投句数はひとり5句まで
兼題俳句をひとつずつ入れてください
投句後の編集はできません。
11月01日(土) 15時55分40秒 箱の住人 投句がない方[前のページ] [次のページ]
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11月01日(土) 15時53分05秒 箱の住人 投句一覧表
お待たせしました。10月は85句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2025年10月 兼題「露時雨」 一文字「下」 一覧 その1
1.露時雨声なき庭に椿落つ
2.黄櫨は実に世の移ろひの只中に
3.蛸壺の割れしかけらや露葎
4.駅頭に幾多の椋鳥鳴き止まぬ
5.椎の実の踏まれて白し寺の門
6.銃口の先に親子の羆かな
7.デパ地下の賑はひ横目冬隣
8.冠雪下り電車に冬の虹
9.温め酒下戸もほつこり座の中に
10.飛行機の窓から見ゆる月光下
11.お裾分け渋柿前に右往左往
12.間引かれし時雨にひとつ庭園灯
13.露時雨人の声せぬ弓道場
14.床下の隠遁暮らし竈馬
15.ダム湖面山の錦を映しけり
16.荒閉ぢの捕鯨日誌や空也の忌
17.露時雨灯りのにじむ古都の径
18.予報なり気なる時刻露時雨
19.江ノ電の窓を開くれば秋の声
20.浄智寺に色なき風や奥座敷
21.朝露の自然観察指導員
22.どん突きを右にまがろかちちろ虫
23.近江よりえび豆届く年の暮
11月01日(土) 15時51分59秒 箱の住人 投句一覧表
2025年10月 兼題「露時雨」 一文字「下」 一覧 その2
24.露時雨こころの窓をぬらしけり
25.露時雨役目終へたる転轍機
26.一枝を揺らし色鳥訪れき
27.次の日に順延なのか露時雨
28.柿落す棒の長さや兄弟
29.先発に続く藪漕ぎ露時雨
30.百万羽鵞鳥行進冬の旅
31.星滲む睫毛に降りぬ露時雨
32.新松子大正硝子透くひかり
33.朝靄を道産子走る露時雨
34.露しぐれ離別決意の胸の内
35.峠越え谷間の村も秋深し
36.露時雨別れのあとを包み
37.下山する安心ならばロープウエー
38.閑谷の備前瓦や秋日和
39.白露やもはや動かぬかたつむり
40.石塔に色なき風の透りけり
41.下冷や待ち人見えぬ駅の前
42.青い空さざめく光露時雨
43.葉脈を掌にして露の玉
44.赤とんぼ変体仮名の石碑かな
45.きつと今あの空の下芋煮会
46.秋の虹ベイスターズの下剋上
47.秋の暮忙し日々やバースデー
48.シリウスよ百年後の町見せてくれ
11月01日(土) 15時51分09秒 箱の住人 投句一覧表
2025年10月 兼題「露時雨」 一文字「下」 一覧 その3
49.下街の暖簾の店や大銀杏
50.迷ひ道鎮守の杜の露しぐれ
51.木守柿揺れて帰りは八高線
52.嘘つきの背広の肩や露時雨
53.金山を仰ぐ無宿墓露時雨
54.とんとんと上がる階段下を見ず
55.焼き林檎シナモン香る冬日和
56.新聞屋下弦の光背に受けて
57.城下町行きつ戻りつ霧時雨
58.カレンダーの壁が翳るや露の秋
59.茶寿めざしテニス三昧秋うらら
60.漱石忌月下推敲まゝならず
61.朝霧の開幕間近穂高岳
62.晩秋や古き廊下の刀傷
63.露時雨石のすき間に団子虫
64.秋高し大波小波跳べなくて
65.竹灯り日田天領の城下町
66.AIは余白しらずの冬の空
67.下見つつ熊鈴鳴らす茸採り
68.年下の友人来たる秋の声
69.あぶれ蚊や渋谷の地下の人の波
70.露時雨君を想えば袖ぬれて
71.露時雨山毛欅の森にも谺あり
72.林檎煮る明日は自慢のパイの具に
73.応挙忌や下描き直す幾たびも
11月01日(土) 15時47分29秒 箱の住人 投句一覧表
2025年10月 兼題「露時雨」 一文字「下」 一覧 その4
74.柚子の実の葉陰に充つる息遣ひ
75.秋寂ぶや本を相手に酒五勺
76.白兎下僕となりて寄り添ひぬ
77.露時雨天気予報は下り坂
78.コーヒーを飲めば足下を秋の風
