ハマブン句会 投句箱

投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。

新規書き込み
新しい記事から20件ずつ表示します。

03月09日(日) 10時52分05秒    箱の娘    3月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題       「長閑」
詠み込み漢字   「段」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。 
お一人五句
締め切りは3月31日(月)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。


03月09日(日) 09時01分00秒    箱男    2月入選句

おめでとうございます。

03月09日(日) 08時53分48秒    箱男    2月入選句コメント6

【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。

特選
¬《春一番引越し部屋のがらんどう  桃一》
9点句でした。大学入学や就職、人事異動の春。引っ越しで部屋に物がなくなったのか、それとも引っ越してきた先の部屋ががらんどうなのかはわからないが、これから新しい生活が始まる期待感があり好評でした。また「春一番」でキャンディーズの歌が思い浮かんだという感想がありました。これは作者も同様でした。
《蒼天や浅間へたわむ凧の糸  王茶堂》
9点句でした。たわむほど伸びた凧の糸と「浅間」の固有名詞の取り合わせで、壮大な景色が見えてくるという評でした。整った美しさを評価する声もありました。


03月09日(日) 08時48分37秒    箱男    2月入選句コメント5

秀逸
《乗り捨てのふらここ次の風を待つ  ペガサス》
8点句でした。特選と同等の高い賛同を得た句です。結語の「待つ」で作者がブランコになり変わってしまう面白さ、余韻が好評でした。ブランコがいじらしいという意見もありました。
《早春の天地結ぶ雨の糸  桃一》
5点句でした。天地という大きな視点で捉えたものを結ぶのがか細い雨の糸だという取り合わせのバランスの良さが好評でした。
《糸杉のロックなノリだぜ春一番  浜防風》
5点句でした。春一番と糸杉のリズミカルな動きが共演しているようだという評でした。作者は「だぜ」を俳句で使うのはさすがにどうかと迷われたそうですが、句会では評価されました。
《春一番前歯抜けたる子の笑ひ  カケス》
4点句でした。乳歯が生え変わる子供たちの元気の良さが、季語の春一番とよく合っているという評価でした。
《春の街みゆきの「糸」を口ずさみ  並木》
3点句でした。中島みゆきの「糸」は人との出会いの大切さを歌っており、春の街でのめぐり合いを思ったというのが作者の弁でした。作者の意図は句会参加者にほぼ伝わったようですが、中島みゆきも糸という歌も知らない人もいましたので、俳句を成立させる前提となる素材の選び方を考えさせる句となりました。


03月09日(日) 08時47分15秒    箱男    2月入選句コメント4

《ワルツ踏むフレアスカート春広ぐ  ペガサス》
3点句でした。この句では、切れの入れ方で意見が分かれました。一つは「ワルツ踏む」で切るという見方。もう一つは「ワルツ踏む」の「踏む」は連体形であり切れが入らないという見方です。
《畦道を走る軽トラ春の風  ヒロシ》
3点句でした。春ののんびりした光景がよくわかると好評でした。この句は「畦道」という言葉の解釈で議論になりました。田と田の間の畦であるなら車が走れるわけではないので、それよりやや広い道なのであろうということです。句会では「畦道」に替わるような言葉の選択が可能かどうかを検討してみましたが、「農道」などではとてもこの雰囲気は表せなく、軽トラがやっと通れるような言葉は「畦道」しかないだろうという結論でした。
《子育てに終点はなし春暮るる  睡蓮》
3点句でした。子育てと「春暮るる」の取り合わせが良いとの評価でした。


