渓谷での作者の実体験とのこと。落石で巨大な水柱が上がったそうです。
《雁渡し水場で落とす鍬の土 すみか》
4点句でした。鍬を洗う作業とそこに吹き渡る風に季節の移り変わりが表現されていると評価されました。
10月09日(金) 09時01分04秒 箱男 9月入選句コメント5
《露けしや敷かれしままの廃線路 俳徊人》
4点句でした。廃線の景が臨場感をもって表現されていると評価されました。上五に「露けし」の季語を置き「や」で切って、下五を名詞で止めるという構成の良さを指摘する意見がありました。
《水澄めり盥にひらく雫の輪 どさんこでび》
4点句でした。雫が「盥にひらく」という措辞にセンスの良さを感じるという評価でした。作者によれば、この雫は涙であり盥には自分の顔が映っていたのだそうです。工夫に工夫を重ねた末の表現だったようです。
《秋雨や百合根の出荷迫りをり どさんこでび》
3点句でした。日常のリアリティが素直に表現されていると評価されました。
《年とらぬ小便小僧天高し 王茶堂》
3点句でした。着眼点が面白く俳諧味があると評価されました.作者は、JR浜松町駅の小便小僧をモデルにしたそうです。
10月09日(金) 08時58分20秒 箱男 9月入選句コメント4
他の3得点句の評のいろいろ
《子蟷螂小生意気にも喧嘩腰 俳徊人》
カマキリは子供も成虫同様に気が強い。その様子が活写されていると評価されました。「子蟷螂」「小生意気」「腰」とコの頭韻がリズミカルとの鑑賞がありました。
《矢継ぎ早列島襲う秋出水 睡蓮》
天気概況のアナウンスをキャッチコピーしたような小気味よさが評価されました。
《帰らざる兵士の遺骨虫時雨 王茶堂》
季語「虫時雨」が効いていると評価されました。作者のおじさんがインパール作戦で帰らぬ人となっており、その方のことを思い出すそうです。
《枝折戸になごりの舞や秋の蝶 桃一》
「なごりの舞」が秋の蝶にふさわしいとの評価でした。
《托鉢へ雲水五人秋の朝 並木》
雲水たちの頭の青さや托鉢への決意さえ感じる。動詞・形容詞を使わない作法が清々しいと評価されました。
《蜘蛛の糸脚に絡みて秋の蝶 浜防風》
秋の蝶にとってこんな悲惨な境遇はないのではないか。哀れであるという鑑賞でした。なお「蜘蛛の糸」は夏の季語でありこの季重なりは避けたほうがいいという指摘がありました。
10月09日(金) 08時57分02秒 箱男 9月入選句コメント3
《天高し出征軍馬の水飲み場 睡蓮》
作者の故郷である門司港の実景だそうです。門司港からは二百万人の兵士と百万頭の馬が戦地に向かったそうです。馬が帰国することはなかったようす。
《十六夜の言ひたきことの浮きしまま 真以耶》
「十六夜の」は「十六夜や」と切ったほうがよかったのではないかという提案がありました。作者も同意されていました。
《彩雲をたづさへ浮かぶ今日の月 真以耶》
中秋の名月に彩雲という取り合わせの目出度さが評価されました。良いことが起きそうだという鑑賞がありました。
10月09日(金) 08時53分44秒 箱男 9月入選句コメント2
2得点句の評のいろいろ
《大木の水脈聞きし我も蝉 森音》
若いころ木を抱っこしてみたことがあった。その時の自分の姿は木から見たら蝉のような恰好だったのだろう。その視点の変換がおもしろい。
《マネキンの案山子の肩に痩烏 カケス》
普通の案山子ならカラスも面白くはないだろうが、マネキンとなるとカラスも面白いのではないか。
《白木槿母校に続く急階段 すみか》
自分の母校には白木槿の階段などなかったが、こんな情景は少しうらやましい。
《鬼の子の風に揺られてけふは晴れ カケス》
蓑虫と同じ意味だが「鬼の子」を選んだ面白さ。「けふは晴れ」がかわいらしく見える。
《秋の蝶ホームの門をくぐりけり ヒロシ》
介護老人ホームの門を一旦くぐると帰ることはむずかしい。それが切ない。
《スズムシや読書進まず夜もすがら 漣》
物思いやため息の深さを感じる。
《秋蝶やわが肩掴む旅の連れ どさんこでび》
