投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
09月08日(月) 08時48分19秒 箱の娘 9月の兼題[前のページ] [次のページ]
投句箱の蓋が開きました。
季題 「新米」 傍題「今年米」「古米」など
詠み込み漢字 「地」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人五句
締め切りは9月30日(火)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
09月08日(月) 08時25分40秒 箱男 8月入選句
おめでとうございます。
09月08日(月) 08時20分27秒 箱男 8月入選句コメント6
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
《にぎやかな盆唄西の風に乗り 並木》
7点句でした。にぎやかな盆唄と西方浄土を想像させる西の風との取り合わせが好評でした。亡くなった方も盆唄を聴いているのだろうかというように。「にぎやかな」がやや説明的だという意見もありましたが、この点は作者も悩んだところだそうです。
《稲光失くしたはずのネジひとつ 浜防風》
5点句でした。着眼点の面白さが好評でした。ネジと稲妻の意外な出会い。ネジが光ったかのようだとの感想がありました。作者は稲光の強さを表現するのに苦心されたそうです。
09月08日(月) 08時18分46秒 箱男 8月入選句コメント5
秀逸
《ここ三日野暮用ばかり鰯雲 すみか》
4点句でした。身近なことにかまけているといつの間にか秋が来ていた。作者が鰯雲に託した思いがしみじみ伝わるという評価でした。
《稲妻の闇夜にめしを平らげる まさひろ》
4点句でした。日常の中の非日常のような怪しさ。妖怪っぽいという感想もありました。飯を食べるだけの行動を稲妻の切り口で見せてくれた意外性が好評でした。
《クレヨンも旅行鞄に秋麗 王茶堂》
4点句でした。気持ちの良い絵心、秋麗へのワクワク感が評価されました。クレヨンという画材がもう一つ違った楽しみをプラスしているという感想もありました。
《流星やきみほしいものなんですか カケス》
4点句でした。中七下五が流れ星を一緒に見ている人への問いかけであれば平明な句意ですが、流星そのものに対して「きみ」と呼びかけているのではないかという鑑賞がありました。もし後者の意味であれば「流星や」を「流星よ」と言い換えればよりはっきりするのではないかという指摘もありました。
09月08日(月) 08時17分25秒 箱男 8月入選句コメント4
《踊子の髪のみだれや曼珠沙華 まさひろ》
4点句でした。美しい踊子が目に見えるようだと評価されました。ただし「踊子」と「曼珠沙華」の季重なりの問題、髪の乱れた様子と曼珠沙華の花の形が近すぎて味わいとしてプラスするところが乏しいとの指摘もありました。
《雑言は口外無用つづれさせ ヒロシ》
3点句でした。「つづれさせ」はこおろぎのことで、五音できれいに言い止めている。悪口を言ってしまった心理の動きをこおろぎの声に託していると評価されました。
《這松の小径のゆくて稲光 桃一》
3点句でした。奥行きのある大きな景色が描かれていると評価されました。作者はどうしても先に行かなければならない登山で見た光景を詠まれたとのことでした。
《秋の暮ポチは私の用心棒 睡蓮》
3点句でした。子犬を心の支えとして暮らす独身の老婦人の心境を、軽みを交えて詠んでいると評価されました。ところが作者は子供時代の愛犬のことを詠まれたとのこと。
09月08日(月) 08時15分34秒 箱男 8月入選句コメント3
他の3得点句の評のいろいろ
《用為さぬ男はしゃぐや秋祭 王茶堂》
楽しい風景になっている。こんな方がいそうで可愛い。等、人気でした。
《金継の椀の一服稲つるみ 真以耶》
一服の茶という静と稲つるみ(稲妻の意味)という動との対比。茶碗の中の金継ぎが稲妻と呼応し、静の中に動を感じさせるとの評価でした。