03月09日(日) 08時43分22秒    箱男    2月入選句コメント3

2得点句の評のいろいろ
《来ぬ人を大海棠の下で待つ  カケス》
作者は鎌倉の光則寺で見かけた素敵なご婦人を詠んだのだそうです。句会参加者には、小林秀雄と中原中也が再会したという妙本寺の海棠をイメージされた方もいました。
《草の芽や母子でたどる通学路  桃一》
入学前に練習で通学路をたどる光景が見える。草の芽が効果的と評価されました。
《酔いしれし梅香ただよう青き空  静御飯》
作者はランニングの後で思い切り深呼吸した時感じた梅の香を詠んだとのこと。歴史的仮名遣いなら「ただよふ」との指摘がありました。
《叱られて幼のなみだ桃の花  王茶堂》
桃の花なので幼い女児の涙なのか。可愛らしい取り合わせだと評価されました。
《沈丁の香をたどり来て闇に立つ  カケス》
特別見た目の良い訳ではないが香りで惹きつけられる沈丁花。悩ましい香りと闇との取り合わせが評価されました。
《河岸の石の白さや春の風  浜防風》
河原の石の白さに春の光が感じられ、風との取り合わせが評価されました。
《ひとことが糸切るはさみ冴返る  すみか》
この「ひとこと」がどのような言葉だったのか。失言だったのか。それとも悪縁や腐れ縁を断ち切るための言葉だったのか。それによって季語「冴え返る」の解釈も味わいも変わるという評価でした。


03月09日(日) 08時41分52秒    箱男    2月入選句コメント2

《延び延びの工期遅れや草青む  ケーナ》
「や」を用いて切っているが、そこまで強調する必要はないとの指摘がありました。中七を「工期の遅れ」とするとこで作者も納得していました。
《自転車の素手のハンドル春の風  桃一》
「素手のハンドル」に違和感を持つという参加者がいました。意味の語順からすれば「自転車のハンドルを素手で握る」なのだろうが説明過多となるため、結局「俳句は難しいね」ということで落着。
《春一番三分遅れの始発バス  すみか》
「三分」が具体的なので「春一番」に動きが出たと評価がありましたが、逆に「三分」や「始発」という時表現にどのような価値を見出せるか分かり難いという声もありました。
《糸遊へ音を残してチンドン屋  ペガサス》
突然来て去っていくチンドン屋の音楽を空気のゆらぎの中に表現した発想が評価されました。「へ」を選んだ作者の工夫や思いを聞いてみたいという声もありました。
《春一番空飛ぶ夢の話など  ケーナ》
ユーモアがあり気取りがないと評価されました。
《たんぽぽや強気貫く葉のとがり  すみか》
たんぽぽに感じる力強さの原因が葉の姿にあったのかと気づかされたと評価されました。
《春朝やスーツ姿の隣の子  浜防風》
隣家の子供が成長して若々しいスーツ姿に変わっていた。その驚きを読んだというのが作者の弁でした。爽やかさが評価されました。
《梅の香や古代吉備路の夜明け前  桃一》
作者の地元を詠んだそうです。典雅な風情が評価されました。材料がやや多いという感想もありました。


03月09日(日) 08時39分34秒    箱男    2月入選句コメント1

一得点句の紹介
《春なれや括り染めたる糸解けば  ペガサス》
《春の月芭蕉も寝たる糸魚川  ヒロシ》
《春一番富士に砕くる雲の波  ケーナ》
《春一番夢航海の日本丸  並木》
《カフェの席畳むシルクの春ショール  浜防風》
《子午線を日は越えにけり目借時  王茶堂》
《スマホから名を消す春や君逝きぬ  並木》
《春一番ここに始むる旅のあり  真以耶》


以 上


03月01日(土) 13時38分20秒    箱の住人    無題

投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。

kukaibako2023@gmail.com


03月01日(土) 13時35分19秒    箱の住人    投句一覧

お待たせしました。2月は69句の投句をいただきました。ありがとうございます。

2025年2月 兼題「春一番」 一文字「糸」 一覧表 その1

1.針に糸透す手とめて風光る
2.年輪を重ねてつなぐ春の宵
3.春一番遠くにあるや高い山
4.春なれや括り染めたる糸解けば
5.早春の天地結ぶ雨の糸
6.もとほれば根開きちらほら春浅し
7.春の月芭蕉も寝たる糸魚川
8.春の街みゆきの「糸」を口ずさみ
9.下萌やポッケにスマホ糸電話
10.春一番休眠樹木芽吹きあれ
11.来ぬ人を大海棠の下で待つ
12.糸杉のロックなノリだぜ春一番
13.草の芽や母子でたどる通学路
14.金糸雀の覚え切れずの春の歌
15.春一番富士に砕くる雲の波
16.酔いしれし梅香ただよう青き空
17.春一番いや二番やととも白髪
18.風光る父の遺伝子糸切り歯
19.叱られて幼のなみだ桃の花
20.春一番湖面織りなす物語
21.雨晴れのバニラな匂ひ地虫出づ
22.春一番夢航海の日本丸
23.カフェの席畳むシルクの春ショール
24.ワルツ踏むフレアスカート春広ぐ


