投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
12月07日(日) 19時03分45秒 箱の娘 12月の兼題[前のページ] [次のページ]
投句箱の蓋が開きました。
季題 「雑煮」
詠み込み漢字 「宝」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人5句
申し訳ありませんが投句後の差し替え、訂正は出来ません。
ご了承ください。
新方式のため
締め切りは12月31日(水)☜ご注意を!!
1月句会開催、2月句会なし☜
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
12月07日(日) 10時08分31秒 箱男 11月入選句
おめでとうございます。
12月07日(日) 10時07分01秒 箱男 11月入選句コメント6
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
《木枯が路面電車を抜いてゆく 王茶堂》
7点句でした。路面電車を追い抜いて行くのは落ち葉のような目に見えるもの。それをあえて木枯としたところが鑑賞のしどころ。読者の想像を刺激しよりリアリティーを感じさせるという評価でした。作者によれば、このモデルは江ノ電だそうです。
《指先の和紙のざらつき年の暮 浜防風》
6点句でした。一年よく働いた手。その指先に絞られたざらざらとした和紙の感触と季語「年の暮」の取り合わせが好評でした。作者は障子の張り替えを思い出したのだそうです。
12月07日(日) 10時05分06秒 箱男 11月入選句コメント6
秀逸
《下書きの稿の散らばる師走かな ケーナ》
6点句でした。思いつきが先行してなかなかまとまらないことばかり。それが「師走」の情景になっているとの評価でした。ただし辞書によれば「稿」の意味は「下書き」なので、冒頭部分が「下書きの下書き」となってしまうという指摘がありました。
《異人館玻璃のゆがみも小春かな カケス》
5点句でした。古いガラスのゆがみを通した光の温もり。異人館が建った時代と変わらないガラスに今の小春を感じさせると評価されました。
《テノールで石焼芋の来る団地 王茶堂》
4点句でした。「テノール」「石焼芋」「団地」の意外な組み合わせ。団地はよく反響するので、石焼芋売りの声が建物に隔てられた場所から響いてくるのを想像させると評価されました。
《寒菊や商店街の錆びシャッター 浜防風》
4点句でした。シャッター街に寒菊の鉢が飾られている風情に人の温もりが感じられると評価されました。
12月07日(日) 10時03分07秒 箱男 11月入選句コメント5
《千年の宿坊今も韮雑炊 ヒロシ》
4点句でした。千年変わらない宿坊とはどんなところか。世俗とは違う時間が流れているのだろう。素朴な韮雑炊に、朝の冷たさ、匂い、味わいなど、五感が刺激されるという評価でした。
《大和路の下の禰宜道石蕗の花 睡蓮》
4点句でした。「下の禰宜道」は固有名詞だが同時に古代の禰宜たちが歩んでいく姿を想像させる。調べがよく石蕗の花の取り合わせも美しいと評価されました。
《星座盤廻してゐたる寒夜かな ヒロシ》
3点句でした。北極星を中心に回る「星座盤」は寒夜の星空そのものであり、澄んだ空気まで感じさせると評価されました。
《クラス会小春日和の旅支度 真以耶》
3点句でした。久しぶりに会う友人たち。小春日和が旅への期待感を表現していると評価されました。
12月07日(日) 09時54分25秒 箱男 11月入選句コメント4
他の3得点句の評のいろいろ
《霜柱踏みしめるたび冬の声 藤村ちひろ》
「霜柱」と「冬」の季重なりが気になるが、実感があるという評価でした。
《白壁をすずろに昇る冬の蜘蛛 ヒロシ》
白壁にさす日の暖かさが冬の蜘蛛の命を守っていることを想像させると評価されました。蜘蛛の姿に老いた我が身を投影した鑑賞もありました。
