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10月08日(水) 20時35分58秒 箱男 9月入選句コメント1[前のページ] [次のページ]
一得点句の紹介
《遊び場は墓地の石段柿の秋 すみか》
《胡坐かき都会育ちの鯊を釣る 川上えりさ》
《海路から来たる兵黄金虫 笠原》
《後の月悪友と酌む地酒かな 王茶堂》
《マネキンの案山子リアルにほほ笑みぬ カケス》
《夕月夜もはや動かぬ氷川丸 王茶堂》
《葛の葉の裏見晴明母恋ひし カケス》
《夢洲に国境はなし天高し 川上えりさ》
《来世には地獄はいかが秋の声 並木》
《地面よりスッと出でたる曼殊沙華 静御飯》
《有り難や古米古々米今年米 ヒロシ》
《天地無用午後配達の白ワイン 浜防風》
以 上
10月01日(水) 12時17分58秒 箱の住人 投句がない方
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kukaibako2023@gmail.com
10月01日(水) 12時11分20秒 箱の住人 9月投句一覧
お待たせしました。9月は83句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その1
1.秋燕やけんか別れの声残る
2.菅貫を幾つくぐりて平和かな
3.新米を捧げし妣や独りごつ
4.指の間の手応へ確か今年米
5.新米を近くで見つつ手は出さず
6.「ごはんだよー」影踏み鬼の秋の暮
7.有の実を皮ごと齧る五歳の児
8.秋の日も弧を描くなり地平線
9.新米か秋の楽しみ五月雨や
10.遊び場は墓地の石段柿の秋
11.今年米顰みにならふ高値かな
12.炊き上ぐる湯気のかぐはし今年米
13.地を這ひて葛ひらひらと風に寄り
14.今年米新顔ばかりが棚並ぶ
15.かなかなのかなしきむくろ風さらふ
16.晩夏光ベンチに眠る人の影
17.新米の総立ちのなか湯気踊る
18.意地悪の心隠して二日月
19ハレの日は厚い生地や秋の暮れ
20.新米や一膳ごとに寿命延ぶ
21.新築の柱香るや今年米
22.地下鉄のドアより出でず草の花
23.胡坐かき都会育ちの鯊を釣る
10月01日(水) 12時08分11秒 箱の住人 9月投句一覧
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その2
24.海路から来たる兵黄金虫.
25.秋澄む日年に一度の歌舞伎座へ
26.蛇穴に入るよ地球の片隅に
27.路地狭し足がふらつく星月夜
28.後の月悪友と酌む地酒かな
29.新米の研ぐ手の腹のリズミカル
30.路地ひとつまがりて鳴りぬ秋風鈴
31.稜線の著しかりけりけふの月
32.秋雨の止みて大仏色深む
33.星月夜地面に映るは月明り
34.台風去る僕をきりきり舞ひにして
35.地球儀に今はなき国黄落期
36.新米の朱鷺の里より届きけり
37.足任せ裾に溜まりし露の玉
38.秋の夜のゲルマラヂヲのチューニング
39.マネキンの案山子リアルにほほ笑みぬ
40.新米やどうといふことなき一日
41.どんぐりのころり峠の廃線路
42.艶やかな新米囲む夕餉かな
43.コスモスや高圧線を渡る風
44.新米や食めば天下の好好爺
45.酢橘添へ夕餉の膳の整ひぬ
46.ぬばたまの夜銀漢のかがやけり
47.新米を炊く女房の背の丸み
48.リンゴ食べ地球半周地図の上
10月01日(水) 12時07分11秒 箱の住人 9月投句一覧
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その3
49.間引菜の大地噛みしむ香かな
50.新米の収穫作業鷺集う
51.分去れの夜叉神峠秋気澄む
52.若き日の古米は旨し下宿生
53.コメ文化の国に生まれて今年米
54.この地にて生くる他なし射干の花
55.新米にアルプスの水透きとほり
56.夕月夜もはや動かぬ氷川丸
57.秋麗コスプレ女子の膝の傷