03月01日(土) 13時33分25秒    箱の住人    投句一覧

2025年2月 兼題「春一番」 一文字「糸」 一覧表 その2

24.ワルツ踏むフレアスカート春広ぐ
25.無遠慮を貫きとほす雪解川
26.春時雨ルージュに白き糸切り歯
27.沈丁の香をたどり来て闇に立つ
28.春一番引越し部屋のがらんどう
29.河岸の石の白さや春の風
30.ひとことが糸切るはさみ冴返る
31.ヘリコプタ目指し解ける凧の糸
32.春風や足踏みミシン糸ゆれる
33.すごい風春一番とは幸福や
34.服着込みふと目にいきし福寿草
35.畦道を走る軽トラ春の風
36.金糸雀を放つリビング春の朝
37.蒼天や浅間へたわむ凧の糸
38.延び延びの工期遅れや草青む
39.乗り捨てのふらここ次の風を待つ
40.自転車の素手のハンドル春の風
41.雪解川太平洋へ至りけり
42.手つなぎの跳ぬる三人風光る
43.春一番三分遅れの始発バス
44.見上げれば花粉光環春一番
45.糸ようじ使うことない春の時
46.春一番昔の歌を口遊む
47.自転車のペダルこぐ脚風光る
48.艶々し椿葉陰に乙女花


03月01日(土) 13時31分59秒    箱の住人    投句一覧

2025年2月 兼題「春一番」 一文字「糸」 一覧表 その3

49.玻璃越しの海サスペンス春一番
50.糸遊へ音を残してチンドン屋
51.春の風クラリネットの軽快音
52.春一番新幹線と競いをり
53.春一番空飛ぶ夢の話など
54.大々と大騒ぎして花の庭
55.病室の窓を揺らすは春一番
56.たんぽぽや強気貫く葉のとがり
57.命呼ぶ乾く大地に春の雨
58.子午線を日は越えにけり目借時
59.春朝やスーツ姿の隣の子
60.糸を巻くボビンが足りぬ春の暮れ
61.スマホから名を消す春や君逝きぬ
62.肺臓を膨らませきり猫の恋
63.今年また春一番の匂ひかな
64.春一番ベンチに飛ばし本塁打
65.朧夜の吾に優しき羽枕
66.春一番ここに始むる旅のあり
67.梅の香や古代吉備路の夜明け前
68.子育てに終点はなし春暮るる
69.春一番前歯抜けたる子の笑ひ


03月01日(土) 00時55分38秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
2月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。


02月09日(日) 22時47分16秒    箱の娘    2月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題       「春一番」
詠み込み漢字   「糸」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。 
お一人五句
締め切りは2月28日(金)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。


02月09日(日) 22時15分37秒    箱男    12月・1月の入選句

おめでとうございます。

02月09日(日) 22時00分57秒    箱男    12月・1月の入選句 コメント7

【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。

特選
¬《遠ざかる貨車の尾灯や冬銀河  王茶堂》
9点句でした。遠くへ続く線路と小さな尾灯。そこから大きな冬銀河に移る展開が美しい。宮沢賢治やアニメの銀河鉄道を思わせるという感想もありました。作者は、夜に貨車が走り去る光景を懐かしく思い作ったということでした。
《日脚伸ぶ石の羅漢の高笑ひ  ペガサス》
7点句でした。「高笑い」に映像あります。映像のない季語「日脚伸ぶ」との取り合わせが良かったという評でした。寒さが終わりほっとしたという安堵感があり迫力ある高笑いに春の訪れを感じられたということです。