79.外国人教師の像や銀杏散る
80.紅葉の山を下りて温泉場
81.銀杏踏む下校時の曲イエスタデイ
82.快速の窓を流るる露時雨
83.友逝きて酒に溺るる夜長かな
84.荒川の橋脚下や露時雨
85.口閉ざし山なす鞄夜の霧(アウシュビッツにて)
11月01日(土) 00時16分27秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
10月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
10月09日(木) 12時30分49秒 箱の娘 10月の兼題
投句箱の蓋が開きました。
季題 「露時雨」
詠み込み漢字 「下」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人5句
締め切りは10月31日(金)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
10月08日(水) 20時45分56秒 箱男 9月入選句
おめでとうございます。
10月08日(水) 20時43分23秒 箱男 9月入選句コメント6
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
¬《赤蜻蛉クラーク像の指の先 浜防風》
12点句でした。これまでにない高点句となりました。簡潔だ。体をそらし真っ直ぐに腕を伸ばした姿が目に浮かぶ。ボーイズ・ビー・アンビシャスという指先と赤蜻蛉の取り合わせがいいという評価でした。
《秋の夜のゲルマラヂヲのチューニング 桃一》
7点句でした。鉱石ラジオから聞こえる音、チューニングの音が秋の夜の季語を活かしているという評価でした。
10月08日(水) 20時42分03秒 箱男 9月入選句コメント5
秀逸
《秋燕やけんか別れの声残る 川上えりさ》
5点句でした。上五の切れが良い。後半部分との意味上のつながりを持たず下五の余韻で繋がりを持たせているという評価でした。
《「ごはんだよー」影踏み鬼の秋の暮 桃一》
5点句でした。母の呼びかけが、暮れても影踏み遊びに夢中になっている子に届く。どの言葉も緊密に結び付けられているという評価でした。
《かなかなのかなしきむくろ風さらふ 王茶堂》
5点句でした。「かなかな」と「かなしき」の韻律の良さが「かなしき」という形容詞の説明臭を消している。韻律の軽い響きがむくろの軽さを表現していると評価されました。
《この地にて生くる他なし射干の花 ヒロシ》
5点句でした。朝咲いて夜には閉じる一日花の射干の姿をまっすぐ自分の生き方に重ねていると評価されました。
《地ならしの駄菓子屋跡の螽斯 桃一》
5点句でした。子供たちの楽しい時間の喪失感が小さな螽斯に託されているという評価でした。作者はイソップ物語を意識したそうです。
10月08日(水) 20時40分42秒 箱男 9月入選句コメント4
《意地悪の心隠して二日月 浜防風》
4点句でした。夕明かりの空にほんのわずかの間現れて沈む細い月。そんな意地悪なら優雅なもの。ドラマがある。季語の使い方が良いと評価されました。
《コスモスや高圧線を渡る風 ケーナ》
4点句でした。近景にあるコスモスと遠景の高圧線の対比が良い。風を感じると評価されました。
《新築の柱香るや今年米 ケーナ》
3点句でした。新築と今年米の取り合わせがいいと評価されました。作者は米作が国の柱であることを意識したということでした。
10月08日(水) 20時38分47秒 箱男 9月入選句コメント3
他の3得点句の評のいろいろ
《晩夏光ベンチに眠る人の影 まさひろ》
詫びしい情景がよく見える。ただし「晩夏光」は晩夏の季語であるので中秋の今から見ると季節遅れの感があるという指摘がありました。
《どんぐりのころり峠の廃線路 ジャンダルム》
「ころり」なのでこのどんぐりは一個。その小さな焦点から峠の廃路線という大きな景色へ転換。峠の秋が広がる。自然と人工物の対比が効いているという評価がありました。