58.かくれんぼ友はいづこに秋夕焼
59.葛の葉の裏見晴明母恋ひし
60.赤蜻蛉クラーク像の指の先
61.夢洲に国境はなし天高し
62.来世には地獄はいかが秋の声
63.秋出水しとしと降るは日脚なり
64.地下鉄を出でたる先は秋祭
65.爪先はハーケン一つ秋空へ
66.新米の研ぎ汁そそと植込みへ
67.地面よりスッと出でたる曼殊沙華
68.有り難や古米古々米今年米
69.地の塩をわが骨壺に老いの秋
70.彼岸花ローザ思ほゆそぞろ路
71.さよならを言ひにきたのか秋螢
72.新米や土鍋の蓋のカタコトよ
73.地ならしの駄菓子屋跡の螽斯
10月01日(水) 12時06分11秒 箱の住人 9月投句一覧
2025年9月 兼題「新米」傍題「今年米」「古米」など 一文字「地」 一覧 その4
74.空のはてそのまたはての秋のいろ
75.いつになくズシリと重い新米かな
76.遠山へ流るる谷の水澄めり
77.荷造りの真中に入れむ今年米
78.投げ釣りはけふも坊主か秋刀魚焼く
79.路地裏のそのまた奥の菊の垣
80.ここに来て新米の味かみしめる
81.秋気満つ凛とはん女の地唄舞
82.天地無用午後配達の白ワイン
83.草地跳ぶバッタと戯れ真昼時
10月01日(水) 01時09分09秒 箱の住人 無題
投句箱の蓋が締まりました。
9月も沢山の投句ありがとうございました。
投句一覧は後ほど掲示板に載せます。
09月30日(火) 17時28分25秒 箱の住人 真砂女俳句大賞ご案内
第1回 真砂女俳句大賞のご案内です。
締め切りは12月1日必着。
詳しくは下記リンク、または「第1回真砂女俳句大賞」で検索ください。
http://shuntoo1.sakura.ne.jp/news/2618/
09月08日(月) 08時48分19秒 箱の娘 9月の兼題
投句箱の蓋が開きました。
季題 「新米」 傍題「今年米」「古米」など
詠み込み漢字 「地」 これ自体は季語ではありません。季語を入れてください。
お一人五句
締め切りは9月30日(火)
皆さまのたくさんの投句をお待ちしています。
09月08日(月) 08時25分40秒 箱男 8月入選句
おめでとうございます。
09月08日(月) 08時20分27秒 箱男 8月入選句コメント6
【今月の入選句】
句会の運営方法:
句会参加者全員に特選一句と入選四句を選んでいただきます。特選は2点、入選は1点と得点化し、それを集計します。集計した結果の上位二句を当月の特選とし、次の上位八句を秀逸句といたします。なお、同一得点の場合の順位は、当番司会者の判断によります。
今月は以下のとおりとなりました。
特選
《にぎやかな盆唄西の風に乗り 並木》
7点句でした。にぎやかな盆唄と西方浄土を想像させる西の風との取り合わせが好評でした。亡くなった方も盆唄を聴いているのだろうかというように。「にぎやかな」がやや説明的だという意見もありましたが、この点は作者も悩んだところだそうです。
《稲光失くしたはずのネジひとつ 浜防風》
5点句でした。着眼点の面白さが好評でした。ネジと稲妻の意外な出会い。ネジが光ったかのようだとの感想がありました。作者は稲光の強さを表現するのに苦心されたそうです。
09月08日(月) 08時18分46秒 箱男 8月入選句コメント5
秀逸
《ここ三日野暮用ばかり鰯雲 すみか》
4点句でした。身近なことにかまけているといつの間にか秋が来ていた。作者が鰯雲に託した思いがしみじみ伝わるという評価でした。
《稲妻の闇夜にめしを平らげる まさひろ》
4点句でした。日常の中の非日常のような怪しさ。妖怪っぽいという感想もありました。飯を食べるだけの行動を稲妻の切り口で見せてくれた意外性が好評でした。
《クレヨンも旅行鞄に秋麗 王茶堂》
4点句でした。気持ちの良い絵心、秋麗へのワクワク感が評価されました。クレヨンという画材がもう一つ違った楽しみをプラスしているという感想もありました。
《流星やきみほしいものなんですか カケス》