《寒空や和して同ぜず極の星 桃一》
景が大きく、北極星の捉え方が個性的だと評価されました。
《雪催クッキーにふわり和三盆 すみか》
クッキーに和三盆を重ねた情景に雪の兆しを思うという発想の展開が好評でした。ただし中八であること、三段切れのブツブツ感があることから、「ふわり」を「ふる」とする改作案が提案されました。
《落葉焚き掃き音垣根の走馬灯 笠原》
上五中七の音韻の繰り返しがおもしろいと評価されました。ただし「落葉焚き」(冬の季語)と「走馬灯」(夏の季語)の季重なりが指摘されました。
12月07日(日) 09時51分26秒 箱男 11月入選句コメント3
2得点句の評のいろいろ
《かの国の和平を願う師走かな 静御飯》
散文的であり、「かの国」の対象がぼんやりしている。
《霜降に眠り姫たるナミアゲハ 笠原》
「霜降」(冬の季語)と卵かさなぎの姿をしているであろう「アゲハ」(夏の季語)の季重なりが議論となった。
《雑踏の中に溶け込む嚔かな 真以耶》
情景が描写されている。作者によれば、デパートでの経験だとのこと。
《すつぱさうな顔かお貌や堀炬燵 ジャンダルム》
みかんを食べている「顔」「かお」「貌」の三態表現が面白い。もう一つ自分の顔があり、炬燵は満員。
《ブラシ掛け靴に師走の艶めけり ケーナ》
師走の忙しさの中にあるささやかな艶。上五をもうひと工夫すれば良いとの声もあり。
《東雲や霜のささやく霜日和 ジャンダルム》
早朝に霜が溶けていく様子をささやきと表現。聴覚の鋭さがある。「し」音で頭韻が踏まれている。「霜日和」を地名に置き換える提案があった。例えば「石廊崎」と。
12月07日(日) 09時49分20秒 箱男 11月入選句コメント2
《達磨忌や一字一句の筆重く ジャンダルム》
禅には「不立文字」の考え方がある。この一字一句は達磨の修行か。
《クリスマスエッグノッグにブランデー 睡蓮》
「に」以外は全部片仮名。リズムが楽しく、季語の「クリスマス」が生きている。
《本堂の唱和響くや冬うらら 静御飯》
読経する僧侶にとっての冬の温みはありがたいだろう。
《すれ違う一言和みの冬将軍 笠原》
冬の厳しさの中、すれ違いざまの一言に温みがある。
《崩れ去ることなき平和煮大根 ケーナ》
大根を煮ながらふと萌す平和を願う気持ち。
《摩天楼石焼きいもの声響き カケス》
摩天楼という無機質な都会と古くて洗練されていない石焼きいも売りとの対比。
《懐手死んだうさぎを思い出す 桃一》
とても個人的な思い出で伝えられないこと。だが、それは誰にでもあること。「懐手」と「うさぎ」は共に冬の季語。
《「和風」てふ雅号頂く小春かな ヒロシ》
小春に「和風」を感じる情景は確かにある。
12月07日(日) 09時44分26秒 箱男 11月入選句コメント1
一得点句の紹介
《思ひ出す友の笑顔や師走来る ヒロシ》
《白梅の香りたゆたう君のそば 藤村ちひろ》
《角打のアテは鯖缶師走かな 王茶堂》
《鋤焼の黒毛和牛の薄さ哉 浜防風》
《ガラスふき網戸洗うて師走空 並木》
《冴ゆる夜は昭和の唄の酔心地 王茶堂》
《荒れ熊の踵を返す三和土かな ジャンダルム》
《菊紋は親の身丈や七五三 ケーナ》
《未明より道掃く音の師走かな ケーナ》
《冬陽さす君のまなざしほどけゆく 藤村ちひろ》
《枝跳ねて首すくめけり冬の山 桃一》
《うるむ瞳の幼子叱る師走哉 まさひろ》
《初恋のきた道もどる冬茜 まさひろ》
《夫の用指示だけ残し師走也 浜防風》
《平積みの古書吹きさらす師走の夕 桃一》
《極月や犬メニュー置く牛タン屋 すみか》
《来る年は和衷協同世の平和 静御飯》
《水仙のひかりこぼれて胸あたたむ 藤村ちひろ》
《凩にくるり背を向く猫背かな 真以耶》
《文面の会えるといいねもう師走 静御飯》
以 上
12月01日(月) 16時51分50秒 箱の住人 句がない方