秋蝶が肩を掴むという発想がおもしろい。文が連続しているのであれば「や」で切る必要がないのではないか。
《混沌と渋谷ハロウィン風の街 まさひろ》
音の響きがいい。リズム感がある。意味を拾っていくとバラバラな感じがある。
《石塔を交互に舞いし秋の蝶 漣》
蝶の飛び回る姿がよくあらわされている。
《経もなく朝まで勤行鉦叩き 漣》
最後の「鉦叩き」のオチが面白い。季語は「鉦叩」なので「き」は不要だ。
10月09日(金) 08時52分11秒 箱男 9月入選句コメント1
一得点句の紹介
《水合うて子ら大はしゃぎ秋祭 並木》
《命閉ぢ花びらと化す秋の蝶 真以耶》
《わらわらと水盤狭し小鳥来る 真以耶》
《水やりや成長していく秋の空 紅葉》
《秋揚羽水面の果ての転生へ 浜防風》
《遠き日のたおやかな手の野菊かな 桃一》
《蹲の水面に映る望の月 俳徊人》
《台風過草間を縫ひて触角の列 さこと》
《零余子飯伏見稲荷の水で炊く カケス》
《目覚むれば夢はたちまち風の色 王茶堂》
《白鳥の歌碑へひとふし牧水忌 並木》
《秋水やかすかに揺るる槍の峰 桃一》
《満月をおほふ薄雲夜半の風 真以耶》
《爪弾きてほこりのギター秋寂し 桃一》
《先考の忌日忘れそ新走 ヒロシ》
《仇討もの読めば小粋に秋の蝶 並木》
《洋傘の水玉模様秋の雨 ヒロシ》
《秋霖や今は恋しい水不足 睡蓮》
《霧の声小屋の硝子戸閉めてなほ ジャンダルム》
以 上
10月01日(木) 15時51分56秒 箱の住人 句がない方
投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願いいたします。
kukaibako2023@gmail.com
10月01日(木) 15時41分48秒 箱の住人 投句一覧表
お待たせしました。9月は92句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2026年9月 季題「秋の蝶」 読み込み漢字「水」 一覧 その1
1.秋雨や百合根の出荷迫りをり
2.身に入むやフォーマルハウト一つ星
3.斑鳩の塔の水煙秋高し
4.ガラス戸に水滴滑りし余寒かな
5.いなびかり猫と怯える妻の肩
6.水合うて子ら大はしゃぎ秋祭
7.朝は白夕に紅なる酔芙蓉
8.命閉ぢ花びらと化す秋の蝶
9.子蟷螂小生意気にも喧嘩腰
10.山門の柱螺旋に秋の蝶
11.大木の水脈聞きし我も蝉
12.マネキンの案山子の肩に痩烏
13.丑三つに唐突黙すちちろ虫
14.舞う花は秋の蝶なり夕焼けや
15.たたずめば地上を映す水の秋
16.海空の青を深めて鷹柱
17.わらわらと水盤狭し小鳥来る
18.伴走も駆け行く海辺秋の蝶
19.矢継ぎ早列島襲う秋出水
20.秋の蝶誰の訃報を運ぶやら
21.もう少し大人になれと秋の蝶
22.紅葉の彩り揺れし水面かな
23.水やりや成長していく秋の空
10月01日(木) 15時40分39秒 箱の住人 投句一覧表
2026年9月 季題「秋の蝶」 読み込み漢字「水」 一覧 その2
24.秋揚羽水面の果ての転生へ
25.水呑みて二百十日を噛み締める
26.遠き日のたおやかな手の野菊かな
27.白木槿母校に続く急階段
28.老蝶も降り立つ文も黄ばみたり
29.夕陽燃ゆ秋の山脈シルエット
30.鬼の子の風に揺られてけふは晴れ
31.蹲の水面に映る望の月
32.嘘つきの眸揺るる素風かな
33.秋嶽の不意の落石水谺
34.台風過草間を縫ひて触角の列
35.秋の蝶ホームの門をくぐりけり
36.秋茜止まってくれる指先に
37.帰らざる兵士の遺骨虫時雨
38.水澄むやアテナを祀る太柱
39.初墓参会いに来たのか秋の蝶
40.水彩画描く満月雨の音
41.枝折戸になごりの舞や秋の蝶
42.水玉の彌生ちゃん逝く秋に入る
43.山門に講の貼り紙こぼれ萩
44.彼岸花素直に猫の寄つて来る
45.流燈やながるるはての反戦歌
46.スズムシや読書進まず夜もすがら
47.托鉢へ雲水五人秋の朝
48.山彦や北山杉の花は実に
10月01日(木) 15時39分44秒 箱の住人 投句一覧表