《さよならを言ひにきたのか秋螢 王茶堂》
寂しく優しい呟きの中に作者と秋蛍との一体感がある。その瞬間が感じられるという評価でした。
10月08日(水) 20時37分22秒 箱男 9月入選句コメント2
2得点句の評のいろいろ
《新米の総立ちのなか湯気踊る 桃一》
美味しそうに炊き上がるご飯が見える。
《路地ひとつまがりて鳴りぬ秋風鈴 まさひろ》
路地を曲がったのは季節が変わったことの暗喩で、秋風鈴でしっかり受けている。
《秋雨の止みて大仏色深む 真以耶》
くすんだ大仏が雨後には深みのある色に変わる。辺りも紅葉だ。秋雨の季語が活きている。
《地球儀に今はなき国黄落期 川上えりさ》
国家の存亡と自然の推移の対比。大きな掴み方が魅力。
《酢橘添へ夕餉の膳の整ひぬ ヒロシ》
秋の膳の彩りが見える。均整の取れた美しさ。
《リンゴ食べ地球半周地図の上 漣》
この句の場合、リンゴは漢字表記の方がよい。
《分去れの夜叉神峠秋気澄む ジャンダルム》
分かれ道の意味の「分去れ(わかされ)」の言葉が面白い。夜叉神峠という固有名詞も魅力的だ。
《新米にアルプスの水透きとほり すみか》
新米をアルプスの水で炊いたらさぞ美味いだろう。
《秋麗コスプレ女子の膝の傷 真以耶》
アニメのコスプレ会場なのか。秋麗と膝の傷の対比が効いていてリアル。
《かくれんぼ友はいづこに秋夕焼 まさひろ》
秋夕焼が効果的だ。実家で昔の友人の手紙を見つけた時のことを思い出した。
《爪先はハーケン一つ秋空へ 桃一》
岸壁の爪先から秋空への展開。最後の「へ」の使い方がうまい。
《荷造りの真中に入れむ今年米 真以耶》
母心が荷物の真中に詰まっている。
《秋気満つ凛とはん女の地唄舞 睡蓮》
竹原はんの地唄舞の気迫が「秋気満つ」に込められている。
10月08日(水) 20時35分58秒 箱男 9月入選句コメント1
一得点句の紹介
《遊び場は墓地の石段柿の秋 すみか》
《胡坐かき都会育ちの鯊を釣る 川上えりさ》
《海路から来たる兵黄金虫 笠原》
《後の月悪友と酌む地酒かな 王茶堂》
《マネキンの案山子リアルにほほ笑みぬ カケス》
《夕月夜もはや動かぬ氷川丸 王茶堂》
《葛の葉の裏見晴明母恋ひし カケス》
《夢洲に国境はなし天高し 川上えりさ》
《来世には地獄はいかが秋の声 並木》
《地面よりスッと出でたる曼殊沙華 静御飯》
《有り難や古米古々米今年米 ヒロシ》
《天地無用午後配達の白ワイン 浜防風》
以 上
10月01日(水) 12時17分58秒 箱の住人 投句がない方
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10月01日(水) 12時11分20秒 箱の住人 9月投句一覧
お待たせしました。9月は83句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その1
1.秋燕やけんか別れの声残る
2.菅貫を幾つくぐりて平和かな
3.新米を捧げし妣や独りごつ
4.指の間の手応へ確か今年米
5.新米を近くで見つつ手は出さず
6.「ごはんだよー」影踏み鬼の秋の暮
7.有の実を皮ごと齧る五歳の児
8.秋の日も弧を描くなり地平線
9.新米か秋の楽しみ五月雨や
10.遊び場は墓地の石段柿の秋
11.今年米顰みにならふ高値かな
12.炊き上ぐる湯気のかぐはし今年米
13.地を這ひて葛ひらひらと風に寄り
14.今年米新顔ばかりが棚並ぶ
15.かなかなのかなしきむくろ風さらふ
16.晩夏光ベンチに眠る人の影
17.新米の総立ちのなか湯気踊る
18.意地悪の心隠して二日月
19ハレの日は厚い生地や秋の暮れ
20.新米や一膳ごとに寿命延ぶ
21.新築の柱香るや今年米
22.地下鉄のドアより出でず草の花
23.胡坐かき都会育ちの鯊を釣る
10月01日(水) 12時08分11秒 箱の住人 9月投句一覧
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その2
24.海路から来たる兵黄金虫.