投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願いいたします。
kukaibako2023@gmail.com
12月01日(月) 16時35分50秒 箱の住人 投句一覧表
お待たせしました。11月は79句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2025年11月 兼題「師走」 一文字「和」 一覧 その1
1.かの国の和平を願う師走かな
2.霜降に眠り姫たるナミアゲハ
3.思ひ出す友の笑顔や師走来る
4.白梅の香りたゆたう君のそば
5.雑踏の中に溶け込む嚔かな
6.街の中ジングルベルは師走の音
7.和室にて過ごす時間は小雪降る
8.すつぱさうな顔かお貌や堀炬燵
9.ビルの間に師走を告ぐる風騒ぐ
10.机の上片付けろよ冬の星
11.異人館玻璃のゆがみも小春かな
12.和歌を読み八つ手の花と覚えたり
13.角打のアテは鯖缶師走かな
14.鋤焼の黒毛和牛の薄さ哉
15.ブラシ掛け靴に師走の艶めけり
16.ガラスふき網戸洗うて師走空
17.霜柱踏みしめるたび冬の声
18.東雲や霜のささやく霜日和
19.星座盤廻してゐたる寒夜かな
20.師走かな大晦日の日団らんや
21.冴ゆる夜は昭和の唄の酔心地
22.白壁をすずろに昇る冬の蜘蛛
23.JAZZ CD聴きまくりたる師走かな
12月01日(月) 16時34分11秒 箱の住人 投句一覧表
2025年11月 兼題「師走」 一文字「和」 一覧 その2
24.荒れ熊の踵を返す三和土かな
25.寒空や和して同ぜず極の星
26.かなしみをうちに秘めたる冬薔薇
27.菊紋は親の身丈や七五三
28.忙しく駆け抜けるのは師走なり
29テノールで石焼芋の来る団地
30.熊が出たぁ、のニュースに追われ師走かな
31.冬ぬくしあの世で経を聞く心地
32.未明より道掃く音の師走かな
33.冬陽さす君のまなざしほどけゆく
34.空元気時計見いみの師走かな
35.寒菊や商店街の錆びシャッター
36.千年の宿坊今も韮雑炊
37.枝跳ねて首すくめけり冬の山
38.熊よけの鈴も登校小学生
39.和をもつて尊しとなす番鴨
40.達磨忌や一字一句の筆重く
41.親子熊洞に堅果が二つ三つ
42.推しの子の新譜の告知冬麗
43.得意げにラグビールール俺に説く
44.うるむ瞳の幼子叱る師走哉
45.世の師走真の文明今何処ぞ
46.下書きの稿の散らばる師走かな
47.初恋のきた道もどる冬茜
48.夫の用指示だけ残し師走也
12月01日(月) 16時31分36秒 箱の住人 投句一覧表
2025年11月 兼題「師走」 一文字「和」 一覧 その3
49.クラス会小春日和の旅支度
50.大和路の下(しも)の禰宜道石蕗の花
51.寺の隅和式トイレに北颪
52.平積みの古書吹きさらす師走の夕
53.極月の人を吐き出すエレベーター
54.クリスマスエッグノッグにブランデー
55.本堂の唱和響くや冬うらら
56.指先の和紙のざらつき年の暮
57.師走空そっと心に灯るもの
58.極月や犬メニュー置く牛タン屋
59.和装の日着るのに手間取る冬の時
60.すれ違う一言和みの冬将軍
61.冬ざれや和を貴しと告げし国
62.病み上がり粥に沢庵修行僧
63.来る年は和衷協同世の平和
64.段取りの悪さ毎年師走来る
65.木枯が路面電車を抜いてゆく
66.崩れ去ることなき平和煮大根
67.セーターよ網目揃わぬプレゼント
68.しんしんと降る雪見つめ夢を見る
69.顔見世やバッグの中の紙テープ
70.摩天楼石焼きいもの声響き
71.水仙のひかりこぼれて胸あたたむ
72.寒風や師匠亡き夜一人酒
73.冬の空和尚の経は重低音
12月01日(月) 16時30分37秒 箱の住人 投句一覧表
2025年11月 兼題「師走」 一文字「和」 一覧 その4
74.雪催クッキーにふわり和三盆
