ハマブン句会 投句箱

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05月09日(金) 18時11分23秒    箱の娘    5月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題       「新茶」
詠み込み漢字   「油」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。 
お一人五句
締め切りは5月31日(土)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。


05月08日(木) 22時36分55秒    箱男    4月入選句

おめでとうございます。

05月08日(木) 22時34分01秒    箱男    4月入選句コメント6

【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。

特選
¬《引き出しの一つ空きたり衣更 浜防風》
7点句でした。誰か亡くなった方がおられたのか。あるいは要らなくなった服を捨てて新しくさっぱりした気持ちで更衣を迎えようとしているのか。いろいろな事情を予想させるという鑑賞でした。それをプラス面とするか、マイナス面とするかで評価が分かれる句でした。なお正しい季語は「衣更」ではなく「更衣」であろうという指摘がありました。
《若冲の象かもしれぬ聖五月 真以耶》
5点句でした。聖なる動物とみなされる像と聖五月を取り合わせたというのが作者の弁でした。もともと若冲が好きで、GWに動物園で象を見たとき「若冲だ」と思われたとのこと。若冲の像と聖五月の関係の分かり難さを指摘する意見もありました。


05月08日(木) 22時32分51秒    箱男    4月入選句コメント5

秀逸
《逝く春や塗り重ねたるゴッホの黄  ペガサス》
5点句でした。ゴッホの黄色が「ひまわり」の明るい黄色なのか「麦畑」の不気味な黄色なのかで、観賞の方向が分かれる句となりました。
《鎌倉や小津に見せたし朧月  まさひろ》
3点句でした。小津監督の映画のような美しい風景が浮かぶとの評価でした。ただ「見せたし」では終止形になるため連体形「見せたき」ではないかとの指摘がありました。
《更衣つんつるてんの順送り  桃一》
3点句でした。中七の言葉の面白さ、「お下がり」ではなく「順送り」としたところが作者の工夫だという評価でした。作者は実際にお兄さんから送られてきたものを着た思い出があるそうです。
《更衣デイサービスの月曜日  ケーナ》
3点句でした。更衣とデイサービスの取り合わせが珍しいとの評価でした。何故「月曜日」であるのかについて疑問が残るという意見がありました。


05月08日(木) 22時31分38秒    箱男    4月入選句コメント4

《片割れのピアス見つけし衣更  浜防風》
3点句でした。お気に入りのピアスが揃ったことで更衣の服選びが楽しくなる。そんな喜びを感じるとの評価でした。ただし、「見つけし」と、過去を表す助動詞「し」を完了の意味で誤用しているとの指摘がありました。
《朋友と喜寿の祝ひの粽かな  ヒロシ》
3点句でした。季語の「粽」がよく効いている句で、朋友が子供の頃から遊んだ友であることが分かる。良い景色が見えてくるとの評価でした。粽には魔除けの意味もあるので、次の傘寿への願いが込められているとの鑑賞もありました。
《筍や一皮ごとの弁証法  桃一》
3点句でした。筍と弁証法の取り合わせの面白さが評価されました。作者は筍が自己否定しながら上へ伸びていくイメージを持っていたようです。一方、切った筍の皮を剥いでいくイメージでの鑑賞もありました。