《稲妻の折れ線グラフ地上刺す 浜防風》
大空を舞台にした動的な一瞬が「地上刺す」で捉えられているとの評価でした。
《用心の鈴の音響く茸狩 静御飯》
熊の出没がニュースになる昨今の時事俳句。鈴で間に合うのかなとの不安な声もありました。
《菊日和幼なじみの薄化粧 王茶堂》
年配の女性の楚々とした美しさが表現されているとの評価でした。
《初秋の風を探すや深呼吸 真以耶》
何気ないところにポエジーを感じさせるという評価でした。
《稲妻を合図のごとく男去ぬ すみか》
女性の目を通じて去る男の気持ちが良くわかるとの評価でした。
09月08日(月) 08時14分07秒 箱男 8月入選句コメント2
2得点句の評のいろいろ
《片蔭や信号待ちも縦になり カケス》
片蔭の句の中で信号待ちの句材は珍しい。情景がよく捉えられているとの評価でした。
《漆黒の海に消えたる稲光 ヒロシ》
明暗、波音と雷鳴、海の広さと稲光の鋭さ等いろいろな対比が効いているとの評価でした。もしかしたら海で亡くなった戦没者への鎮魂の句ではないかという鑑賞もありました。
《鬼灯や妣の用済む帰り道 カケス》
作者と亡き母との関係に想像が膨らむという感想がありました。一方で「帰り道」の説明不足が指摘されました。
《稲妻やよぎる神籤の凶の文字 並木》
凶を引いた時の複雑な気持ちが表現されているとの評価でした。
《遠稲妻このごろ夫の機嫌よし すみか》
怒りっぽい主人を持った妻の気持ちが「遠稲妻」の託されているとの評価でした。
《送火の風に吹かるる思ひかな ヒロシ》
詠むと言葉の流れが良い。「かな」できちんと止められているとの評価でした。
09月08日(月) 08時11分38秒 箱男 8月入選句コメント1
一得点句の紹介
《ヒロシマや幾万の星流れけり 桃一》
《初秋刀魚慌てて大根買いにゆく 睡蓮》
《秋暑し底に数粒ビオフェルミン すみか》
《亡き祖母のめでし竜胆花選び 睡蓮》
《稲妻やあれやこれやの胸算用 ジャンダルム》
《銀幕の女優に恋す夜長かな まさひろ》
《紅白の上用饅頭秋高し 睡蓮》
《茄子胡瓜脚しつぽ生へ盆来たる 桃一》
《葬儀代胸算用の秋の夜 並木》
《稲光釣鐘すこし震りにけり 王茶堂》
《ふたりして来てると思ふ門火かな ヒロシ》
《秋暑し原作本とスクリーン 真以耶》
《秋に入るピカソの描く肖像画 カケス》
《稲妻や米のあやうき値のゆらぎ すみか》
《鰯雲ただただ見入る無用の用 桃一》
《イザナミが産みし火の神原爆忌 まさひろ》
《祈雨の成す喜雨よ屋根へと庇へと ジャンダルム》
《猫二匹あわてふためく稲妻かな 静御飯》
《稲妻や狂へる犬の目の白し ケーナ》
《稲妻や裂きて夜空の右左 真以耶》
《新涼やシャイな男のダンデイズム 王茶堂》
《用なしの身にもあまねき月明り 並木》
以 上
09月01日(月) 10時29分22秒 箱の住人 掲示板に投句がない方
投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願いいたします。
kukaibako2023@gmail.com
09月01日(月) 10時21分17秒 箱の住人 一覧表
お待たせしました。8月は73句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2025年8月 兼題「稲妻」 一文字「用」
1.今時の稲妻降(くだ)りは疾風のよう
2.行く夏や宿題の絵の大雑把
3.稲妻や出前少年駆けてゆく
4.ヒロシマや幾万の星流れけり
5.用為さぬ男はしゃぐや秋祭
6.秋の山用意周到荷は重し
7.ここ三日野暮用ばかり鰯雲
8.すいかなり甘い果物高価なり
9.怖いもの見たさに次の稲光
10.奇跡など信じるものか天の川
11.金継の椀の一服稲つるみ
12.にぎやかな盆唄西の風に乗り
13.稲妻に駆け出す子らやグラウンド
14.初秋刀魚慌てて大根買いにゆく
15.稲妻の闇夜にめしを平らげる
16.片蔭や信号待ちも縦になり
17.稲妻や橋に架かりて旱去り
18.クレヨンも旅行鞄に秋麗