75.凩にくるり背を向く猫背かな
76.懐手死んだうさぎを思い出す
77.落葉焚き掃き音垣根の走馬灯
78.文面の会えるといいねもう師走
79.「和風」てふ雅号頂く小春かな
12月01日(月) 00時11分36秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
11月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
11月09日(日) 20時55分15秒 箱の娘 11月の兼題
投句箱の蓋が開きました。
季題 「師走」
詠み込み漢字 「和」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人5句
申し訳ありませんが投句後の差し替え、訂正は出来ません。
ご了承ください。
締め切りは11月30日(日)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
11月09日(日) 20時30分20秒 箱男 10月入選句
おめでとうございます。
11月09日(日) 20時16分26秒 箱男 10月コメント5
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
《露時雨役目終へたる転轍機 王茶堂》
10点句でした。季語の「露時雨」がよく効いていて、哀れさが出ているという評価でした。夜の情景として月光を感じたとか、老いの心境を感じたという鑑賞もありました。作者によれば、小海線の情景を詠んだということでした。
《床下の隠遁暮らし竈馬 静御飯》
7点句でした。嫌われる竈馬がユーモラスに描かれていうと好評でした。
11月09日(日) 20時15分01秒 箱男 10月コメント4
秀逸
《金山を仰ぐ無宿墓露時雨 並木》
7点句でした。佐渡金山の厳しい歴史をぐっとまとめて悲しく読んでいるとの評価でした。「無宿墓」が言葉として窮屈なので「金山の無宿の墓や露時雨」の改作案が提起されました。作者によればこの句は佐渡の万照寺のことで、改作案と同じ句も考えたがどうしても「仰ぐ」を入れたかったということでした。
《荒綴ぢの捕鯨日誌や空也の忌 ジャンダルム》
5点句でした。「荒綴ぢ」という飾り気のない表現が好評でした。
《漱石忌月下推敲まゝならず ジャンダルム》
5点句でした。「月下推敲」は推敲の語源となった古事成語。その文学的香りが評価されました。作者自身の改作案として「漱石忌一句推敲まゝならず」が提起されました。
《あぶれ蚊や渋谷の地下の人の波 川上えりさ》
4点句でした。刺す力を失ったあぶれ蚊と渋谷の地下街を行き来する人の取り合わせが評価されました。
《温め酒下戸もほつこり座の中に 王茶堂》
3点句でした。下戸でも宴席に連なり座に馴染んでいる様子が温め酒に象徴されていると評価されました。
《白露やもはや動かぬかたつむり すみか》
3点句でした。かたつむりは夏の季語という指摘はありましたが季重なりとの指摘ではなく、白露の美しさが評価されました。
《銀杏踏む下校時の曲イエスタデイ 漣》
3点句でした。「曲」と説明するまでもないので中七を「下校タイムの」とする改作案がありました。
《快速の窓を流るる露時雨 浜防風》
3点句でした。快速電車の始発の情景として評価されました。
11月09日(日) 20時12分36秒 箱男 10月コメント3
他の3得点句の評のいろいろ
《椎の実の踏まれて白し寺の門 カケス》
椎の実の白と寺の門の組み合わせが評価されました。
《柿落す棒の長さや兄弟 ヒロシ》
棒の長さに兄弟の身長差を想像させると評価されました。
《先発に続く藪漕ぎ露時雨 ジャンダルム》
登山の先発の人の苦労を季語がよく表現していると評価されました。
《きつと今あの空の下芋煮会 桃一》
望郷の念を思わせる「きつと今」という表現が好評でした。