05月08日(木) 22時29分43秒    箱男    4月入選句コメント3

3得点句の評のいろいろ
《新緑や旅の終わりの五稜郭   すみか》
素直な句と評価されました。旅の終わりが、新撰組の転戦の終わりも想像させるという鑑賞がありました。なお、「終わり」の歴史的仮名遣いは「終はり」であり、送り仮名も「り」送りとし、結局「終り」の表記になるのではとの指摘がありました。
《たかんなや能登の塗師の心意気  ヒロシ》
筍の生命力を被災地・能登の漆器塗りの職人たちの気構えと重ねた意図に同調すると評価されました。「心意気」は語り過ぎとの意見もありました。
《ダービーや地下道くぐる十八匹(き)  ヒロシ》
ダービーのスタートにつくために潜っていく地下馬道。地上にはやがて姿を現す馬たちを待っている大観衆がいる。その緊張感が表現されていると評価されました。疑問が集中したのは最後の「匹(き)」の表記です。通常なら「騎」とするところを無理やり「匹」にしているのはなぜか。「騎」が人と馬をセットで表すのでそれを避けたのか。残念ながら作者が句会に参加されていなかったので意図を確認することができませんでした。
《交番のいつもの禿頭更衣  ペガサス》
日常生活の場での季節の切り替わりを巧みに捉えていると評価されました。中七が八音となっているという指摘がありました。
《更衣父の齢を越えにけり  王茶堂》
更衣の時ふと思い浮かんだこと。それが亡き父のことであり、翻って今の自分のこと。この一瞬に二人の歴史をしみじみ感じるという評価でした。



05月08日(木) 22時27分00秒    箱男    4月入選句コメント2

2得点句の評のいろいろ
《畔塗の終は手仕事ぱんぱんと  すみか》
仕事が終わった実感、その手触り感があるという評価でした。
《血塗られし肥後田原坂風薫る  並木》
西南戦争の激戦地であった昔と現在の平和な田原坂の対比が効いているという評価でした。暗い出来事に明るい季語を合わせたり、明るい出来事に暗い季語を合わせたりするのは一つの手法であるとの紹介がありました。また、「血塗られし」の助動詞「し」が過去のこととして正確に使われているとの指摘がありました。
《ふつふつと蕗煮る音や若葉風  カケス》
蕗の季節感が出ていると評価されました。しかし「蕗」と「若葉風」の季重なりであることや上五の工夫不足が指摘されました。また同じ季重なりでも他の季語の邪魔にならない忌日を取り合わせる提案がありました。「若葉風」に替えて「晶子の忌、白桜忌(与謝野晶子の忌日は五月二十九日)」が例です。
《二丁目の料理教室夏隣  カケス》
春から始まった料理教室。包丁捌きにも慣れ、次は早くも夏料理に挑む。そんな感慨を感じるとの評価でした。上五の「二丁目の」が分からないという意見が多かったのですが、作者が句会を欠席していましたので確認できませんでした。
《連休の粥炊く音や麻疹の子  浜防風》
麻疹でせっかくの連休が無駄になった子を思う親の気持ちがよく分かるという評価でした。
《朝凪や海へ拡がる機関音  ヒロシ》
爽やかな海の朝が活写されているという評価でした。


05月08日(木) 22時25分06秒    箱男    4月入選句コメント1

一得点句の紹介
《新しく買ふことのなき衣更  ヒロシ》
《塗り替へし壁輝きて花水木  カケス》
《放課後の話の尽きぬ日永かな  真以耶》
《阿修羅像のまぶしきまなこ春深し  王茶堂》
《田楽の味噌は秘伝やあまた塗る  並木》
《みちのくの入り口まぢか花は葉に  ペガサス》
《額縁の塗り剥がれ落つ日永かな  ケーナ》
《夏浅し香箱座りのあくび猫  睡蓮》
《弥生の庫の鼠返しや風薫る  すみか》
《更衣母の形見の帯の衣魚  王茶堂》
《あゝ荒野読みし明けやら寺山忌  まさひろ》
《夜着軽く眠りも軽き更衣  ケーナ》
《ぬける空山塗りかへる若葉風  桃一》
《元絵師の塗り絵三昧老いの春  ペガサス》
《ひともみな清しく見えて更衣  カケス》
《捨てられぬ吾に叱られ更衣  すみか》

以上

05月01日(木) 21時14分46秒    箱の住人    訂正

投句一覧に一部訂正があります。こちらのミスです。

68.ひともみな清しく更衣(誤) → ひともみな清しく見えて更衣(正)

