ハマブン句会 投句箱

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12月01日(日) 14時03分30秒    箱の住人    一覧表

2024年11月 兼題「虎落笛」 一文字「絵」 一覧表 その2

24.神坐す山の尖りや虎落笛
25.煎り銀杏両ぽけつとの家路かな
26.いつのまに師走となりぬ一眠り
27.虎落笛路地裏奧の古本屋
28.ネロと見る十字架の絵や冬の堂
29.窓枠をすり抜け高き虎落笛
30.物置に母の遺しし茎の石
31.絵心を誘ふ水辺の小春かな
32.雪掻きや羊のふぐり触れぬよに
33.犬丸くまどろむソファー虎落笛
34.傍らでままごとする子毛糸編む
35.冬晴や青のパレード海も青
36.虎落笛押しくらまんじゅう冷たい手
37.「沈黙」の五島列島星冴ゆる
38.油絵は未知の世界や初心者の
39.大津絵の「文読む女」小六月
40.里人やあそこもここも木守柿
41.恋なんぞ絵空事なり年の暮
42.町の灯の疎らになりて虎落笛
43.虎造をうつつに聴くや虎落笛
44.木枯の絵馬打ち鳴らす夜明けかな
45.洋琴のわづかな狂ひ月冴ゆる
46.漂泊の画家の襖絵初時雨
47.世が動く昭和世代の虎落笛
48.月光に湖渡る虎落笛


12月01日(日) 14時01分41秒    箱の住人    一覧表

2024年11月 兼題「虎落笛」 一文字「絵」 一覧表 その3

49.小春日やHere There And Everywhere
50.煤払ひ吾子の絵の母若々し
51.凍む朝の歩道に漂う吐息かな
52.唐松の落葉時雨や峠道
53.冬支度厚手の上着用意する
54.吐き切ったる息吸ひ込むや虎落笛
55.師走かなショーウィンドウの絵本たち
56.オリオン座友の便りに茶を点てる
57.不登校三十四万虎落笛
58.虎落笛幼き頃の独り寝や
59.童顔を隠すとび職冬の朝
60.サイレンの鳴りやまぬ夜虎落笛
61.風凍つる登校の列笑い声
62.針供養おしゃれ地蔵の頬白く
63.幾度も熊手に絡む落葉かな


12月01日(日) 00時22分12秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
11月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。


11月09日(土) 08時14分17秒    箱の娘    漱石忌法要句会

「漱石忌法要句会」投句のご案内
① 投句  「漱石忌」と「当季雑詠」各二句以内、合計四句まで 
② 締切り 11月20日(水) 
③ 投句先  福田寿生様宛 chart14art@gmail.com
        ネットのみの受付です
    締切りまで10日あまりですが皆さま奮って投句してください。


11月08日(金) 18時21分05秒    箱の娘    11月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題     「虎落笛」
詠み込み漢字 「絵」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人五句
締め切りは11月30日(土)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。

11月08日(金) 12時26分43秒    箱男    10月入選句

おめでとうございます。

11月08日(金) 12時12分32秒    箱男    10月入選句コメント5

【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。

特選
¬《法灯の消えたる闇や秋しぐれ  ヒロシ》
6点句でした。闇となる視覚から小波のような秋しぐれの聴覚への移行が美しいという評でした。また、昨今の闇バイトにまつわるくらい世相を連想させるという評もありました。
《べいごまや座敷童子の見え隠れ  鬼太鼓》
5点句でした。旧家にひそんでいる座敷童子が見え隠れしながら遊んでいる様子と、べいごまの回ったり倒れたりする様の取り合わせが良いとの評でした。作者は、べいごまで遊んでいる座敷童子をイメージしたと説明がありました。


11月08日(金) 12時11分14秒    箱男    10月入選句コメント4

秀逸
《秋灯下句集に友の折り目あり  真以耶》
5点句でした。この友人はどういう方なのかという読者の想像力を掻き立てて印象的だという評でした。作者は、預かった句集に折り目があって友人が良く勉強しているのを知ったそうです
《手の甲の円き媼や栗を剝く  ケーナ》
4点句でした。手の甲がまるいというので、背中もまるくなっているのだろう。そんな想像が働き味わい深いという評でした。
《月光や一村眠る峡の奥  王茶堂》
4点句でした。峡の奥まで光がさす月の大きさや青さ、家々の並びまでくっきり見えてくるという評でした。
《切り分けに一点集中栗羊羹  桃一》
3点句でした。羊羹に埋もれた栗までも等分に分けようとしている。「一点集中」の剽げた表現におかしみがあるとの評でした。
《朝寒やコンクリートの壁のひび  浜防風》
3点句でした。句材が意表を突いて新鮮だ。季語も適切。動詞を用いず堅実な句となっているという評でした。