19.三毛猫は接客係自炊宿
20.稲妻の折れ線グラフ地上刺す
21.秋暑し底に数粒ビオフェルミン
22.雑言は口外無用つづれさせ
23.亡き祖母のめでし竜胆花選び
09月01日(月) 10時19分03秒 箱の住人 一覧表
24.夜もすがら稲妻光りおびえてる
25.バイトの子部屋片づけむ海の家
26.星やきみほしいものなんですか
27.用心の鈴の音響く茸狩
28.稲妻やあれやこれやの胸算用
29.不器用な刺繍いくつか夜長かな
30.銀幕の女優に恋す夜長かな
31.菊日和幼なじみの薄化粧
32.這松の小径のゆくて稲光
33.紅白の上用饅頭秋高し
34.用水にひたる黒犬秋の蝉
35.漆黒の海に消えたる稲光
36.踊子の髪のみだれや曼珠沙華
37.初秋の風を探すや深呼吸
38.茄子胡瓜脚しつぽ生へ盆来たる
39.稲妻を合図のごとく男去ぬ
40.釣り用具家にはないが夢のよう
41.稲妻にこどもは腹巻き臍隠し
42.葬儀代胸算用の秋の夜
43.鬼灯や妣の用済む帰り道
44.稲光釣鐘すこし震りにけり
45.夕霧や下北沢で時とまる
46.稲光失くしたはずのネジひとつ
47.ふたりして来てると思ふ門火かな
48.切先の揺れる中段稲妻や
09月01日(月) 10時16分05秒 箱の住人 一覧表
49.急用で余炎の道をひた走る
50.秋暑し原作本とスクリーン
51.いななきの一声稲妻それつきり
52.秋に入るピカソの描く肖像画
53.稲妻や米のあやうき値のゆらぎ
54.鰯雲ただただ見入る無用の用
55.稲妻やよぎる神籤の凶の文字
56.イザナミが産みし火の神原爆忌
57.稲妻やあたると驚くエピソード
58.祈雨の成す喜雨よ屋根へと庇へと
59.猫二匹あわてふためく稲妻かな
60.遠稲妻このごろ夫の機嫌よし
61.送火の風に吹かるる思ひかな
62.稲妻や狂へる犬の目の白し
63.ジェンダーや女性用より男性用
64.独裁者秋の猛暑は気にならず
65.ひぐらしやその日暮らしのお膳立て
66.稲妻や裂きて夜空の右左
67.新涼やシャイな男のダンデイズム
68.稲妻やあやしき森の朱のポスト
69.用なしの身にもあまねき月明り
70.帰り道丸めし背に赤蜻蛉
71.那須の山稲妻強風言い添えし
72.秋の暮ポチは私の用心棒
73.トーキーの武蔵の殺陣の稲光
09月01日(月) 00時26分42秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
8月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
08月08日(金) 21時34分00秒 箱の娘 8月の兼題
投句箱の蓋が開きました。
季題 「稲妻」
詠み込み漢字 「用」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人五句
締め切りは8月31日(日)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
08月08日(金) 20時31分48秒 箱男 6月7月入選句
おめでとうございます。
08月08日(金) 20時21分46秒 箱男 6月7月入選句コメント6
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
¬《白南風や市場に響く競りの声 ヒロシ》
7点句でした。白南風という季語で、やっと梅雨が明けたという実感がする。この季語のおかげで競りの声がより勢いよく感じられるという評価でした。
《朝涼やしをるる花に獣の毛 真以耶》
5点句でした。朝の涼しげな空気感に下五に「獣の毛」をもってくるところに非凡さを感じるという評価でした。
08月08日(金) 20時18分33秒 箱男 6月7月入選句コメント5
秀逸
《麦藁帽声の大きなお人好し すみか》
5点句でした。自然体。読んでなめらか、すっと景色が見えるという評価でした。
《声明の流るる古刹木下闇 桃一》
5点句でした。粛とした気持ちに包みこまれてしまう。盛夏でも厳かな気持ちを感じさせるという評価でした。