2026年9月 季題「秋の蝶」 読み込み漢字「水」 一覧 その3
49.蜘蛛の糸脚に絡みて秋の蝶
50.零余子飯伏見稲荷の水で炊く
51.運動会思ひ出遠くたそがれや
52.土手で舞う民族衣装秋の蝶
53.目覚むれば夢はたちまち風の色
54.白鳥の歌碑へひとふし牧水忌
55.庭低く空目のごとき秋の蝶
56.秋蝶やわが肩掴む旅の連れ
57.天災は為政者の咎秋深む
58.混沌と渋谷ハロウィン風の街
59.盛り過ぎ孤独の舞か秋の蝶
60.向ふ家の老翁の魂秋の蝶
61.秋蝶の一瞬の間の地上権
62.秋水やかすかに揺るる槍の峰
63.満月をおほふ薄雲夜半の風
64.まんまるの大きな月が海の上
65.水澄むや底より見ゆる天の国
66.駅広場少女のギター秋の蝶
67.秋の蝶降り注ぐのは日の光
68.雁渡し水場で落とす鍬の土
69.陽水の歌詞に感嘆雁来月
70.さぐり来てすぐに去にけり秋の蝶
71.天高し出征軍馬の水飲み場
72.岩窪の雨水に身を打つ蜻蛉
73.爪弾きてほこりのギター秋寂し
10月01日(木) 15時38分13秒 箱の住人 投句一覧表
2026年9月 季題「秋の蝶」 読み込み漢字「水」 一覧 その4
74.沈む街水の猛威や台風禍
75.十六夜の言ひたきことの浮きしまま
76.年とらぬ小便小僧天高し
77.水澄みて山を流るる人葉かな
78.先考の忌日忘れそ新走
79.二百十日去りてひと鳴り駅ピアノ
80.石塔を交互に舞いし秋の蝶
81.秋暁や蛇口の水の硬きこと
82.露けしや敷かれしままの廃線路
83.秋蝶の休むがごとし丸き石
84.しぐるるや両手に傘をもつ子かな
85.仇討もの読めば小粋に秋の蝶
86.妹の墓標に秋の揚羽蝶
87.彩雲をたづさへ浮かぶ今日の月
88.洋傘の水玉模様秋の雨
89.秋霖や今は恋しい水不足
90.水澄めり盥にひらく雫の輪
91.霧の声小屋の硝子戸閉めてなほ
92.経もなく朝まで勤行鉦叩き
10月01日(木) 00時23分34秒 箱の住人 蓋が締まりました
投句箱の蓋が締まりました。
9月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
09月12日(土) 08時53分22秒 箱の娘 9月の兼題
投句箱の蓋が開きました。
季題 「秋の蝶」
詠み込み漢字 「水」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人5句
申し訳ありませんが投句後の差し替え、訂正は出来ません。
ご了承ください。
締め切りは9月30日(水)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
09月12日(土) 08時12分55秒 箱男 7月8月入選句
おめでとうございます。
09月12日(土) 08時10分36秒 箱男 8月入選句コメント5
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
《友眠る御巣鷹の峰銀河濃し 俳徊人》
8点句でした。読み手の友人が犠牲になったという特別な関係性がある。俳句の措辞としてまとまっているという評価でした。「銀河濃し」に作者の残念さが滲むという感想もありましたが、作者の気持ちが出過ぎているのではないかという意見もあリました。
《旧友と議論ぐつぐつ泥鰌鍋 カケス》
7点句でした。議論と泥鰌鍋が両方ともぐつぐつとしていいてユーモラスという評価でした。浅草の駒形どぜうを思い出したという感想もありました。
秀逸
《モノクロの笑顔の集ふお盆かな 桃一》
4点句でした。地方の仏間に柔和な表情の遺影が並んでいるのを思い浮かべた。モノクロが良いという評価でした。ご先祖だけでなく、生仏も一緒かも知れないという感想がありました。
《初秋や貸出本に飴の紙 真以耶》
4点句でした。飴の紙のしおりが残っていて、前に借りた人の手触り感のようなものがあるという評価でした。読書の秋が思い浮かんだという感想もありました。
09月12日(土) 08時07分52秒 箱男 8月入選句コメント4