一覧表をご確認ください。申し訳ございません。

05月01日(木) 17時10分30秒    箱の住人    無題

投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが、
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願いいたします。

kukaibako2023@gmail.com


05月01日(木) 17時07分45秒    箱の住人    投句一覧表

お待たせしました。4月は69句の投句をいただきました。ありがとうございます。

2025年4月 兼題「更衣」 一文字「塗」 一覧表 その1

1.夏の朝輪島塗りの夫婦箸
2.鎌倉や小津に見せたし朧月
3.朧つき塗壁降りし帰り道
4.怠惰なる気分一新更衣
5.新しく買ふことのなき衣更
6.更衣つんつるてんの順送り
7.俳誌添へ無沙汰を詫びる更衣
8.塗り替へし壁輝きて花水木
9.更衣デイサービスの月曜日
10.朧月金に塗るる永田町
11.牡丹へ今一握のお礼肥
12.放課後の話の尽きぬ日永かな
13.更衣とは平安貴族朝寝する.
14.片割れのピアス見つけし衣更
15.危ふしやじわと速まる更衣
16.畦塗機牛馬に替わる最新鋭
17.畔塗の終は手仕事ぱんぱんと
18.血塗られし肥後田原坂風薫る
19.朋友と喜寿の祝ひの粽かな
20.阿修羅像のまぶしきまなこ春深し
21.ふつふつと蕗煮る音や若葉風
22.田楽の味噌は秘伝やあまた塗る
23.更衣室いつまで続く泥試合


05月01日(木) 17時06分42秒    箱の住人    投句一覧表

2025年4月 兼題「更衣」 一文字「塗」 一覧表 その2

24.春空に瑠璃星蝶のとぶごとく
25.みちのくの入り口まぢか花は葉に
26.更衣去年の写真を探し出す
27.塗り替える壁の桜が目立つなり
28額縁の塗り剥がれ落つ日永かな
29.新築の白き塗かべ春夕焼
30.筍や一皮ごとの弁証法
31.苺汁恩師のいなひ同窓会
32.黒塗りの車を止むる子猫かな
33.逝く春や塗り重ねたるゴッホの黄
34.更衣室幼なじみと会う所
35.新緑や旅の終わりの五稜郭
36.どんどんと塗りゆく椿やわが絵画
37.たかんなや能登の塗師の心意気
38.欧州の蜘蛛の囲の果てアウシュビッツ
39.細やかなきめの畦塗奥山田
40.夏浅し香箱座りのあくび猫
41.楠若葉安産祈願の妻夫居て
42.散り際の合図出したる桜かな
43.ダービーや地下道くぐる十八匹(き)
44.春装に添ふる真珠の首飾り
45.夏兆すレジの列入る五百ミリ
46.弥生の庫の鼠返しや風薫る
47.満開の記念写真や更衣
48.交番のいつもの禿頭更衣


05月01日(木) 17時05分22秒    箱の住人    投句一覧表

2025年4月 兼題「衣更」 一文字「塗」 一覧表 その3

49.春爛漫子供の塗る絵桃がない
50.更衣母の形見の帯の衣魚
51.ぎこつなき免許写真や更衣
52.風船の数字大きくバースデー
53.忘れずに今年も来たる夏つばめ
54.二丁目の料理教室夏隣
55.夜着軽く眠りも軽き更衣
56.連休の粥炊く音や麻疹の子
57.朝凪や海へ拡がる機関音
58.春霖や戦艦大和征きし海
59.あゝ荒野読みし明けやら寺山忌
60.塗装剥げしトタン屋根揺るがす春嵐
61.ぬける空山塗りかへる若葉風
62.元絵師の塗り絵三昧老いの春
63.若冲の象かもしれぬ聖五月
64.更衣父の齢を越えにけり
65.春過ぎて夏が来たるや更衣なり
66.引き出しの一つ空きたり衣更
67.龍天に登る愛犬を招ひて
68.ひともみな清しく更衣
69.捨てられぬ吾に叱られ更衣


05月01日(木) 00時32分00秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
4月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。


04月11日(金) 16時56分24秒    箱の娘    4月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題       「更衣」
詠み込み漢字   「塗」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。 
お一人五句
締め切りは4月30日(水)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。