11月08日(金) 12時09分42秒    箱男    10月入選句コメント3

《天高しノーモアの灯に平和賞  並木》
3点句でした。日本原水爆被害者団体協議会のノーベル平和賞受賞というタイムリーな話題。時事句なので忘れられやすいが、高い理想は長くあって欲しい。季語の取り合わせが良いという評でした。
《冬近し抵抗市民の像の街  桃一》
3点句でした。どこの街かは分からないが「冬近し」に今の世相がさらに悪化する様な不安を感じるという評でした。作者は旅行でワルシャワに行ってきたばかりで、その時のことを詠んだそうです。抵抗市民の像は1944年にナチス・ドイツ占領下で起きたワルシャワ蜂起を記念したもの。中七が一音多くなるのは避けられなかったそうです。
《残る日は寅になりたや秋の雲  並木》
3点句でした。「残る日」を余生と捉え、これまでと違った生き方をしたいのだろうという鑑賞がありました。ただ「寅」の意味がわかりませんでした。作者から「フーテンの寅さん」の意味だという説明があり、句会参加者の笑いを誘いました。


11月08日(金) 12時03分07秒    箱男    10月度入選句コメント2

その他3得点句の評のいろいろ
《虚栗あつけらかんと口を開け  王茶堂》
否定的に語られ易い虚栗を明るく表現。「あつけらかん」が面白い。
《せせらぎの包む山宿秋灯下  桃一》
何もない情景が美しい。
《秋深し竹灯籠に浮かぶ城  睡蓮》
竹灯籠でライトアップする城をみごとに表現。なお、「竹灯籠」の季語としての性格は薄く「秋深し」との季重なりはないという評でした。
《嵐来る百鬼夜行の栗の山  ケーナ》
陰陽師の世界と童話のような栗の山のバランスが面白いという評でした。


11月08日(金) 12時01分11秒    箱男    10月度入選句コメント1

2得点句の評のいろいろ
《ビロードの椅子の移ろひ秋の宿  真以耶》
ビロードの椅子に着目した点が良い。
《霧の宿外湯へ続くランプの灯  すみか》
雰囲気がいい。「続く」にもっと工夫が必要。
《秋深し長編挑む決意あり  静御飯》
長編に挑むのは「読む」「書く」のどちらだろう。
《丹羽栗家路の坂を棘で立つ  鬼太鼓》
坂と刺で立つ大きな栗の対比が面白い。
《変はりゆく雨の痛さや冬隣  真以耶》
雪に変わる前の雨の冷たさは痛い。弱った心にはより痛切に感じられる。
《秋霖やマンションの灯は格子状  ケーナ》
視覚的な意外性がある。
《故郷に守られし日日栗落つる  すみか》
大きな安心感のなか実る栗。「栗落つる」に充実感がある。
《文机にひとつ置きたる虚栗  ヒロシ》
取り合わせの面白さ。情景が浮かぶ。

一得点句の紹介
《よもすがら遅筆の卓や秋灯下  鬼太鼓》
《栗拾ひ子らより親がはしゃぎをり  並木》
《紅灯の陰に一輪秋の薔薇  王茶堂》
《手の指の長さそれぞれ栗を剥く  すみか》
《秋高し静寂(しじま)に不意の落石音  鬼太鼓》
《身に入むやファドの小節の懐かしさ  王茶堂》
《めげさうなときに黙つて栗を剝く  カケス》
《落栗や一本道の朝ぼらけ  静御飯》
《蟷螂は涙を見せず食はれけり  王茶堂》
《闇夜行く金木犀の覚えあり  漣》
《毬栗や湯呑み茶碗の縁の欠け  浜防風》

                       以上

11月01日(金) 17時16分49秒    箱の住人    無題

投句一覧表に投句された句がない方はお手数ですが
下記アドレス(箱の住人)までメールをお願い致します。

kukaibako2023@gmail.com


11月01日(金) 17時13分20秒    箱の住人    投句一覧

お待たせしました。10月は69句の投句をいただきました。ありがとうございました。

2024年10月 兼題「栗」 一文字「灯」 一覧表 その1

1.切り分けに一点集中栗羊羹
2.団欒の主役は弟栗ご飯
3.よもすがら遅筆の卓や秋灯下
4.幼き日母とゆきたる栗拾い
5.ポケツトをこぼれ落ちたる虚栗
6.食卓の皆の歓声栗おこわ
7.ビロードの椅子の移ろひ秋の宿
8.栗拾ひ子らより親がはしゃぎをり
9.ランプの灯宿守る女や秋深し
10.秋雨やまた雨なのかと嘆く夜
11.幼子のおててにポツン山の栗
12.朝寒やコンクリートの壁のひび
13.紅灯の陰に一輪秋の薔薇
14.せせらぎの包む山宿秋灯下
15.手の甲の円き媼や栗を剝く
16.手の指の長さそれぞれ栗を剥く
17.秋高し静寂(しじま)に不意の落石音
18.スーパーのかごに置きたる栗おこは
19.秋深し竹灯籠に浮かぶ城
20.トラム行き栗焼く匂ひ西の風
21.栗ご飯昔の思ひ出懐かしむ
22.身に入むやファドの小節の懐かしさ
23.独りなれば消さぬと決めし秋灯