4点句でした。中七下五が流れ星を一緒に見ている人への問いかけであれば平明な句意ですが、流星そのものに対して「きみ」と呼びかけているのではないかという鑑賞がありました。もし後者の意味であれば「流星や」を「流星よ」と言い換えればよりはっきりするのではないかという指摘もありました。
09月08日(月) 08時17分25秒 箱男 8月入選句コメント4
《踊子の髪のみだれや曼珠沙華 まさひろ》
4点句でした。美しい踊子が目に見えるようだと評価されました。ただし「踊子」と「曼珠沙華」の季重なりの問題、髪の乱れた様子と曼珠沙華の花の形が近すぎて味わいとしてプラスするところが乏しいとの指摘もありました。
《雑言は口外無用つづれさせ ヒロシ》
3点句でした。「つづれさせ」はこおろぎのことで、五音できれいに言い止めている。悪口を言ってしまった心理の動きをこおろぎの声に託していると評価されました。
《這松の小径のゆくて稲光 桃一》
3点句でした。奥行きのある大きな景色が描かれていると評価されました。作者はどうしても先に行かなければならない登山で見た光景を詠まれたとのことでした。
《秋の暮ポチは私の用心棒 睡蓮》
3点句でした。子犬を心の支えとして暮らす独身の老婦人の心境を、軽みを交えて詠んでいると評価されました。ところが作者は子供時代の愛犬のことを詠まれたとのこと。
09月08日(月) 08時15分34秒 箱男 8月入選句コメント3
他の3得点句の評のいろいろ
《用為さぬ男はしゃぐや秋祭 王茶堂》
楽しい風景になっている。こんな方がいそうで可愛い。等、人気でした。
《金継の椀の一服稲つるみ 真以耶》
一服の茶という静と稲つるみ(稲妻の意味)という動との対比。茶碗の中の金継ぎが稲妻と呼応し、静の中に動を感じさせるとの評価でした。
《稲妻の折れ線グラフ地上刺す 浜防風》
大空を舞台にした動的な一瞬が「地上刺す」で捉えられているとの評価でした。
《用心の鈴の音響く茸狩 静御飯》
熊の出没がニュースになる昨今の時事俳句。鈴で間に合うのかなとの不安な声もありました。
《菊日和幼なじみの薄化粧 王茶堂》
年配の女性の楚々とした美しさが表現されているとの評価でした。
《初秋の風を探すや深呼吸 真以耶》
何気ないところにポエジーを感じさせるという評価でした。
《稲妻を合図のごとく男去ぬ すみか》
女性の目を通じて去る男の気持ちが良くわかるとの評価でした。
09月08日(月) 08時14分07秒 箱男 8月入選句コメント2
2得点句の評のいろいろ
《片蔭や信号待ちも縦になり カケス》
片蔭の句の中で信号待ちの句材は珍しい。情景がよく捉えられているとの評価でした。
《漆黒の海に消えたる稲光 ヒロシ》
明暗、波音と雷鳴、海の広さと稲光の鋭さ等いろいろな対比が効いているとの評価でした。もしかしたら海で亡くなった戦没者への鎮魂の句ではないかという鑑賞もありました。
《鬼灯や妣の用済む帰り道 カケス》
作者と亡き母との関係に想像が膨らむという感想がありました。一方で「帰り道」の説明不足が指摘されました。
《稲妻やよぎる神籤の凶の文字 並木》
凶を引いた時の複雑な気持ちが表現されているとの評価でした。
《遠稲妻このごろ夫の機嫌よし すみか》
怒りっぽい主人を持った妻の気持ちが「遠稲妻」の託されているとの評価でした。
《送火の風に吹かるる思ひかな ヒロシ》
詠むと言葉の流れが良い。「かな」できちんと止められているとの評価でした。
09月08日(月) 08時11分38秒 箱男 8月入選句コメント1
一得点句の紹介
《ヒロシマや幾万の星流れけり 桃一》
《初秋刀魚慌てて大根買いにゆく 睡蓮》
《秋暑し底に数粒ビオフェルミン すみか》
《亡き祖母のめでし竜胆花選び 睡蓮》
《稲妻やあれやこれやの胸算用 ジャンダルム》
《銀幕の女優に恋す夜長かな まさひろ》
《紅白の上用饅頭秋高し 睡蓮》
《茄子胡瓜脚しつぽ生へ盆来たる 桃一》
《葬儀代胸算用の秋の夜 並木》
《稲光釣鐘すこし震りにけり 王茶堂》