02月09日(日) 21時59分21秒    箱男    12月・1月の入選句 コメント6

秀逸
《角打ちのつまみはスルメ冬帽子  ヒロシ》
5点句でした。角打ちの発祥地は北九州だという紹介がありました。酒屋で簡単なものをつまみに酒を飲むという情景に冬帽子がよく合っているということでした。スルメは夏の季語であるので、つまみを変えても良いのではないかと言う意見がありました。
《臘梅や角を曲がれと風誘う  静御飯》
5点句でした。蝋梅が咲いている方へと誘われる。春がもう直ぐ近くに来ているという期待感、明るさがあるということでした。
《角部屋の大正硝子日脚伸ぶ  ペガサス》
5点句でした。ガラスの表面が歪んでいるのでよく見透かせない大正硝子。季語ののんびりした感じに合っていると言う評でした。沼津の御用邸や大磯の吉田茂邸を思い浮かべる句会参加者もいました。
《日脚伸ぶ築百年の屋根確か すみか》
4点句でした。百年間も冬の雪の重さに耐えて来た屋根に対する賛辞。今年も耐えてようやく春が兆した安堵感があるという評でした。


02月09日(日) 21時57分54秒    箱男    12月・1月の入選句 コメント5

《おばちゃんの角の駄菓子屋春隣 カケス》
4点句でした。懐かしい情景ですが、今でも下町で見かけることのできるおばちゃんの駄菓子屋さん。兼題の「角」と季語の「春隣」が合っていると言う評でした。
《撫牛の角やはらかに日脚伸ぶ  ケーナ》
3点句でした。上五中七に暖かな雰囲気があるが、ややリアリティにかけると言う評でした。
《日脚伸ぶ豆腐喇叭の二音階  桃一》
3点句でした。豆腐屋のラッパの音色の変化を「二音階」と言い切った面白さがある。また、豆腐売りがでていると言うことで時刻が夕方であろう。「日脚伸ぶ」ののんびりした風景を描写していると言う評でした。
《初星やガザのこどもに光あれ  カケス》
3点句でした。いま世界が注目しているガザの問題。子供たちの未来を初星に祈る作者の姿勢は誰もが共感するところという評でした。


02月09日(日) 21時56分25秒    箱男    12月・1月の入選句 コメント4

その他3得点句の評のいろいろ
《初水や石の狐と向きあひぬ  カケス》
正月らしい清々しさあると言う評でした。庶民的なお稲荷さんで石の狐と向き合うところに俳諧味を感じると言う評でした。
《三が日パンの飛び出すトースター  すみか》
おせち料理に飽きた人にはパンを食べたいと思う人もいるだろう。そのことを面白く表現していているという評でした。「三が日」を「三日はや」とする改作提案もありました。
《留石やすでに居座る冬将軍  ペガサス》
行き止まりを示す留石のところに来たらもうそこには冬将軍が居た。その滑稽感に俳味があるという評でした。


02月09日(日) 21時53分49秒    箱男    12月・1月の入選句 コメント3

2得点句の評のいろいろ
《凍てつく夜大三角は煌煌と  漣》
冬の大三角形はおおいぬ座のシリウス、こいぬ座のプロキオン、オリオン座のペテルギウスで構成される。冬の星の美しさと数学的美しさが共鳴しています。
《防人の埴輪の眼夜の雪  ケーナ》
「夜の雪」が分かりにくいという評でした。
《角打の湯割焼酎寒波来ぬ  並木》
寒波に湯割焼酎が美味しそうという評でした。ただし、焼酎は夏の季語であるという指摘がありました。
《バス停をふたつ遅足日脚伸ぶ  並木》
日が長くなったのでバス停を二つゆっくり歩いたという句意。「遅足」を「歩けり」と単純化する案も出ました。
《日脚伸ぶだぶだぶズボンの少女たち  すみか》
冬のコートを脱いだ後の若い女性のファッション。「だぶだぶ」「ズボン」と濁音を並べたところが面白いという評でした。
《日脚伸ぶ散歩コースを逸れる犬  ケーナ》
犬も日が長くなったのを喜んでいるところが面白いという評でした。


[前のページ] [次のページ]
管理者パスワード