25.秋澄む日年に一度の歌舞伎座へ
26.蛇穴に入るよ地球の片隅に
27.路地狭し足がふらつく星月夜
28.後の月悪友と酌む地酒かな
29.新米の研ぐ手の腹のリズミカル
30.路地ひとつまがりて鳴りぬ秋風鈴
31.稜線の著しかりけりけふの月
32.秋雨の止みて大仏色深む
33.星月夜地面に映るは月明り
34.台風去る僕をきりきり舞ひにして
35.地球儀に今はなき国黄落期
36.新米の朱鷺の里より届きけり
37.足任せ裾に溜まりし露の玉
38.秋の夜のゲルマラヂヲのチューニング
39.マネキンの案山子リアルにほほ笑みぬ
40.新米やどうといふことなき一日
41.どんぐりのころり峠の廃線路
42.艶やかな新米囲む夕餉かな
43.コスモスや高圧線を渡る風
44.新米や食めば天下の好好爺
45.酢橘添へ夕餉の膳の整ひぬ
46.ぬばたまの夜銀漢のかがやけり
47.新米を炊く女房の背の丸み
48.リンゴ食べ地球半周地図の上
10月01日(水) 12時07分11秒 箱の住人 9月投句一覧
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その3
49.間引菜の大地噛みしむ香かな
50.新米の収穫作業鷺集う
51.分去れの夜叉神峠秋気澄む
52.若き日の古米は旨し下宿生
53.コメ文化の国に生まれて今年米
54.この地にて生くる他なし射干の花
55.新米にアルプスの水透きとほり
56.夕月夜もはや動かぬ氷川丸
57.秋麗コスプレ女子の膝の傷
58.かくれんぼ友はいづこに秋夕焼
59.葛の葉の裏見晴明母恋ひし
60.赤蜻蛉クラーク像の指の先
61.夢洲に国境はなし天高し
62.来世には地獄はいかが秋の声
63.秋出水しとしと降るは日脚なり
64.地下鉄を出でたる先は秋祭
65.爪先はハーケン一つ秋空へ
66.新米の研ぎ汁そそと植込みへ
67.地面よりスッと出でたる曼殊沙華
68.有り難や古米古々米今年米
69.地の塩をわが骨壺に老いの秋
70.彼岸花ローザ思ほゆそぞろ路
71.さよならを言ひにきたのか秋螢
72.新米や土鍋の蓋のカタコトよ
73.地ならしの駄菓子屋跡の螽斯
10月01日(水) 12時06分11秒 箱の住人 9月投句一覧
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その4
74.空のはてそのまたはての秋のいろ
75.いつになくズシリと重い新米かな
76.遠山へ流るる谷の水澄めり
77.荷造りの真中に入れむ今年米
78.投げ釣りはけふも坊主か秋刀魚焼く
79.路地裏のそのまた奥の菊の垣
80.ここに来て新米の味かみしめる
81.秋気満つ凛とはん女の地唄舞
82.天地無用午後配達の白ワイン
83.草地跳ぶバッタと戯れ真昼時
10月01日(水) 01時09分09秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
9月も沢山の投句ありがとうございました。
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