《ふたりして来てると思ふ門火かな ヒロシ》
《秋暑し原作本とスクリーン 真以耶》
《秋に入るピカソの描く肖像画 カケス》
《稲妻や米のあやうき値のゆらぎ すみか》
《鰯雲ただただ見入る無用の用 桃一》
《イザナミが産みし火の神原爆忌 まさひろ》
《祈雨の成す喜雨よ屋根へと庇へと ジャンダルム》
《猫二匹あわてふためく稲妻かな 静御飯》
《稲妻や狂へる犬の目の白し ケーナ》
《稲妻や裂きて夜空の右左 真以耶》
《新涼やシャイな男のダンデイズム 王茶堂》
《用なしの身にもあまねき月明り 並木》
以 上
09月01日(月) 10時29分22秒 箱の住人 掲示板に投句がない方
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09月01日(月) 10時21分17秒 箱の住人 一覧表
お待たせしました。8月は73句の投句をいただきました。ありがとうございます。
2025年8月 兼題「稲妻」 一文字「用」
1.今時の稲妻降(くだ)りは疾風のよう
2.行く夏や宿題の絵の大雑把
3.稲妻や出前少年駆けてゆく
4.ヒロシマや幾万の星流れけり
5.用為さぬ男はしゃぐや秋祭
6.秋の山用意周到荷は重し
7.ここ三日野暮用ばかり鰯雲
8.すいかなり甘い果物高価なり
9.怖いもの見たさに次の稲光
10.奇跡など信じるものか天の川
11.金継の椀の一服稲つるみ
12.にぎやかな盆唄西の風に乗り
13.稲妻に駆け出す子らやグラウンド
14.初秋刀魚慌てて大根買いにゆく
15.稲妻の闇夜にめしを平らげる
16.片蔭や信号待ちも縦になり
17.稲妻や橋に架かりて旱去り
18.クレヨンも旅行鞄に秋麗
19.三毛猫は接客係自炊宿
20.稲妻の折れ線グラフ地上刺す
21.秋暑し底に数粒ビオフェルミン
22.雑言は口外無用つづれさせ
23.亡き祖母のめでし竜胆花選び
09月01日(月) 10時19分03秒 箱の住人 一覧表
24.夜もすがら稲妻光りおびえてる
25.バイトの子部屋片づけむ海の家
26.星やきみほしいものなんですか
27.用心の鈴の音響く茸狩
28.稲妻やあれやこれやの胸算用
29.不器用な刺繍いくつか夜長かな
30.銀幕の女優に恋す夜長かな
31.菊日和幼なじみの薄化粧
32.這松の小径のゆくて稲光
33.紅白の上用饅頭秋高し
34.用水にひたる黒犬秋の蝉
35.漆黒の海に消えたる稲光
36.踊子の髪のみだれや曼珠沙華
37.初秋の風を探すや深呼吸
38.茄子胡瓜脚しつぽ生へ盆来たる
39.稲妻を合図のごとく男去ぬ
40.釣り用具家にはないが夢のよう
41.稲妻にこどもは腹巻き臍隠し
42.葬儀代胸算用の秋の夜
43.鬼灯や妣の用済む帰り道
44.稲光釣鐘すこし震りにけり
45.夕霧や下北沢で時とまる
46.稲光失くしたはずのネジひとつ
47.ふたりして来てると思ふ門火かな
48.切先の揺れる中段稲妻や
09月01日(月) 10時16分05秒 箱の住人 一覧表
49.急用で余炎の道をひた走る
50.秋暑し原作本とスクリーン
51.いななきの一声稲妻それつきり
52.秋に入るピカソの描く肖像画
53.稲妻や米のあやうき値のゆらぎ
54.鰯雲ただただ見入る無用の用
55.稲妻やよぎる神籤の凶の文字
56.イザナミが産みし火の神原爆忌
57.稲妻やあたると驚くエピソード
58.祈雨の成す喜雨よ屋根へと庇へと
59.猫二匹あわてふためく稲妻かな
60.遠稲妻このごろ夫の機嫌よし
61.送火の風に吹かるる思ひかな
62.稲妻や狂へる犬の目の白し
63.ジェンダーや女性用より男性用
64.独裁者秋の猛暑は気にならず
65.ひぐらしやその日暮らしのお膳立て
66.稲妻や裂きて夜空の右左
67.新涼やシャイな男のダンデイズム
68.稲妻やあやしき森の朱のポスト
69.用なしの身にもあまねき月明り
70.帰り道丸めし背に赤蜻蛉
71.那須の山稲妻強風言い添えし
72.秋の暮ポチは私の用心棒
73.トーキーの武蔵の殺陣の稲光