11月01日(金) 17時11分32秒    箱の住人    投句一覧

2024年10月 兼題「栗」 一文字「灯」 一覧表 その2

24.割引の今日の夕餉も秋灯下
25.雨だれやショパンの庭の蔦紅葉
26.べいごまや座敷童子の見え隠れ
27.天高しノーモアの灯に平和賞
28.夫との会話のやりとり意味不明
29.冬近し抵抗市民の像の街
30.法灯の消えたる闇や秋しぐれ
31.めげさうなときに黙つて栗を剝く
32.灯に蛾の集まりて宴開き
33.嵐来る百鬼夜行の栗の山
34.秋澄む日自灯明を法とする
35.月光や一村眠る峡の奥
36.中華街栗売るひとの声高く
37.落栗や一本道の朝ぼらけ
38.栗を剥く指先痛くなりてなほ
39.残る日は寅になりたや秋の雲
40.灯台の風景眺む海の音
41.霧の宿外湯へ続くランプの灯
42.蟷螂は涙を見せず食はれけり
43.秋遊徒歩と車に別れけり
44.秋深し長編挑む決意あり
45.焼栗の香る街角狭き空
46.闇夜行く金木犀の覚えあり
47.丹羽栗家路の坂を棘で立つ
48.ケーキ屋の誇らしげなるモンブラン


11月01日(金) 17時10分29秒    箱の住人    投句一覧

2024年10月 兼題「栗」 一文字「灯」 一覧表 その3

49.一灯をかざしてゆかむ秋の風
50.蟋蟀やラジオの音と鳴き比べ
51.毬裂けてなほに寄り添ふ出落栗
52.法灯を点せばひらく秋の闇
53.秋灯下句集に友の折り目あり
54.三世代の終のレジャーや栗拾ひ
55.秋晴れや白峰望む高尾山
56.栗拾い幼き頃の時間なり
57.変はりゆく雨の痛さや冬隣
58.虚栗あつけらかんと口を開け
59.毬栗や湯呑み茶碗の縁の欠け
60.秋霖やマンションの灯は格子状
61.茶巾栗黄地にほっこり一かけら
62.細枝にさばりつきたる柿あまた
63.運動会リレーも消えてなに競う
64.長き尾の彗星見つく暮れの秋
65.寝待月灯火連なる大通り
66.故郷に守られし日日栗落つる
67.日没や赤の灯台波間映ゆ
68.錦秋の流るる川や赤黄色
69.文机にひとつ置きたる虚栗


11月01日(金) 00時36分05秒    箱の住人    無題

投句箱の蓋が締まりました。
10月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。


10月08日(火) 23時11分44秒    箱の娘    10月の兼題

投句箱の蓋が開きました。
季題       「栗」
詠みこみ漢字   「灯」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人五句
締め切りは10月31日(木)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。

10月08日(火) 06時09分12秒    箱男    9月入選句

おめでとうございます。

10月08日(火) 05時57分35秒    箱男    9月入選句コメント5

【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。

今月は以下のとおりとなりました。

特選
¬《初鴨の行進ぺたしぺたしかな  真以耶》
6点句となりました。「ぺたしぺたし」のオノマトペが面白く、中七下五にまたがっていてユーモラスという評でした。「初鴨」の季節感が薄いという意見もありました。
《終点の冷たきベンチ秋北斗  真以耶》
6点句となりました。終電車や旅情を感じさせる「秋北斗」でまとめた点が好評でした。「冷たき」が冬の季語ですので季重なりという指摘がありました。これは作者も気にされていた点です。しかし、「秋北斗」の季節感が上回っているという評でした。


10月08日(火) 05時55分39秒    箱男    9月入選句コメント4

秀逸
《寂しくて笑うてみたり草の花  ヒロシ》
5点句でした。ただの寂しさではない屈折した心情、どうしようもない寂しい心情が表現されています。派手な夏の花とは違う「草の花」の季語がいきているという評でした。
《蜩の声を相手に酒五勺  王茶堂》
3点句でした。物悲しい蜩の声と五勺の酒を飲む男の取り合わせが魅力的という評でした。句会参加者から、なぜ五勺なのかという疑問が出されたところ、作者から「私の歳では十分な量」という答えでした。酒五勺は年齢の表現でもあったようです。
《初鴨や湖の上なる雲一朶  王茶堂》
3点句でした。単純な要素の組み合わせならではの美しさがあるという評でした。
《行く秋や流浪の民の点描画  モンチッチ》
3点句でした。この句は読者の読みと作者の意図が離れたものとなりました。この句を評価した読者は「流浪の民」を現代のロヒンギャ難民、パレスチナ難民など世界に散在する難民と解釈し、時事的問題を伝統的俳句の形式でまとめたものと評価しました。一方、作者が意図した「流浪の民」は山下清の意味であったということです。もちろんそれでも鑑賞できますので、二様の内容で成立することになります。


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