《夏の果アリーナ席の銀テープ 真以耶》
4点句でした。舞台を盛り上げた銀色のテープがアリーナ席に落ちていて、夏の果ての叙情を感じるとの評価でした。作者は桑田佳祐のコンサートに行ったのだそうです。
《長き夜や貧しき人の子だくさん ヒロシ》
4点句でした。大家族が狭い家でひしめいていた昭和の時代を感じさせると評価されました。「貧乏人の子沢山」という言葉もあるので、新味に欠けるという意見もありました。
《独り者土用鰻の赤ワイン まさひろ》
4点句でした。もともと独身であるのか、配偶者と死別したのかなど、読みによって感じが変わるという評価でした。助詞「の」の用法もニュアンスが多様であり、もう少し明確にした方が良い。例えば並列なら「と」とすることも可能だいう提案がありました
《かなかなの木霊の森に迷ひこみ カケス》
4点句でした。ミステリアスな、あるいは童話のような雰囲気があるとの感想がありました。この句も「の」のニュアンスの多様さと、「迷ひこみ」と連用形で止めているため、意味がぼんやりしてしまったのではないかという感想がありました。
《なんだかだあれど金婚虫の声 すみか》
3点句でした。結婚五十年の長い時間としんみりした虫の声の対比が効いていると評価されました。上五「なんだかだ」が手練れを感じるという鑑賞がありました。
《歩兵でも父は英霊墓洗ふ 俳徊人》
3点句でした。亡くなった父に対する尊敬と愛おしさを感じると評価されました。
09月12日(土) 08時03分09秒 箱男 8月入選句コメント3
他の3得点句の評のいろいろ
《蜩の淡き骸や風さらふ 王茶堂》
「淡き骸」と「風さらふ」が蜩に似合うと評価されました。
《蜩よ啼くな別れはあつさりと 並木》
流れが良い、心象風景のようだという感想がありました。作者は会社の人事異動が秋にあったことを思い出したようです。
《白南風や空はいささか生乾き ジャンダルム》
「生乾き」にユーモアがある。日が差しても湿り気がある秋の気象をうまく表現していると評価されました。
《新涼や煮凝り溶ける舌の先 桃一》
「煮凝」が冬の季語であることから「新涼」との関係性に疑問の意見が出ました。しかし、作者は季重なりになることを理解した上で、作句されたということでした。
《映画館隣の席の白い服 浜防風》
「白い服」は季語の「白服」と同じだろうかという指摘がありました。
《山寺の東司に残る暑さかな 俳徊人》
山寺の便所の景は見える。措辞が良い。便所を扱っても句に品があるという評価でした。
《月夜茸ミステリーめく別荘地 すみか》
ミステリー小説めいていると評価されました。毒キノコ「月夜茸」の季語が効いているとの鑑賞がありました。
09月12日(土) 08時01分18秒 箱男 8月入選句コメント2
2得点句の評のいろいろ
《水澄むや池の深みにある魔界 真以耶》
魑魅魍魎がすむ池の雰囲気がある。京都の浄瑠璃寺を思い浮かべたという鑑賞がありました。作者によればモデルは北海道庁の池だそうです。
《蜩や走り根の階確と踏む ジャンダルム》
作者は走り根に滑ってひどい捻挫をした経験があり、それ以来走り根には用心しているそうです。
《窓に来て入れてくれろと秋の蟬 並木》
蝉が夏を惜しんでいる様子が出ている。
《かなかなと生樹の御門くぐりたり 睡蓮》
「生樹の御門(いききのごもん)」は、今治市にある楠の大木の根元が空洞になっていて、そこを通って神社に参拝するということで付けられた名前だそうです。
《空元気みせて断ち切る負の秋思 並木》
「負の」は不要だろう。『秋思かな』では?」との提案がありました。
《角打ちや見知らぬ人と夏惜しむ ヒロシ》
サラリーマンの気持ちが伝わる。
《ひと恋うてやがて空しき風の色 王茶堂》
秋の空をぼんやり眺めている様子だ。
《空と我手を振り合ふやブロツケン 桃一》
作者が日本アルプスの常念岳に登山した時の実景。丸い虹の中に立つ自分の影を見たという。
《ちちはははともにおはすや新盆会 並木》
生き残っていた夫婦の一人も亡くなり、天国でやっと再会したのだろう。