《幾たびの苦難も涼し鑑真像 ヒロシ》
5点句でした。日本への渡航で五度の失敗を繰り返し失明に至った鑑真和上。季語との取り合わせに救われた思いがするという評価でした。
《開拓の三代目なり昆布刈る ヒロシ》
5点句でした。海の仕事は常に危険と隣り合わせ。労働の尊さを思い出させる。句の構成も出来ている。「三代目なり」の措辞に誇りがあるという評価でした。
《雪渓の軋む谺や円空忌 ジャンダルム》
4点句でした。雪渓は夏の季語。雪渓が軋んで割れる音が聞こえる。そして円空のなた彫りを連想させる。円空の忌日は7月15日。忌日は季語とは別に使って構わない。季重なりではないという評価でした。
《ひょっとこや涼しき脛の右左 ケーナ》
4点句でした。祭と書かず祭と分かる。踊りと書かず踊りと分かる。踊りの足運びなどがリアルに目に浮ぶという評価でした。
《あやす声逆らふ声の髪洗ひ 並木》
4点句でした。ぐずる子供をあやしながら髪を洗うお母さんの姿が目に浮かぶという評価でした。
《山椒魚過去は黙して語らざる 王茶堂》
4点句でした。山椒魚=黙。それは作者の心根か。あるいは語ろうとしない人を慮っているのか。景としては無彩色で地味であるが、ぼってりとした存在感があるとう評価でした。
08月08日(金) 20時16分58秒 箱男 6月7月入選句コメント4
3得点句の評のいろいろ
《ひょっとこが千鳥足ふむ祭あと まさひろ》
お祭りが終わったあと、一杯ひっかけた男がひょっとこのお面を斜めにおでこにのっけたまま歩いて行く。祭りの余韻を残しているとの評価でした。
2得点句の評のいろいろ
《しがみつき声の限りの蝉の歌 並木》
秋へと向う一時を惜しむように蝉が鳴く情景が思い浮かぶとの評価でした。
《土用東風くつ脱石の熱奪ふ 浜防風》
空わたる東風をくつ脱石というごく手前に感じた面白さ。靴を揃えようとした時の手指に感じる温度の変化を捉えたという評価でした。
《風鐸の涼しき声や法隆寺 王茶堂》
法隆寺の静けさや荘厳な情景が浮かぶという評価でした。
《パソコンの回線不調熱帯夜 川上えりさ》
熱帯夜と回線不調の取り合わせが新鮮で、こみいった「回線不調」が夏の暑さをさらに増幅しているとの評価でした。
《夏の月酒酌む父の喉仏 ヒロシ》
ごくりと飲む喉越しの酒の旨さが伝わるという評価でした。
08月08日(金) 20時13分44秒 箱男 6月7月入選句コメント3
《紫陽花の色の移ろひ濃く淡く 真以耶》
暑い夏の紫陽花を綺麗に捉えているとの評価でした。
《月涼し声色を変え読み聞かす ジャンダルム》
子育て中の幸せな時間を思い出すとの評価でした。
《オロロンの道は真っ直ぐ風涼し すみか》
北海道オロロンライン。「風涼し」と「まっ直ぐ」が呼応する。涼しげな風を感じるとの評価でした。
《手花火のもみじ手つつむ両手かな 桃一》
肉親が子どものちっちゃい手を包んであげて花火をしている。可愛いく、いとしいという評価でした。
《打ち寄する水脈の涼しや浮御堂 ジャンダルム》
琵琶湖の湖面に立つ浮御堂の情景が味わい深いという評価でした。
《「こんにちは」の声も涼しや異邦人 並木》
外国の方の挨拶のたどたどしさの中に心を開こうとする真心が感じられるという評価でした。
《宵涼し旧友とゆく奈良の旅 睡蓮》
仲の良い友との古寺散策。宿での満ち足りた思い出を感じるとの評価でした。
08月08日(金) 20時11分13秒 箱男 6月7月入選句コメント2
一得点句の紹介
《球場に声援の渦夏来る 睡蓮》
《亡き義母の声の聞きたく豆ご飯 ジャンダルム》
《歓声は隣のテラス大花火 真以耶》
《災いの種が蒔かれて梅雨に入る カケス》
《帰省子にトーン弾ける母の声 睡蓮》
《一心に目指す天空揚花火 真以耶》
《父が撮る浴衣姿の娘たち 静御飯》
《九十四年生きし遺影の母涼し すみか》
《膝小僧を寄せて線香花火かな 王茶堂》
《アナザースカイ我は機上の人となる 睡蓮》
《此は如何に溽暑呑み込む北の街 浜防風》
《地下鉄の側溝の水夏の果 川上えりさ》