04月11日(金) 11時41分48秒    箱男    3月入選句

おめでとうございます。

04月11日(金) 11時29分52秒    箱男    3月入選句コメント7

【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。

特選
¬《春うらら老理容師の鼻眼鏡  ケーナ》
8点句でした。名詞を並べただけの構成で気持ちが良い。老理容師の顔が見えるようだと言う評価でした。ただし、「春うらら」は角川の大歳時記では独立した季語として掲載されていないので「春」と「うらら」の季重なりではないかとの指摘がありました。実際には「春うらら」の例句が多く見受けられることから許容範囲なのでしょうということになりました。
《雀には雀の掟山笑ふ  ペガサス》
6点句でした。人間社会の変化を思わせるような雀の社会と「山笑ふ」の季語の対比がユーモラスと言う評価でした。作者は雀の群れにもボスがいて威張っているのを観察したそうです。


04月11日(金) 11時28分06秒    箱男    3月入選句コメント6

秀逸
《入港の合図のどかやおけさ節  並木》
5点句でした。佐渡への連絡船は両津港に入る前に下船の準備を促すために佐渡おけさが船内に流される。それを表現したと言うのが作者の弁でした。季語の使い方が良いとの評価でした。
《白杖の音軽やかにライラック  川上えりさ》
4点句でした。ライラックが咲き歩きたくなる気分が白杖に現れている。歩き慣れた道なのだろう。ライラックの香りも感じると言う評価でした。
《清明や部屋に流るるα波  浜防風》
4点句でした。「α波」が新鮮かつ清明との取り合わせの良さ、句の形の良さが評価されました。ただし「流るる」に違和感を感じると言う意見もありました。作者は、ピアノ曲をイメージされたようです。
《跳箱を一段上げて新学期  市之瀬すみか》
4点句でした。進級し子供が成長する喜びを感じると言う評価でした。「上げ」の動詞と「て」ということ因果関係を強く感じさせる助詞をさけるため「一段高く」にする提案もありました。


04月11日(金) 11時26分20秒    箱男    3月入選句コメント4

《夢うつつ屏風の椿落つる音  浜防風》
4点句でした。椿が描いてあるのが屏風であるのが良い。掛け軸だと遠い感じがし、屏風だとすぐ近くで音がしたかのようだと言う評価でした。ただし、描かれた椿は季語として不完全なので、上五を「春の夢」としてはどうかと言う提案がありました。
《荒磯にやどかり走るトトトトト  王茶堂》
4点句でした。作者が子供の頃の鎌倉の腰越の情景を読まれたそうです。オノマトペがユーモラスという評価でした。「走る」の動詞を避けるならここも「トトト」に変えてはという提案もありました。
《山伏の翔けし石段風光る  漣》
4点句でした。山伏の映像が見えるようだ。季語が合っているとの評価でした。
《のどけしや嫗二人のお弁当  ケーナ》
4点句でした。映像が見えること、飾り気がないことが評価されました。


04月11日(金) 11時22分57秒    箱男    3月入選句コメント4


3得点句の評のいろいろ
《春風や頼朝気取り段葛  並木》
頼朝を気取ること、段の題に対して段葛を持ってきたことがユニークと評価されました。
《朧月妻の機嫌もなほる頃  王茶堂》
妻の機嫌を損ねた夫の気持ちが出ていると評価されました。
《階段でグリコじゃんけん長閑なり  睡蓮》
外で遊ぶ子供を見ることが少なくなった昨今、昭和の子供の遊びが長閑に思えるという評価でした。また、小説の「地雷グリコ」を思い出したという句会参加者もいました。
《フんとに疲れるのよね春休み  ケーナ》
作者は、電車の中で騒ぐ子供に切れて怒鳴った母親の言葉をそのまま俳句にしたということでした。
《逝く春や初めて握る手の細さ  睡蓮》
寂しく悲しい句だが美しいという評価でした。「初めて握る手」に関し人間関係が分かりにくいという意見もありました。


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